あらすじ王女・エリザベスの影武者となった少年・ロバートは宮廷で暮らし始めていた。その矢先、エリザベスの義母・キャサリンが稀代の色男・トマスと再婚する。エリザベスのほのかな想いを知りつつ接近するトマス。それにより、宮廷に二人の醜聞が走る――。王位をめぐる宮廷の毒牙に、ロバートとエリザベスの運命は……?
王国を舞台にしたお話。設定がしっかりしていて、独特の世界観に浸れます。王女の安全を守るための影武者役に選ばれた庶民の少年が、女装すると王女にそっくりという設定自体がワクワクします。 他の登場人物も、単純に「悪い人」「良い人」に分けられず、それぞれの心の動き、葛藤なんかがちゃんと描かれていて深みがあると思います。 歴史を扱う漫画って、人物の関係や王位をめぐる勢力図とか、込み入って小難しくなりがちですが、ちゃんと説明があり、話の進み方が丁寧なのでわかりやすいです。 史実に基づいた設定らしいので、歴史ものが好きな人(とくに英国)は読んでいて面白いと思います。美しい女装男子が好きな人にもおすすめ。