あらすじ

大和和紀が描く美しき戦国ヒロイン乱世の夜明けに先立つ明星の娘――小野於通(おの・おつう)!!天下の趨勢は秀吉(ひでよし)へと傾き、つかの間の平和を享受する京の都で、恩ある九条(くじょう)家に巫女として仕えながら、若くして書と歌の才で、戦国社交界に認められた於通。幼なじみで近衛(このえ)家の若き当主・信輔(のぶすけ)とも気持ちが通じ合い、心躍らせるが、幸せな時は短く……!?
イシュタルの娘~小野於通伝~ 1巻

「うわさにたがわぬおもしろき娘よ」と信長にも愛された娘・小野於通(おの・おつう)。於通を知らずして戦国は語れない!!大和和紀が初にして待望の戦国ロマンのヒロインに抜擢したのは、小野於通――!!その輝きはあたかも戦国の闇を夜明けに導く明けの明星――信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通。その知られざる生涯を大和和紀が描く本格戦国ロマン!!

イシュタルの娘~小野於通伝~ 2巻

大和和紀が描く美しき戦国ヒロイン乱世の夜明けに先立つ明星の娘――小野於通(おの・おつう)!!天下の趨勢は秀吉(ひでよし)へと傾き、つかの間の平和を享受する京の都で、恩ある九条(くじょう)家に巫女として仕えながら、若くして書と歌の才で、戦国社交界に認められた於通。幼なじみで近衛(このえ)家の若き当主・信輔(のぶすけ)とも気持ちが通じ合い、心躍らせるが、幸せな時は短く……!?

イシュタルの娘~小野於通伝~ 3巻

戦国屈指の謎の美女・小野於通(おの・おつう)がおもしろい!!於通、いよいよ戦国社交界の中心・大阪城へ!――志摩守(しまのかみ)との愛なき結婚に終わりを告げた於通。帰るところは懐かしい京の町!しかし関白を秀吉(ひでよし)に横取りされた信輔(のぶすけ)は別人のように荒れていた。一方、於通は一心に取り組んだ書が評判を呼び、秀吉正室・於ね(おね)の祐筆に抜擢。大坂城へあがり、秀吉側室となった茶々(ちゃちゃ)と出会う……!!

イシュタルの娘~小野於通伝~(4)

美と才智。女が闘う戦国!!戦国乱世の時代が動くとき、そこに小野於通(おの・おつう)がいた!!――対立を深める秀吉(ひでよし)と摂関家筆頭・近衛信輔(このえ・のぶすけ)。愛する信輔の身を案ずる於通にも、石田光成(いしだ・みつなり)の監視の目が光る。そして茶々の懐妊!!時代がざわめき始めて……!?そんな中、真田幸村(さなだ・ゆきむら)と、その兄・信幸(のぶゆき)との交流が、於通のはりつめた心を癒すのだった――。

イシュタルの娘~小野於通伝~(5)

愛と誇りが動かす女たちの戦国。「あの娘はいずれこの大坂城の主になるやもしれぬ……」――秀吉(ひでよし)、小田原へ――。大坂城では、女たちの意地がぶつかる!大坂城の姫、奥方たちの間で於通(おつう)はなくてはならない存在になる。秀吉が小田原討伐に出発したことを受け、北政所・於ね(おね)の計らいで大坂に集められた諸侯の奥方を招く宴が催される。於通はその手伝いをすることになり――!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(6)

天下統一を果たした秀吉(ひでよし)にとって、関白候補筆頭の信輔(のぶすけ)はますます邪魔な存在となる。そんな信輔のために、自分ができることは……。於通(おつう)が出した結論は!?一方、利休(りきゅう)の処罰を決めた秀吉から、於通に見えていたあの、まばゆい光が消えていた!

イシュタルの娘~小野於通伝~(7)

この国の平安と、愛する人の無事を願う於通(おつう)の内なる戦いは続く!!――文禄の役を強行した秀吉(ひでよし)。武将たちが肥前・名護屋(ひぜん・なごや)に集結し、女たちが残された大坂城――。淀の方(よどのかた)、再び懐妊の知らせに、城中が沸き立つそのとき、於通の目に、衝撃の光景が映り……!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(8)

「今宵、於通(おつう)は信輔(のぶすけ)さまだけのものでございます」――老いてもうけた一子・拾(ひろい)を溺愛する秀吉(ひでよし)。帝の信頼もあつい信輔への敵意は、ますます大きくなる。そんな中、於通の才を見出し、導いてくれた大御所(おおごつ)さまが病に倒れてしまう。そしてついに、秀吉と三成(みつなり)の画策により信輔は京を追われ、流人となって薩摩へと流されることが決まり……!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(9)

秀吉(ひでよし)に疎まれ、薩摩の地に配流となった愛する近衛家の若殿・信輔(のぶすけ)を待つ於通(おつう)のもとに、信輔が赦免され、帰京するとの知らせが届く!その日を心待ちにする於通だが、ある日、方広寺の大仏の前で、恐ろしい幻を見る。天変地異を知った於通は、それを淀の方(よどのかた)に伝えるが、於通の秘めた力を知った淀の方は……!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(10)

天下を二分する大戦へ時代が揺れ動く中、於通は大切な人を守るため立ちあがる!!豊臣忠義の将・石田三成の蟄居により、権勢を増した徳川家康が、ついに戦端を開く!!戦によって人々が引き裂かれる中、於通は信尹と共に戦を避ける手立てを模索するが……!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(11)

変わりゆく時代に戦国の女が秘める覚悟!! 泰平の世の要たる、徳川(とくがわ)・豊臣(とよとみ)両家の婚儀を成功させるため、時の権力者・徳川家康(とくがわ・いえやす)から、孫・千姫(せんひめ)の介添えを頼まれた於通(おつう)。愛する信尹(のぶただ)と娘・太郎(たろう)を想い、江戸行きを断る於通だったけれど……!? 新たな時代の幕開けに、於通は戦なき世の希望を託される!!

イシュタルの娘~小野於通伝~(12)

大和和紀画業50周年フェア開催! 平穏の裏で渦巻く思惑。於通(おつう)はどう切り抜ける!? 徳川家康(とくがわ・いえやす)が権勢を誇る中、於通は淀の方(よどのかた)から、徳川が秀頼(ひでより)に政権を渡すと記した誓紙の存在を知らされる。終わったに見えた戦の世。燻る争いの火種に、於通はどう立ち向かう!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(13)

迫りくる、大坂の陣。愛する人を守るため、於通(おつう)は戦う──! 豊臣(とよとみ)か徳川(とくがわ)か。来る戦のため、迫られる決断。蟄居の身であった真田幸村(さなだ・ゆきむら)もついに戦に立つことを決意する。一方、争い回避すべく奮闘する於通のもとに、夫・信尹(ただのぶ)が倒れたと知らせが入り……!? 激動の戦国時代に生きる、小野(おの)於通の生き様を描く物語、最新刊!

イシュタルの娘~小野於通伝~(14)

圧倒的な劣勢の中、家康の首級を挙げるべく徳川本陣を急襲する真田幸村。一方、淀の方と秀頼もまた、決断の時を迎えていた──。多くの血を流し、終わりを告げた戦国の世。大切な人々、そして愛する夫・信尹の死に、悲しみに暮れる於通は……!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(15)

太平の世が訪れ、帝に嫁ぐ徳川和子の介添えを引き受けた於通。慣れない御所にふさぎがちな和子を見かね、娘の於図が市中へ連れ出すが、約束の刻限になっても和子は戻らず、やがて於通にも疑いの目が向けられて!?

イシュタルの娘~小野於通伝~(16)

於ね、江与、阿国……ともに戦乱を生き抜いた女性たちの死に、ひとつの時代の終わりを感じる於通。一方、徳川から後水尾帝に嫁いだ和子が、ついに男子を出産し、幕府と朝廷の関係に変化が……?さらには三代将軍・家光の乳母・おふくの恐ろしい企ても明らかになり……!?戦国の世を、なにものにもとらわれず、しなやかに生き抜いた女性・小野於通の生涯を見届けよ!!!