あらすじ
――ぼくを満たしてくれるものは、あのあつい肌と肌とのふれあい――。妖しい魅力を纏った少年、ジルベール・コクトーは抱かれることでしか心満たされず、威厳あるラコンブラード学院においても退廃的な生活を送っていた。あるのは、孤独だけ……そんな中、学院に1人の転入生がやってくる。セルジュ・バトゥール――貴族の父とジプシーの母の血を引き、黒髪ととび色の肌をした転入生。眩いばかりの純粋さで周囲を魅了する一方で、彼もまた埋めがたい孤独を抱えていた。共に孤独を抱えながら、対照的な2人は、傷つけ傷つきながらも交差する。19世紀南仏を舞台に開花する青春と愛を描いた、傑作ロマン第1巻!
19世紀南フランスを舞台にした美しき少年愛の物語です。ボーイズラブの元祖でしょうか。 寄宿舎学校で退廃的な生活を過ごすジルベール。ジプシーの血を引き浅黒い肌のセルジュ。 2人はそれぞれ心に傷を抱えており、繊細で痛々しくお互いを愛し合い、傷つけ合います。 その様子がなんとも美しく、哀しすぎて読むとしばらく動けなくなります。 とびっきり美しいもので現実逃避したいお姉さま方、ぜひご愛読ください。