あらすじかつみの父親が出稼ぎで知り合った青年・北川は、かつみの家に居候をし、本気で農家をやることを決意。そして、かつみが高校2年となる頃、北国の長い冬が終わり、活気あふれる季節を迎えた。ある日、かつみの目の前に傷ついたツバメが。そのツバメをかつみの親友・マジックと呼ばれる政治(まさじ)少年が治すが、それは越冬ツバメだった!
大好きな作品『おらが村』のかつみが主人公で、田舎の暮らしに憧れて東京から森田家にやってきた北川との生活が中心。北川が村の生活と農業に馴染んでいく過程で、田舎の良いところも悪いところも見えてくる。人間模様だけでなく、生活の知恵や習慣、野生の動植物の解説も描かれており、資料としても非常に素晴らしい。これを読めば片栗粉の作り方まで分かる。 当時の恋愛観や結婚観は今と違って非常に厳しく、自分は嫌だが、tinderとかで「ピピー!可愛すぎ警察の者です!」みたいな文章を送ってる人には最低3回くらい読み返して欲しい。 最後が『おらが村』に出てきた政太郎の言葉で締められていて良かった。