あらすじ香港で開催された全世界カラテ選手権オープン・トーナメント。全世界より150人以上のカラテマンが夏の世界一を目指して参加。日本代表の東郷日出人も、この大会に参加しており、彼の持つ必殺技、ゴッド・アーム・チョップは強豪相手に負け知らず。だが、大会最後の試合中に東郷は何者かに狙撃され、命を落としてしまう…。しかし、神の腕を持つ日出人を再び生き返らせようと、父親の東郷博士は、摂理に背くとしてあえて手を出さずにいた、生命の復元を実行してしまい…!?
昭和30年代の大ヒット漫画であった「8マン」。 この作品以降桑田次郎氏は特撮のコミカライズを描く以外では8マンに似たデザインのヒーローを数々世に送り出しています。 その1人が東郷日出人が変身する「ゴッド・アーム」です。 原作の梶原一騎氏ならではの父や婚約者との絆、情愛、そして作画の桑田次郎氏らしいSFテイストも随所に織り込まれ凝縮されたストーリー展開がされていきました。 この作品を最後に桑田氏は少年誌からの連載からは撤退、SF・ヒーローは描かなくなるだけに8マンやXマン、ビッグ・トーリィなど桑田ヒーローの大トリ、総決算とも言える作品でしょう。 劇中では過去のヒーロー・主人公を思わせる描写もあり、知っている方なら思わずニヤリと楽しめる作品です。