ある時代を境に結界で隔離され、独自の文化を築いてきた土地「幻想郷」――。その人里にある貸本屋「鈴奈庵」の娘・本居小鈴は、妖魔本を読む能力に目覚める。妖魔本艶書妖魔本とは、妖怪の存在を記した本、妖怪が書いた古典、妖怪が人間宛に描いた本、魔法使い向けの魔導書などのことである。それは同時に、鈴奈庵を妖怪の脅威にさらすことになるのだった。第3巻では、艶書の古手紙、「本所七不思議」に似た怪現象、寺子屋の障子に現れた狐の落書き、鼠の被害と怪しい訪問者など、不思議な出来事がぞくぞく発生。そして、小鈴が妖怪に肉薄!