あらすじ

彼女は縋るしかなかった、スキャッグスの力に。例え真実が、どんなに残酷でも――。カッチーニの本拠“アレタム”に集う鴉達。発動する「強制執行」。「全て」を捨てた少女の物語……それはウォルターにとって、非情過ぎる真実――。
Red Raven 1巻

奴等は「判定書」を携え、どこからともなくやってくる。奴等はそれぞれ「処刑器具」の名を持ち、判定書通りに刑を執行する。行き過ぎた暴力を調整するためだけに使われる「力」――それが「執行人」レッド・レイヴン。闇夜に舞う鴉は、赤い。

Red Raven 2巻

「神に懺悔を、そして選択を。ダルいがその時間だけは待ってやる。」棺桶と十字架を携え、2番目の執行人(REDRAVENII)はそう告げる。暗躍する違法武器・スキャッグス。裁くは巨大マフィア。不安定な世界で、赤い鴉は今宵も啼いている――。

Red Raven 3巻

「だってもう始まってるんじゃないか?共食い。」抗争激化――、カッチーニ一家(ファミリー)の内紛は、街と市民を呑み込み暴走する。赤い鴉達は、ただ足掻くしかない。そして白いマフィアは告げる……、「全てを思い出させてやる」と。怒涛の第3巻!!

Red Raven 4巻

「逆さ数字(リバースナンバー)」――、それはアンディが、己が身に抱える「力」。立ちはだかるもまた、同じ「逆さ数字」を持つ者達……。その力は、スキャッグスの体現。だからこそ否応なく、呑まれ、抗い、進むしかない。アンディ、覚醒。新章突入、第4巻!!

Red Raven 5巻

“スキャッグス”――、己が身に抱える「力」。対峙し続けることこそ、アンディの決意。舞台はカッチーニの本拠“アレタム”。蔓延する、不自然に小さなスキャッグス。ウォルターの邂逅も、“鮮血の五日間”の怨念も、全ては集う――断崖の迷宮都市に。

Red Raven 6巻

彼女は縋るしかなかった、スキャッグスの力に。例え真実が、どんなに残酷でも――。カッチーニの本拠“アレタム”に集う鴉達。発動する「強制執行」。「全て」を捨てた少女の物語……それはウォルターにとって、非情過ぎる真実――。

Red Raven 7巻

新章突入!!舞台は伝統息づく工芸の街、“ヴェニエラ”。だが既に、スキャッグスは躍動する。待ち受けるは、アンディの過去を知る者。そして開幕する、五大ファミリー・ヴィッツィーニによる絢爛たる謝肉祭(カルネヴァーレ)。それは、あまりに露骨な宴。

Red Raven 8巻

謝肉祭(カルネヴァーレ)は、狂気を孕む。五大ファミリー・ヴィッツィーニが招き入れしは、全ての元凶。スキャッグス頭領――ジークフリード・スキャッグス、祝福されざるその名。アンディの仇たる男は、一人の少女・スフォリアの人生をも弄ぶ。急展開第8巻!!

Red Raven 9巻

導かれしは原点。それは、全ての逆さ数字が生まれた場所。「始まりの地」で、最後の戦いは始まる。それは、相容れざる宿命と共に。「凶猛」と「覇者」――、引かれ合うも交わらざる一対の眼。アンディVSジークフリード、完全決着。紡がれし赤き鴉の物語が、今終わる……。