妖怪と幽霊と人間が同居!? 稲葉夕士がひとり暮らしを始めたアパートには、人情味あふれる「クセ者」入居者ばかり! 二畳の板間と六畳の和室、トイレ風呂共同まかない付きで二万五千円! さあ、キミも一緒に住みこもう! 長谷の姉・汀が倒れたと連絡を受け、病院に向かう長谷と夕士。バイタリティあふれる汀の姿は痛ましく憔悴していた…。原因不明の症状に心配する長谷家。だが夕士は汀から聞いた、悪夢のことが気になっていた。元旦から連続で見る鬼の出てくる悪夢は、日が経つにつれ近づいてきて、最後には汀の手を掴んだという。これは一体…?
高校の寮に半年入れない代わりに入居したアパートで知り合う人々や妖怪達。不思議で、あり得ないけど面白いです。妖怪アパートと言われるアパートでの交流や、知り合った人々との幽霊妖怪織り混ぜてのハプニングが満載です!元々は児童書だった物ですが、大人が読んでも十分に楽しく、ぜひ読んでほしいと思う作品です。世界が広がる経験、諦めない気持ち、仲間たち、どれもが素晴らしく心が洗われるようです。人も幽霊も妖怪もそれぞれ抱えている事情はあるけれど、笑い合い支え合うことができれば、そこが「居場所」になるんだとほっこりできる作品です。