名無し姫は札をめくる

名無し姫は札をめくる

名前を与えられなかった王女、名無し姫。父である王は姫に関心がなく、流浪の民であった母は姫を産んで亡くなった。ある日、離宮で1人すごす名無し姫の前に、隣国の大使が現れる。その大使は姫を二束三文で買い取って国へ連れ帰るが……。過去、現在、未来が織りなすシンデレラストーリー!! 書き下ろしSSも収録!
殿下は私をとかしたい

殿下は私をとかしたい

王侯貴族が集うルイズ学園の卒業パーティーで、婚約者のアイゼン・ジクリード公爵令息から婚約破棄を告げられたフローラ・ジュペル伯爵令嬢。理由は、アイゼンの隣に居るアンジュ・ネイビア子爵令嬢をフローラが不当にいびり、虐め、貶めたというもの。全く心当たりがないのに、アンジュの用意した証人達からは虚偽の悪行を証言されてしまう…。パーティーという晴れの場で完全に孤立したフローラを救ったのは、ガブリエル・ド・ルイズ殿下――この国の第二王子だった。ガブリエルの求婚によって婚約者となったフローラは、その後ガブリエルの秘密を教えられ、それを使ってアイゼン達に復讐をする事に…。なぜ、急に現われた王子は自分を助けてくれるのか…?不当な婚約破棄で悲しみに打ちひしがれていたフローラが、ガブリエルとの『復讐』で幸せになっていく物語――。
伯爵令嬢の婚約者はいつも塩対応、うんざりしたので塩対応返し始めます

伯爵令嬢の婚約者はいつも塩対応、うんざりしたので塩対応返し始めます

輝くプラチナブロンドに新緑の瞳の整った顔立ちで、挨拶がわりに学園の女生徒を口説いて(※褒めて)まわっているのは、グレース・ザルバン伯爵令嬢の婚約者、ドルマン・グレイ公爵令息だ。政略結婚のために二人は婚約させられたが、ドルマンはグレースにだけは冷ややかな態度で塩対応…。体裁を整えるために毎朝挨拶を交わしランチを一緒に摂るだけの仲で、グレースはまともに褒められた覚えもない。社交の場でもエスコートだけはされるものの、グレースはいつもほったらかしで蚊帳の外。グレースの妹であるヴェネティスにも激甘対応で、妹からも「婚約者を私に変えたらどうかしら?」と言われる始末。どうせ姉妹のうち一人が嫁げばいいのだ。学園を卒業したら彼には穏便に婚約破棄をしてもらい、ヴェネティスと婚約すればいい―…私はもう我慢しない! 冷遇を受け続け疲れ果てたグレースはドルマンに塩対応返しすることを決意…! けれど塩対応返しされたドルマンはなぜかショックを受けているようで…?それにつられて妹の様子も…? さらにはグレースの塩対応を見て皆の憧れの的の生徒会長まで動き出し―…。王侯貴族が通う学園で、グレースの決意と共に嵐が巻き起こる?!
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