あらすじ「選挙で勝つにはアタマが要る!」――姓は武藤、名は国光。師匠は坂上、万年金欠!事務所は今日もノー天気!“こ、このままじゃ選挙に勝てねぇ!”そんなとき、チクッと小耳に挟んだ伝説の選挙参謀の噂!!“なにぃ~、高校生だぁ~!?”中学中退の政治家秘書、武藤国光が腐敗の渦巻く地方都市で大暴れ!風雲急を告げる、クニミツ高校編!
『サイコメトラーEIJI』に登場した武藤国光を主人公にしたスピンオフ作品です。お固いジャンルにも関わらず、全27巻と結構長く続きました。読者が退屈しないような仕掛けが多く、政治に興味がなくとも楽しく読める漫画だと思います。 2000年代の政治状況や選挙戦を反映したマンガですが、いま読んでも日本の選挙制度について実に考えさせられます。 政治献金、一票の格差問題などなど、未だ根本的に解決していない問題ばかり出てきます。お祭り気質で曲がったことが大嫌いな主人公・クニミツを通して見た、おかしな日本の政治選挙システム。それを体当たりで喝破していく様は、なんとも見ていてスカッとします。 いい大人が漫画でガス抜きしてるだけじゃないか、、と思われるかもしれませんが「クニミツの政」に描かれている制度の延長上に、今の社会があるという事を知るには良いんじゃないでしょうか。 ちなみに、後半でサイコメトラーEIJIのメインキャラが出てきますけど、本編を読んでなくても差し支えはないかと思います。