あらすじ

幻のパンチを求めて、乙戸とともに孤島で猛特訓に励むりょう。そんななか、ショッキングな事件が起こる。暴走族「狐火」を壊滅させ、一匹の復讐鬼と化したワカが仁の命を狙う。しかし、間一髪のところでワカの復讐から仁を救ったりょうは、ワカの前で打倒・仁を誓う。
B・B 1巻

横須賀の「B・B」と呼ばれる高校生・高樹りょうは、赤い血を燃え上がらせ、数々の伝説を生み出したスゴイ男。スポーツに音楽に抜群の才能を示すりょうだが、その魂は満たされず、本気で取り組めるものを探し求めていた。そんなとき、りょうと親友のソーリーは悪で名高い横浜の暴走族「狐火」と対決することになり……!?過酷な運命に押し流されながらも懸命に戦う若者の姿を描いた、男たちの感動ドラマ!!

B・B 2巻

りょうは「狐火」との抗争に巻き込まれ、同じ魂を持つ男・森山仁と出会う。宿命的なものを感じつつも、二人は激突。そして、誰にも敗れたことのないりょうが、仁の拳の前に完全に打ちのめされてしまった。敗北にショックを受け屈辱の中に沈むりょうは、打倒・仁を目指し、復讐の炎を燃やす。

B・B 3巻

自分の進むべき道をボクシングと決めたりょう。一方、仁もまたりょうとの再戦を望んでボクシング部へ入部する。乙戸ことオットセイの指導をもと第一歩を踏み出したりょうだったが、練習方針をめぐり二人は対立してしまう。そして、りょうと小雪は深夜の街へ飛び出して……!?

B・B 4巻

りょうは打倒・仁を目指し、乙戸の指導のもと、己のすべてをボクシングにかけ猛特訓の毎日を送る。そして、常識を超える型破りのパンチを身につけようと、ソーリーを連れて横須賀沖の無人島に向かう。きたるべき対決の日を前に、血の出るような猛トレーニングを開始する。

B・B 5巻

幻のパンチを求めて、乙戸とともに孤島で猛特訓に励むりょう。そんななか、ショッキングな事件が起こる。暴走族「狐火」を壊滅させ、一匹の復讐鬼と化したワカが仁の命を狙う。しかし、間一髪のところでワカの復讐から仁を救ったりょうは、ワカの前で打倒・仁を誓う。

B・B(6)

りょうは関東ボクシング大会での対仁戦を前に、爆発的な威力を秘めた超ショートパンチ「10センチの爆弾」を完成させた。一方、その威力をさとった仁は、対抗策を巌林寺拳法の奥義「気」に求め、鋼鉄の肉体をつくりだしていた。

B・B(7)

りょうと中野の対戦は壮絶な打ち合いとなる。ところが、仁は木地本との対決を前に、妹・美香の身に黒いワナが仕掛けられたことを知り、大きく動揺してしまう。そして、正確無比なパンチが出せぬまま、試合終了のゴングが鳴る。

B・B(8)

青春をかけた戦いを奪われたりょうの怒りが爆発し、凶器を手にせまる木地本の脳天を打ち砕く。自らもかつて殺人を犯した仁と、同じ悲劇を引き起こしてしまう。殺人者の汚名をきたりょうは、仁との対戦を夢みてアメリカに逃亡する決心をする。

B・B(9)

アメリカマフィアの巨大な手が伸び、りょうは市民権を得ることを条件に闇ボクシングの世界に足を踏み入れる。そして、第一戦。りょうは倒すか倒されるかのラウンド無制限の試合で、かろうして勝利をつかむが、アメリカボクシング界の底知れぬ力を知る。

B・B(10)

日本に残った仁は、見事東大に合格する。しかし、宿敵・りょうとの対決のため、三年間はボクサーとして生きることを誓う。また、小雪はりょうの子どもを宿したことを知り、高校生活に終止符を打ち、出産することを決意する。

B・B(11)

仁は強大な権力を持つ「昇竜ジム」に移籍して、リング・デビューする。そして、ナゾのトレーナー・ロクさんと手を組み、世界最強の男への過酷な改造に挑む。しかし、仁はまだロクさんがかつて不世出のボクサーと呼ばれていた実父・早瀬大であることを知らない。

B・B(12)

激化したマフィアの内部抗争に巻き込まれたりょうは、その争いにケリをつける「ボクシング代理戦争」で、ガッソ側代表として立つことになった。一方、ラモッタ側は、金髪の悪魔と呼ばれるシェイドを選ぶ。そのシェイドにりょうの友人・シンディが瀕死の重傷を負わされ……!?

B・B(13)

勝ってはいけない相手である、ゴットファーザーの孫・シェイドと対戦することになったりょう。しかし、残忍で執拗な攻撃の前に苦戦するが、日本から駆けつけた小雪の声援を受け勝ってしまう。そのとき、マフィア同士の銃撃戦が起き、会場は修羅場と化した。

B・B(14)

プロ第四戦に出場した仁は、やさしさという精神的な弱点を暴露する。試合後、ロクは「ヤツを鬼にする」という言葉を残し姿を消す。一ヵ月後、再び現れたロクは、仁に対し自分が真の父親で告げるとともに、最後のスパークリングを挑む。

B・B(15)

自らの手首を切り裂き、命をかけたスパークリングに挑んだ大。鬼と化した父と子の死闘の末、大は重体におちいり病院で亡くなってしまう。父の死を知り、どん底に落ちた仁は、かつての修行場・巌林寺のお堂にたった一人身を潜めていた。

B・B(16)

仁は弱点を克服し、日本ライト級のタイトルを奪取する。一方、りょうはマジシャンの薦めで傭兵学校に入隊する。真の市民権を手にするため、史上最強の傭兵部隊「眠れる羊たち」の一員になる。そして、はじめての作戦地・モンダナで……!?

B・B(17)

激しい戦闘のなか、生き抜くためにやむなく自らを殺人機械と化していくりょう。そして、「眠れる羊たち」は次の作戦地・フィリピンに上陸した。しかし、そこはかつての友人・ワカの暗躍の地だった。敵として再会した二人は……!?

B・B(18)

生き抜くためとはいえ、自らを殺人機械と化したりょうの精神は傷つきはじめ、パリまで訪ねてきた最愛の人・小雪と我が子にも会わず新たな戦場へ向かう。そして、戦場の友・バイブルの悲惨な死を目の前にして、大きな衝撃がりょうの心をゆるがす。

B・B(19)

作戦で失敗し重傷を負ったりょうは、ソ連軍の特殊部隊「スペツナズ」の手に捕らえられてしまう。そして、記憶喪失のまま敵の洗脳を受け、偽りの過去の記憶を植えつけられたりょうは、冷酷な兵士となり砂漠の強制収容所に出現する。

B・B(20)

脱出を図るガーギルは、囚人のリーダー・ドッズと手を組み、ボクシングによりりょうの記憶を取り戻そうと画策する。元世界ヘビー級第三位のドッズと爆弾パンチを持つりょうの対戦。壮絶な戦いの末、りょうは自分がロシア人ではないことに気がつく。

B・B(21)

洗脳から解放され、収容所から脱出を決意するりょう。外部の反政府軍、かつての戦友「眠れる羊たち」との交信に成功し、イナゴの大群の襲来に乗じた脱出計画に取り組む。しかし、決行前夜、政府軍に計画をかぎつけられ、りょうとドッズは生きたままはりつけにされてしまう。

B・B(22)

記憶を取り戻したりょうは、史上最強のボクサーとなるべく行動を開始する。一方、仁は世界ライト級WBC、IBFの二大タイトルを獲得後、残されたWBAを含む世界三大タイトル統一の偉業に挑戦する。そして、世界ライト級統一戦がラスベガスで開催される。

B・B(23)

念願のアメリカ市民権を獲得したりょうは、大財閥ガーギルのバックアップのもと、ボクシング界に復帰する。そして、異例のデビュー戦でジュニアライト級全米チャンピオンを一撃でKO。世界ランキング入りを果たして、数年ぶりに小雪に会いに日本へ戻るのだが……!?

B・B(24)

りょうは最愛の人・小雪を交通事故で失う。さらに、脊髄に残された戦場での破片のためにつねに生命の危険にさらされていることを知り、絶望のどん底に落とされる。しかし、仲間の励ましのもと、宿敵・仁との対決の日まで戦い続けることを決意する。

B・B(25)

死を覚悟で戦い続けることを決意したりょうは、天才トレーナー・ドクの指導のもと、WBA世界チャンピオンに挑む。そして、死への恐怖を克服し、タイトルを獲得する。その勝利の喜びのなか、意外な人物がりょうの前に現れ……!?

B・B(26)

りょうに挑戦状をつきだした、かつての友人・武道館中野。中野はりょうとの戦いを夢見て、りょうと同じ必殺技「爆弾パンチ」を身につけていた。そして、WBC・IBF二大タイトルをかけた運命の試合が開始する。恐るべき鋼鉄のガードを持つ中野対りょうの死闘の行方は……!?

B・B(27)

試合後、中野に凶弾を発した元IBFチャンピオン・カルロスを、怒りの「爆弾」で殺害してしまったりょう。正当防衛は認められたものの、ボクシング協会は「10センチの爆弾」の禁止を決定する。三大タイトル統一戦を前に、切り札を失ったりょうは……!?

B・B(28)

必殺技「10センチの爆弾」を禁じられたりょうは、WBCチャンピオン・イワンとの対決で大苦戦する。のちに「血の宴」とよばれたこの対決は、第七ラウンドでりょうの敗北で壮絶な幕を閉じる。後遺症のため、心臓が止まる寸前に陥ったりょうは……!?

B・B(29)

宿敵・仁との戦い「マツリ」を実現するため、史上最大のイベント計画に着手したりょうと仲間たち。一方、落雷による意識不明の状態で天からの啓示を受けた仁も、この計画に同意し動きだす。七月七日の「マツリ」のために一ヶ月前から世界各地で大前夜祭が行われた。

B・B(30)

全世界の人々が固唾をのんで見守るなか、七月七日宿命のゴングが鳴った。神の拳を持つ男と、鉄拳の悪魔の戦いは、目に見えないパンチの応酬で開始され、その後壮絶な死闘を展開する。しかし、りょうの「時限爆弾」、仁の「ピンホール」と互いに大きな弱点を抱えていた。