あらすじ祖父の葬儀をきっかけに、頻繁に尚人(なおと)に電話するようになった零(れい)。尚人の柔らかく穏やかな口調が、重苦しい家の空気に喘ぐ零を慰めるのだ。けれど、弟の瑛(あきら)はそんな零に納得できない。自分には頼らないのに、なぜ憎い慶輔(けいすけ)の息子には甘い声を聞かせるのか!? 苛立ちに憤る瑛に、兄弟は亀裂を深めていく──。一方、零の存在が密かに鬱陶しい雅紀(まさき)は、尚人の不在中、零からの電話に出てしまい…!? ※口絵・イラスト収録あり