あらすじ帝国軍の闇に迫るジードは女帝ルイナの危機に駆けつけ、元0軍の軍長・バシナの不穏な動きを止めるのだった。反逆の影を追う中、浮かび上がる第二軍の軍長・イラツ――忠義の士と知られるも捕虜虐待の噂を持つ彼と対面すると、意外にも親友の形見を抱く静かな瞳がそこにあった。「……これは血!? なんだこの部屋は!?」 だが、隠された部屋に足を踏み入れた瞬間ジードは息を呑む。散らばる血痕と共に、イラツの親友の品が闇に沈んでいて――!? イラツへの疑惑が深まる一方、ジードは彼を疑い切れず……。深淵で浮かび上がる真実に帝国が揺れる!? 最強サクセスファンタジー、第八幕!
あらすじはそのままタイトルに書いてあるので特に言うことはないのですが、パワハラ騎士団でこき使われていた主人公のジードくん(※実力は規格外)、極悪な環境にいたにも関わらず一切ひねくれてなくて見ているとなんだか泣けてくる…。 依頼をいくつこなせるかの勝負でも評価の高い高ランクの依頼でなく、低ランクゆえ放置されている依頼を「依頼者が困っているはず」と率先して引き受ける姿が素敵でした。最悪の生い立ちからこれほどまっすぐな性格に育つの、奇跡と言っていい。 そんな感じで主人公が素直なので読んでるとほっこりします。絵も気持ちのいい線がビシバシ走っていてカッコいいです。異世界系でこういう絵柄は貴重なんや…。ジードくんの幸せを願って2巻を待ちます。