あらすじ

大学生の夏休み終盤。藤本に告白された東雲は、まず恋の定義を確定させようと…。一方、「光」が見える女子高生・央は過保護な母に疲弊しつつも、意中の先輩と急接近。「光」が見える西条と央の共通点とは? 秋の入り口、9月。刻々と変化する恋模様!?
恋は光(1)

「恋の光」が視えてしまう大学生・西条は、恋を探求する女の子・東雲に恋をした──。視えるからこそ切なくて苦しい。今までにないラブストーリーが始まる。

恋は光(2)

西条への恋心を自覚し、光る東雲。しかし「恋の光」に対して確信が持てなくなった西条は素直に喜べない。一方、東雲と北代が好意を寄せる西条に興味を持った宿木は…!?

恋は光(3)

「お試し」で付き合い始めた西条と宿木。しかし東雲への想いが消えない西条は、宿木に恋愛感情を持てないでいた。一方、東雲と北代を出し抜く目的で付き合っていた宿木は本気で西条のことを想い始めていて…!?

恋は光(4)

大学生の夏休み。親交を深める北代、東雲、宿木。「お試しの付き合い」を解消した西条は恋の喪に服すことに。別れを告げた後に西条への恋心に気付いた宿木は、「恋の光」の正体を調べていく。一方、一緒に海へ行った藤本からアプローチを受ける東雲。ゆっくりと、恋の変化の夏…。

恋は光(5)

大学生の夏休み終盤。藤本に告白された東雲は、まず恋の定義を確定させようと…。一方、「光」が見える女子高生・央は過保護な母に疲弊しつつも、意中の先輩と急接近。「光」が見える西条と央の共通点とは? 秋の入り口、9月。刻々と変化する恋模様!?

恋は光(6)

季節は変わり、秋。学祭の準備に勤しむ東雲、北代、宿木。一方、西条は「光」について東雲に告げる決心を。そして学祭では「光」が見える女子高生・央から思いもよらない一言が…。今のままではいられない!? それぞれの想いが交差する時──!!

恋は光(7)

学祭が終わり、構内が静けさを取り戻した頃。北代が西条に想いを伝えたと知り、焦る東雲は自分も告白を決意する。一方、西条は自分にとって「特別」な北代の想いにとまどい…。それぞれの恋心の行方は──!?

恋は光

改めて読んでも面白かった恋愛論理漫画

恋は光 秋★枝
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

改めて読み直してみたんですがやっぱり面白いなー、と思うのは「センセ」こと西条の理屈っぽさもだいぶ魅力ですが、四角関係の各人のキャラと思考がしっかり立っているのがいいんですよねー。 恋をしている人がキラキラ光って見えるというのはあくまで通常であれば比喩の一種ですが、理屈っぽい非モテ系男子大学生の西条は実際にその光が現象として見えてしまうという。 「恋を知りたい」という東雲さんに恋に落ち、小中高から大学まで一緒の北代さんに相談し、他人の彼氏を寝取って優越感に浸る宿木さんが迫りくる、この3人をヒロインに据え、交換日記で恋と光について論議しつつ恋が、青春が進行していくんですね。 最初に書いた非常に理屈っぽいといのは、全員がしっかりと論理的に各人が思い描く恋について掘り下げていき考察するんですが、ここまで恋という現象を言語化しているマンガはまあ見ません。 光についても家庭環境や育ちに起因しているのでは、というFBIの心理捜査さながらの分析をしていくのが、少年漫画などで能力を手に入れた者がトライ&エラーで能力の特性と限界を探っていく作業に近いんです。 なので、非モテがゆえの鈍感な主人公と潔くかっこいい女性たちとの単純な恋愛模様の面白さに論理的考察、能力分析のワクワク感あいまってとてもいいマンガです。 そして絵もかわいい。