あらすじ

藩主となった光國は、「水戸家を兄に返す」という宿願を果たすため、兄・頼重の子を養子にする。藩の地盤固めを進める光國は、明の儒学者・朱舜水を師に迎え、次々と改革を行うが、世子・綱方が病死してしまう。
光圀伝(一)

炎のように激しく全力で己の生を貫いた男・水戸光圀。父に挑み、兄を慕い、妻を愛し、天に吼え、そしてこの国の「歴史」を確立した不世出の男を、『天地明察』の冲方丁が生み出し、『イムリ』の三宅乱丈が描き出す!

光圀伝(二)

兄に支えられ、父のお試しを乗り越えた光圀を、途方もない青春が待っていた!活気に満ちた江戸の町で、宮本武蔵ら当代随一の才人たちに揉まれて成長していく光圀…。黄門様の青春期を描く第二巻!

光圀伝(三)

夜な夜な酒場で僧侶を論破して憂さを晴らす光國だが、ある日出会った若い僧にやり込められてしまう。後日再会したその青年は、幕府が重んじる儒家・林家の息子だった! 黄門様の青春期を描く第三巻!

光圀伝(四)

優れた歌人として名高い冷泉為景との出会いの喜びも束の間、敬愛する伯父・義直、そして将軍家光が死去。様々な出会いと別れが続いた光國に、京から公家の姫君・泰姫が嫁いでくる…。黄門様の青春期を描く第四弾!

光圀伝(五)

泰姫が嫁いできた水戸徳川家は、華やいだ雰囲気に包まれていた。戸惑いながらも光國は泰姫をいとおしみ、二人の絆は深まっていく。しかし、江戸の町を焼き尽くした大火をきっかけに、様々な不幸が光國に襲い掛かる。

光圀伝(六)

藩主となった光國は、「水戸家を兄に返す」という宿願を果たすため、兄・頼重の子を養子にする。藩の地盤固めを進める光國は、明の儒学者・朱舜水を師に迎え、次々と改革を行うが、世子・綱方が病死してしまう。

光圀伝(七)

遠慮なく苦言を呈す光國を疎み、将軍・綱吉は様々な嫌がらせをするが、光國は意に返さない。名を光圀と改め、ついに隠居して水戸の山中に移り住むことにした光圀だが、家老・藤井紋太夫の怪しい動きを察知し…。