あらすじ【「EVILHEART」シリーズ第6巻】12月1日、梅の兄・滋を刺傷する事件を起こした母が出所した。まさにその日、合気道の昇級審査を受けていた梅の元に、母を見失ったとの報せが入る。母に刺された傷を背負い復讐に燃える兄から、また家族を守れないのか――。ついに兄と対峙する梅。合気道と出会い成長した梅は、家族を守り、家族の絆を取り戻すことができるのか…!?少年・梅の合気道ストーリー、運命の完結!!
表紙の絵とタイトルの禍々しさのギャップに最初は違和感を感じたりもしましたが、最後まで読み終えて、良い作品だなあとしみじみ思いました。 主人公の少年・梅は「力」を欲します。誰にも負けない、大切な人を守る力を。 物語の中で幾つもの困難と向き合い、その度に暗黒面に落ちることなく、最後に少年は望むものを手にします。 「強さ」について考えさせられる作品としてヴィンランド・サガを連想したりもしますが、こちらも優れた作品です。