あらすじ「だったら早く、兄貴のぶっ殺し方教えろ…!!」家庭崩壊の元凶である兄・滋の突然の帰宅。家族を守るため、ますます力への欲求を強め迷走し始める梅は、合気道からも離れ、このまま兄と同じ暴力の道を突き進むのか?それとも…梅の辿り着いた答えには、きっと未来がある!
表紙の絵とタイトルの禍々しさのギャップに最初は違和感を感じたりもしましたが、最後まで読み終えて、良い作品だなあとしみじみ思いました。 主人公の少年・梅は「力」を欲します。誰にも負けない、大切な人を守る力を。 物語の中で幾つもの困難と向き合い、その度に暗黒面に落ちることなく、最後に少年は望むものを手にします。 「強さ」について考えさせられる作品としてヴィンランド・サガを連想したりもしますが、こちらも優れた作品です。