あらすじ【「EVILHEART」シリーズ第5巻】兄の暴力から家族を守るため、合気道に力を求めた中学生・正木梅夫。キレやすい問題児の梅だったが、合気道と出会い徐々に気持ちを変化させていく…。しかし、Xデーは迫っていた。兄・滋を刺傷する事件を起こし服役中の母がまもなく出所するのだ。復讐に燃える兄から梅は母を守ることができるのか。梅とその周囲がざわつき始める…。
表紙の絵とタイトルの禍々しさのギャップに最初は違和感を感じたりもしましたが、最後まで読み終えて、良い作品だなあとしみじみ思いました。 主人公の少年・梅は「力」を欲します。誰にも負けない、大切な人を守る力を。 物語の中で幾つもの困難と向き合い、その度に暗黒面に落ちることなく、最後に少年は望むものを手にします。 「強さ」について考えさせられる作品としてヴィンランド・サガを連想したりもしますが、こちらも優れた作品です。