あらすじ【「EVILHEART」シリーズ第4巻】兄の暴力から家族を守るため、力を欲していた少年・正木梅夫。キレやすく問題児の梅だったが、合気道と出会い、だんだんと気持ちが変化してゆく…。そんな梅を釘付けにした、相手に触れずふき飛ばす“超能力投げ”!まったく取り合ってくれない師匠・ダニエルを追って一路カナダへ――。そこで梅を待ち受けていたのは…?
表紙の絵とタイトルの禍々しさのギャップに最初は違和感を感じたりもしましたが、最後まで読み終えて、良い作品だなあとしみじみ思いました。 主人公の少年・梅は「力」を欲します。誰にも負けない、大切な人を守る力を。 物語の中で幾つもの困難と向き合い、その度に暗黒面に落ちることなく、最後に少年は望むものを手にします。 「強さ」について考えさせられる作品としてヴィンランド・サガを連想したりもしますが、こちらも優れた作品です。