あらすじ

自己否定の意識から分裂――魔化百裂(まかひゃくれつ)を始める百兵衛の身体。その果てに残ったものは……!?百兵衛と理想王の最終決戦が今、始まる!!日本漫画界に霹靂(へきれき)の如く衝撃を与えた台湾の巨星・鄭問(チェンウェン)が描く神秘世界!ついに完結!!
深く美しきアジア(1)
理想と秩序だけが支配する世界の実現を目指す魔界の子・理想王と、あらゆる厄災をもたらす疫病神・百兵衛の対決!日本漫画界に霹靂(へきれき)の如く衝撃を与えた台湾の巨星・鄭問(チェンウェン)が描く神秘世界!魑魅魍魎(ちみもうりょう)が乱舞する――!!
深く美しきアジア(2)
“幸運王”百兵衛現る!その登場により、常に完璧だったはずの理想王に変化が……!?日本漫画界に霹靂(へきれき)の如く衝撃を与えた台湾の巨星・鄭問(チェンウェン)が描く神秘世界!魑魅魍魎(ちみもうりょう)が乱舞する――!!
深く美しきアジア(3)
父である南魔天との対決の末、勝者となったのは理想王だった。蛇郎君(じゃろうくん)ら南魔天配下たちは、理想王を新たな南魔天として迎え入れようとするが……。日本漫画界に霹靂(へきれき)の如く衝撃を与えた台湾の巨星・鄭問(チェンウェン)が描く神秘世界!魑魅魍魎(ちみもうりょう)が乱舞する――!!
深く美しきアジア(4)
激化する南魔界軍と東西北魔界連合軍の戦争。追い詰められた南魔界は、“厄災王”百兵衛の力を利用しようと目論む。混沌とする状況の中、百兵衛と理想王の最終決戦が迫る!!日本漫画界に霹靂(へきれき)の如く衝撃を与えた台湾の巨星・鄭問(チェンウェン)が描く神秘世界!魑魅魍魎(ちみもうりょう)が乱舞する――!!
深く美しきアジア(5)
自己否定の意識から分裂――魔化百裂(まかひゃくれつ)を始める百兵衛の身体。その果てに残ったものは……!?百兵衛と理想王の最終決戦が今、始まる!!日本漫画界に霹靂(へきれき)の如く衝撃を与えた台湾の巨星・鄭問(チェンウェン)が描く神秘世界!ついに完結!!
東周英雄伝

東周英雄伝

気性の激しさと、恨みと不信の子供時代が、天下を呑み干す基盤となった“秦の始皇帝”。天女のような並はずれた美しさゆえに、犠牲の人生を強いられ、翻弄された“西施(せいし)”。門番の老人にも教えを請い、隣国の人望をも集め、天下に比類なしとまで名を轟かせた“無忌(むき)”。……才覚でのしあがり、世を動かした者。才能をうとまれ、せめぎあう策略に利用された者。中国の春秋戦国時代に、燃焼するように生きた英雄達が、今、蘇る!
深く美しきアジア
深く美しき未知
深く美しきアジア 鄭問 徳田隆
(とりあえず)名無し
(とりあえず)名無し
『東周英雄伝』の鄭問(チェン・ウェン)の訃報は、一昨年のことだったか。 とんでもない「絵」を持った漫画家だった。 今さらだが、心から哀悼の意を捧げたい。 80年代後半から90年代前半、講談社のモーニングは、かなり精力的に海外の漫画を掲載していて、その野心的な試みは、今もバンドデシネ(フランスの漫画)のフィールド等では結構伝説的に語られることがあるのだが、そうした中で、もっとも衝撃的だった才能こそ、鄭問だった。 「こんなに絵の上手い漫画家が、台湾にはいるのか!?」と圧倒されたのを鮮烈に覚えている。 西洋画の奥行きを自家薬籠中のものにしながら、東洋の伝統的な水墨画のテイストを自在に操るその驚異の筆使いは、日本の漫画読者の芯を直撃しつつ、激しく揺さぶってくる。 本当に惚れ惚れする。 その作風からすれば、かなり手堅い印象の企画である『東周英雄伝』の好評を受けて始まった本作『深く美しいアジア』は、オリジナルのファンタジーだ。 世界設定は大陸的な伝奇物テイストでかなりブッ飛んでいるし、ナンセンスな味わいもあって、一筋縄ではいかないこの漫画家の器の大きさが感じられ、とても楽しい。 すごい漫画家が、世界にはいっぱいいるんだなあ。