あらすじ

三流魔導士と孤独な少年。師弟を繋ぐ世界の理。 魔導士が虐げられる国ラバルタ。私塾を営む三流魔導士レオンは、身寄りのない少年ゼクスを託される。周囲を拒絶するゼクスに、レオンは師として歩み寄ろうとするが…。
魔導の系譜(1)

三流魔導士と孤独な少年。師弟を繋ぐ世界の理。 魔導士が虐げられる国ラバルタ。私塾を営む三流魔導士レオンは、身寄りのない少年ゼクスを託される。周囲を拒絶するゼクスに、レオンは師として歩み寄ろうとするが…。

魔導の系譜(2)

野心と嫉妬が招く、師弟の決別。 レオンの元で難読症ながら魔導の才を磨いたゼクス。ゼクスは己を侮蔑する者達を見返すべく魔導士の最高機関〈鉄の砦〉行きの野心を抱くが、その野心を阻むのは他ならぬレオンだった。

魔導の系譜(3)

共鳴する友との出会い。分かち合う理想は世界に抗うこと。〈鉄の砦〉でも周囲と馴染めないゼクスに臆せず声を掛ける者がいた。彼の名はアスター。貴族ながらその地位に鼻にかけないアスターに、ゼクスも心を許していく。一方、国内の情勢は陰りを見せ始め…。

魔導の系譜(4)

蜂起した反乱軍を抑えるため、ゼクス達〈鉄の砦〉の先鋒隊は戦地に立った。 次々と仲間の血が流れる中、〈鉄の砦〉での地位を得るべく 戦果を上げようと力を振るうゼクス。 しかし戦場は、魔導士の在り方を揺るがす事態に陥っていく――! そして戦場から遠く離れ、レオンもまた己が己であるための道を探し・・・。

魔導の系譜(5)

ゼクス達の離反により、魔導士の迫害が苛烈さを増すラバルタ国内。 戦いに身を投じる覚悟を決めたレオンは、エレアッド奪還を目論む義勇軍への合流を目指す。 一方、解放軍として戦果を上げるゼクスは、「大魔導士」として英雄化されるも血塗られた名誉に苛まれていた。 アスターもまた隣国エルミーヌとの交渉に難航し、苦渋の決断を迫られる・・・! 己が己であるため、戦う魔導士達。それぞれが選んだ道の行方はーー!

魔導の系譜(6)

傷つけ傷つきながらも、見つけた己の正道。世界との繋がりを求めた師弟の物語、ここに完結。魔導を使えなくなるほど、師や母の教えに反して多くの人を傷つけたことに苦しむゼクス。彼は、自身が正しいと思える道を歩むべく、盟友アスターや解放軍の仲間たちから離れ、師であるレオンの元に戻る決心をする。生死さえも不確かなレオンの軌跡を辿る旅路の果て、二人は再び手を取り合えるのか……。