あらすじゼクス達の離反により、魔導士の迫害が苛烈さを増すラバルタ国内。 戦いに身を投じる覚悟を決めたレオンは、エレアッド奪還を目論む義勇軍への合流を目指す。 一方、解放軍として戦果を上げるゼクスは、「大魔導士」として英雄化されるも血塗られた名誉に苛まれていた。 アスターもまた隣国エルミーヌとの交渉に難航し、苦渋の決断を迫られる・・・! 己が己であるため、戦う魔導士達。それぞれが選んだ道の行方はーー!
魔導士が生きていくすべを学ぶための私塾を営むレオンは多くの教え子を排出してきましたが、彼の最大のコンプレックスは彼自身には魔導の才能がないこと。 そこに連れてこられたのが天賦の才を持ちながら人と交わろうとせず厄介払いされてきた少年ゼクスです。 とにかく絵の力がスゴくて、キャラクターの感情がズシンと響く実にいい表情が毎シーン繰り出されてきます。自分が望んでも手に入らなかったものを持った教え子を前にしたレオンと、誰からも理解されず全てを拒もうとするゼクスの心の機微がぐわんぐわん押し寄せてくるんですよね…。 「師匠と弟子」の関係から始まる彼らふたりの心の交流がどう実を結ぶのか、じっくりと魅せてほしい作品です。