あらすじ

【公家の侍にして、京に秘められた武技を使い名刀を守る《刀守り》の時代活劇、第二弾!】古より公家には、名物・名宝を守る《もの守り》を置くと云われている――。貧乏公家の日野西に仕える公家侍の天野守武は、宝刀『粟田口久国』を守る《刀守り》の役目も仰せつかっていた。元《古筆守り》の斎之介と千香子の祝言に、二人が営む表具屋へ赴いた守武と薫子。そこで幼き頃、千香に借りた形見の人形を返していないと知った守武達は、家中を探してボロボロに汚れた人形を発見する。元に戻せないかと人形屋を巡る薫子だけど、引受先が見つからず…。そのほか、弓矢に込めた清き恋物語「春の通し矢」、守武の縁談と新たな《もの守り》が登場する「秘聞香」、守武の内職先で起こる哀しき復讐劇「印地打ち始末」、斎之介と名画をめぐる殺人事件「真贋、紙一重」を収録。