掲載誌情報コミックビームKADOKAWA / エンターブレイン2024/10/11夜は千の眼を持つ/ファミレス行こ。/てだれもんら/ゆげたつらん/ギルティえんじぇる/レコード大好き小学生カケル/天井裏に誰かがいる/egg -わたし、あなたの子どもです。-/歌舞伎町ヒステリックドリーマー/隙間/EVOL (イーヴォー)/Fly Free & High -フライ・フリー・アンド・ハイ-/【単話】戦慄怪奇ファイル コワすぎ!【口裂け女捕獲作戦】/アンギアーリの戦い/あなたがわたしにくれたもの/怪獣を解剖する/NEW NORMAL DAYS/シールの赤ちゃん/N極物語/小川千雪の妄想録/Void: No. Nine -9番目のウツロ‐/みずうみ/多聞さんのおかしなともだち/ショートストーリーズ・アバウト・ドリームランド/ギフテッド・アノマリィズ/ダニッチの怪/あらいぐマンといっしょ/鼠、/
作品情報著者丸尾末広arrow_forward_iosカテゴリ青年マンガarrow_forward_ios出版社KADOKAWA / エンターブレインarrow_forward_iosレーベルビームコミックスarrow_forward_ios掲載誌コミックビームarrow_forward_ios
丸尾末広の今年二作目(おそらく)の読切「ディアボリク」。前回モーニングに掲載された「オランダさん」に引き続き、第二次世界大戦後とキリスト教がテーマ。 https://manba.co.jp/boards/104874 戦災孤児を収容するキリスト教養護施設に暮らす赤毛のミチオと神を巡るお話。「オランダさん」に登場した長崎の少年・マサルが素晴らしい宣教師と出会えたのに対し、こちらに登場する施設の園長・シュレック神父は神の教えを広める者として欠陥しかないまさに「diabolic(悪魔的)」な男。 シュレック曰く、日本は三等国で野蛮で神がいないらしい。 園で盗みを働きマリアを侮辱する浮浪者たちを描く中に、「最後の晩餐」を模したコマがあったのが印象的だった(その意図は自分には理解しかねるが)。 https://comicbeam.com/archives/008/201911/32d21816329fcc181a40ab534f7b33a3.jpg (『ディアボリク』丸尾末広) 救いのないシーンばかりが連続するが、最後の最後に、荒廃した町でサヨは12歳で殉教した隠れキリシタンの少年・ルドビコが死者を天国(パライゾ)に連れていく姿を見る。そしてミチオとサヨが優しそうな神父と出会ったところで話が終わる。 不幸ばかりだった2人だけど、「確かに日本にも神の国への道は開かれており、救いがあるらしい」。そんな読切だった。 【月刊コミックビーム2019年12月号】 https://comicbeam.com/magazine/magazine-10068.html