あらすじ

いつものように出版社へ漫画の持ち込みに来たシズオ。だが今回、シズオの態度はいつもと違っていた。さらに漫画のタイトルも、いつものボツ作とは一味違う雰囲気。何故ならこの漫画には、今までの作品には込められていなかった、シズオの“肉声”が込められていたからだ(本人比)!シズオの頭の中で、幼き日から現在までの人生がプレイバックする…。齢41歳。大黒シズオ、ついに傑作漫画を完成させる!…のかと思いきや、父親とケンカして家を飛び出し、何故か市野沢と同棲生活を開始する第2集!!大丈夫!?
俺はまだ本気出してないだけ 1巻

「俺はマンガ家になる」と、40歳で会社を辞め、夢を追いかける生活に入った男・大黒シズオ。父親からは顔を見るたびに説教され、幼なじみからは本気で心配され、17歳の娘に温かく見守られながら、マンガ執筆とバイトとサッカーゲームの日々。そんなある日、バイト先のハンバーガー屋にちょっとした問題児が入って…。齢41歳、子持ちにして、突然漫画家を目指し始めた大黒シズオ。こんなおっさんアリですか、ナシですか?とりあえず、こんなおっさんにも人生はアリ、ます。

俺はまだ本気出してないだけ(2)

いつものように出版社へ漫画の持ち込みに来たシズオ。だが今回、シズオの態度はいつもと違っていた。さらに漫画のタイトルも、いつものボツ作とは一味違う雰囲気。何故ならこの漫画には、今までの作品には込められていなかった、シズオの“肉声”が込められていたからだ(本人比)!シズオの頭の中で、幼き日から現在までの人生がプレイバックする…。齢41歳。大黒シズオ、ついに傑作漫画を完成させる!…のかと思いきや、父親とケンカして家を飛び出し、何故か市野沢と同棲生活を開始する第2集!!大丈夫!?

俺はまだ本気出してないだけ(3)

家出先の市野沢のアパートから、実家へと戻ってきたシズオ。しかし相変わらずの駄目ぶりに、ついに父親から「お前はピンチだ」と真顔で言われてしまう。さらに「マンガを描くのはいいが、ただの趣味として描け」とも言われてしまい、シズオは妄想の中で15歳、17歳、22歳、32歳当時の自分たちと“俺会議”を開催。本気で描くか趣味で描くか、激論の果てに出た答えは…?これまで何度となく本気を出してきた男・シズオがついに本当に本気を出す…?漫画家デビューへ向けて次々とネームを製作するシズオに対して、担当・村上が出した結論とは!?衝撃展開の第3集!!

俺はまだ本気出してないだけ(4)

漫画家デビュー目指して日夜執筆にいそしむ・大黒シズオ(42歳)。その甲斐もあってついにデビュー!?と思いきや、担当編集者がまさかの○○!大黒シズオ(42)の夢もここまでか…と思いきや、新担当は23歳の若い女子!シズオ、ついについに本気出す!?シズオだけでなく、彼を取り巻く人々、脱サラして息子のためにパン屋を始めたシズオの幼馴染み・宮田、その手伝いをするシズオの元バイト仲間・市野沢、シズオの父・志郎、娘の鈴子…彼らの人生も微妙に動きだす。おっさんコメディー第4集!!巻末にアーティスト・aiko執筆協力による「シズオ×aiko」オマケマンガあり!!

俺はまだ本気出してないだけ(5)

いろいろありながらも、新編集担当・宇波女史とともに、再び漫画家デビューを目指す大黒シズオ(42)。あとはひたすら夢に向かって集中するのみ!一方、シズオの幼なじみ・宮田も脱サラ後に開いたパン屋が盛況。このまま順調に行くかにみえたが、ある日、宮田が忽然と姿を消してしまう。その時、シズオは――。「まだ本気出してないだけ」のすべての人におくる、注目のナイスおっさんコメディー・いよいよクライマックス!

俺はまだ本気出してないだけ

俺もまだ本気だしてない件

俺はまだ本気出してないだけ 青野春秋
六文銭
六文銭

この本読むと謎に元気が出る。 中年のおっさんが、急にサラリーマン辞めて一念発起して漫画家になろうとする話。 突拍子もない展開だが、プロの漫画家にすんなりなれるわけもなく、当然父親にブチぎれられたり、世間とか社会の厳しさとか、そういうのが普通にやってくる。 バイトで糊口をしのぐのだけど、バイト先でも年下にからかわれたり(例えば店長と呼ばれる。ポジションではなく年齢的な意味で)、バイト先のメンバーと合コン行っても合コン相手にディスられる。 逆に、娘だったり、友人だったり、元会社の後輩だったり、応援してくれる人もいる。 人間同士のつながりみたいなのが色濃く出て、主人公を小馬鹿にする人と、そうじゃない人の対比が良い。 最初のうちは、何の根拠のない自信をもっている主人公を薄目でみているんだけど、抜けているけど味のある人間味にだんだん応援したくなってくるから不思議。 周囲の人間に恵まれてて、これはこれで楽しそうとか思ってしまう。 ダメでもいいじゃない、人間だもの、みたいなフレーズが浮かぶ。 俺はまだ本気出してない と思いながら、その可能性の中で生きていくのも、ある意味幸せなのかもなぁ。