あらすじ変ゼミ一番の劣等生(=常識人)・松隆奈々子(まつたかななこ)、今日も変態たちの常識のなかで生きています!男にとっての崇高なセルフコントロール“オナ禁”!!そんな苦行さながらの試練に耐える変ゼミ男性陣だが、奈々子の“絶対領域”がオナ禁生活20日目に突入した男たちを暗黒面(ダークサイド)へ誘う――!!「快感」と「不快感」の両方を味わえる唯一無二のアブノーマルキャンパスコメディ。
モーツーに久しぶりに番外編が来ていて、読んだので記念に書き込み。松隆が変態として成長したかと思ったが、まだギリギリ常識人枠(?)でよかった。 それはさておいて、変ゼミ。正式名:変態生理ゼミネールは出た当時、流行り物みたいな略称をしていたものだから「どうせタイトルに奇を衒ったゆるい4コマ」くらいに思ってた。が、なんとなく読んでみて、舐めてたなぁと実感した。世界観が変わった。そっかぁ、変態ってそういう次元なんだなとカルチャーショックを受けた。キャラがそれぞれ立っていて、人格があるのもこの作品の素敵で、厄介なところだ。 そんなふうに価値観をグラグラ揺らがされながら辿り着く、一つのIF的終着点である『終わりの季節』は感情がガリガリと削られる。変態のようなものを極めていってしまうということにはエンタメ以上に、危うさもあるのだ。 徹底してエンタメ的でありながら、その枠からはみ出ている。そんな作品だと思う