あらすじ“美食の儀”で優勝した松本美咲(まつもと・みさき)は、その時に得た一億円の融資を元手に、かねてから考えていた焼物横丁を実現するために行動を始める。しかし窯元への説明会では誰も集まらず、電話ではまったく相手にされない美咲は、直接窯元へ出向いて交渉するがすっかり難航してしまう。そんな時、店舗の候補先の老夫婦と親しくなった美咲は、老夫婦から温かい言葉をかけられて嬉しくなるが……!?
陶芸漫画のパイオニア的作品だと思います。 NHKで田中美里さん主演でドラマ化されており、たまたまドラマを観て面白かったため、原作の漫画も読んでみました。陶芸について知らない身からすると、とても勉強になる漫画でした。有名な〇〇焼きは何県の物でどのような特徴があるのか等、陶芸の基本を学べました。焼き物の歴史、土の違い、作陶の技術、釜の違いなど、かなり深い部分まで描かれています。 父親の思いを継ぐ主人公はもちろん、トーベェさんなどの人情噺もあったりで、物語としても充分に楽しめました。青年誌連載だけあり、透明感のある画に対してドロドロした話もあり、結構読み応えのある漫画です。