あらすじ

夏の予選に敗れた球児たちを待っているのは夏休みではない。春のセンバツへの登竜門、秋季大会。次なる戦いはもうすでに始まっているのだ。鎌西(かまにし)野球部の目標はまずは県大会進出!しかし、それさえも難しいのが激戦区・神奈川(かながわ)の現実なのだ。
甲子園へ行こう! 1巻

それは僅か1/207――県大会参加校207校(平成12年)、強豪居並ぶ全国一の激戦区・神奈川。甲子園の土を踏めるのは僅かに1校……。余りに報われぬこの難関に球児たちはなぜ挑むのか?その答えがここにある!!!!スポーツ名門校ではなく、有名進学校でもない、ごく普通の公立高校・県立鎌倉西(かまくらにし)高校。なんてことない野球部のなんてことない選手たちが、いま甲子園を目指し、動き出した……!

甲子園へ行こう! 2巻

夏の予選に敗れた球児たちを待っているのは夏休みではない。春のセンバツへの登竜門、秋季大会。次なる戦いはもうすでに始まっているのだ。鎌西(かまにし)野球部の目標はまずは県大会進出!しかし、それさえも難しいのが激戦区・神奈川(かながわ)の現実なのだ。

甲子園へ行こう! 3巻

秋季大会予選リーグ第2戦、対湘学舎(しょうがくしゃ)。初戦サヨナラ勝ちの勢いそのままにリードを奪った鎌西(かまにし)だったが、強豪はやっぱり甘くなかった。闘志むき出しに挑んでくる湘学舎打線に追いこまれた、8回裏一死三塁のピンチ。スクイズを嫌がった四ノ宮(しのみや)が独断で投じたウエストの成否やいかに……?

甲子園へ行こう!(4)

県立鎌倉西(かまくらにし)高校野球部の1年生・四ノ宮純(しのみや・じゅん)は投げれば打たれるダメ投手。それでもどうしても甲子園へ行きたくて、勝てるピッチャーになることを固く誓ったのはいいが、野球部にはピッチングを教えられる指導者なんていない。そこで野球部部長・貞兼(さだかね)が選んだ手段はプロに接触することだった……!プロが高校生に教えちゃなぜいけない?ピッチングってなんだ?高校野球の疑問に迫る!

甲子園へ行こう!(5)

県立鎌倉西(かまくらにし)高校野球部の1年生・四ノ宮純(しのみや・じゅん)は投げれば打たれるダメ投手。四ノ宮はどうしても勝てる投手になりたくて、違反を承知でプロのスカウトの指導を受け、フォーム改造に取り組んだ。そして今、完成させた新フォームを引っさげ、県内屈指の強豪・杏蔭(きょういん)学園との練習試合に挑む――!!

甲子園へ行こう!(6)

2年生になった四ノ宮(しのみや)に与えられた背番号は「1」!!名実共に鎌西(かまにし)のエースになった四ノ宮は、生まれ変わろうとするチームと共に、新たな挑戦を始める!

甲子園へ行こう!(7)

決め球を欲した四ノ宮(しのみや)が、若村の指導ではなく自分で見つけ手に入れた“ブーメランカーブ”!この新球をひっさげて、挑むは神奈川県大会!初戦の相手は、県内有数の進学校、県立湘英(しょうえい)――。鎌西の“夏”が始まった!!

甲子園へ行こう!(8)

夏の神奈川大会1回戦、県立湘英(しょうえい)戦。2点のビハインドで迎えた9回裏、二死満塁のチャンスから飛び出た起死回生のタイムリーヒット!2人が帰り同点、続いて逆転のランナーも3塁ベースを回る――!!逆転サヨナラなるか!?

甲子園へ行こう!(9)

勝った!!勝った!!勝った!!勝った!!勝った!!ベスト8に進んだ鎌西(かまにし)の相手は、強豪私立湘学舎。そして、鎌西は、ケガの川地にかわって、キャッチャーミットを猪久保(いのくぼ)がかぶる!甲子園まで――あと3つ!!!

甲子園へ行こう!(10)

苦戦の予想を覆し、私立の強豪・湘学舎(しょうがくしゃ)に逆転勝ち!ついにベスト4に進出した鎌西(かまにし)。この快進撃は、もう誰にも止められない!甲子園まで――あと2つ!

甲子園へ行こう!(11)

準決勝、まさかの大苦戦……!四ノ宮(しのみや)が崩れ、赤原(あかはら)が捕まり、あれよあれよと1・2回で6点献上!横浜第一(よこはまだいいち)との実力差は歴然。試合はいよいよ後半戦、鎌西(かまにし)は野球の神様を味方につけ、奇跡の逆転を起こすことができるのか!?

甲子園へ行こう!(12)

ベスト4という創部以来の快挙を残し、鎌西(かまにし)の夏は終った。でも、だからって球児たちを待っているのは夏休みなんかじゃない。今度こそ、絶対に甲子園へ。新チームが始動する!!そんな中、四ノ宮(しのみや)は一人ヒッチハイク――!?

甲子園へ行こう!(13)

甲子園から戻った四ノ宮(しのみや)はフォーム改造に着手する――。まもなく始まる秋季大会、新生鎌西とともに、もう一度甲子園を目指す新しい挑戦の季節――!!

甲子園へ行こう!(14)

秋季大会まっさかり!!夏のベスト4はまぐれじゃないことを証明するためにも、簡単には負けられない!!主力の四ノ宮(しのみや)・宅見(たくみ)・赤原(あかはら)を筆頭にギクシャクしながらも、無事県大会に駒を進めた鎌西(かまにし)。強力打線を誇る杏蔭(きょういん)との投手戦、投げ勝つのはどっちだ!?

甲子園へ行こう!(15)

勝てば関東大会出場が決まる、秋季大会準々決勝、元町(もとまち)戦。四ノ宮(しのみや)と夏井(なつい)、両エースの好投は、互いに1点も許さぬ白熱の展開を呼び込んだ。因縁の投手戦、制するのはどっちだ!?

甲子園へ行こう!(16)

秋の関東大会初戦、常陽(じょうよう)学園との戦いの中で痛感するのは全国レベルとの実力差。でも、くやしがるだけじゃ何も始まらない。オフシーズンこそが強化の季節、投げて走って考えて、勝利に笑うその日まで!!

甲子園へ行こう!(17)

大量リードの5回戦、先を見すえての四ノ宮(しのみや)降板だったはずが……。リリーフの赤原(あかはら)の大乱調が、ゲームプランをぶち壊した!!こんなところで終わってたまるか!!決勝戦で、横浜第一(よこはまだいいち)にリベンジを果たすのは俺たちだ!!

甲子園へ行こう!(18)

いよいよ始まった横浜第一(よこはまだいいち)との決勝戦!はたして鎌西(かまにし)ナインはセンバツ優勝投手・藤島(ふじしま)を打ち崩し、甲子園への切符をつかめるのか!?弱小公立野球部ストーリー、ついに完結!!決めろ甲子園!!神様……お願いします。ヒットを打たせてください……!!