あらすじ日本独自の暦を作った男、渋川春海(しぶかわ・はるみ)の挫折と奮起の物語!ついに始まった改暦事業。山崎闇斎(やまざき・あんさい)、安藤有益(あんどう・ゆうえき)らに囲まれた充実の日々、そして不測の事態。だが春海の研鑽は止むことはない。己の想いと、己に託された数々の人々の想いを叶えるために。そして託された想いが今、一つ現実となる──。
巻末で原作者・冲方丁氏もベタ褒めするほど完成度が高く、天文ジャンルのマンガとしても、歴史マンガとしても非常に優れた作品です。 原作の力も凄いですが、作画・槇えびし先生の人を惹きつける静謐な表現力がとにかく素晴らしい。 渋川春海の弱さとも取れる謙虚さ、優しさが、歴史に残る一大事業へと向かわせるのですが、中盤から終盤にかけて盛り上がってゆく物語なので、ぜひ最後の9巻まで通して読むことをおすすめします。