あらすじ冲方丁の本屋大賞受賞作を完全漫画化!!!日本独自の暦作りに邁進した男の七転八起の人生譚!!――幕府の碁打ち、二代目安井算哲(やすい・さんてつ)こと渋川春海(しぶかわ・はるみ)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が奉納されている神社に出かけ……算術の達人「関(せき)」によって、春海の退屈な日常が打ち破られる……!
巻末で原作者・冲方丁氏もベタ褒めするほど完成度が高く、天文ジャンルのマンガとしても、歴史マンガとしても非常に優れた作品です。 原作の力も凄いですが、作画・槇えびし先生の人を惹きつける静謐な表現力がとにかく素晴らしい。 渋川春海の弱さとも取れる謙虚さ、優しさが、歴史に残る一大事業へと向かわせるのですが、中盤から終盤にかけて盛り上がってゆく物語なので、ぜひ最後の9巻まで通して読むことをおすすめします。