顔にアザのある私が「みんな違ってみんな美しい」に思うこと(ひらりさ)FRaU | 講談社ルッキズムに関する議論が盛んに行われるようになった昨今、「心に響く」と話題を集めている漫画がある。生まれつき顔に青いアザ・太田母斑(おおたぼはん)を持つ女子高生と、生まれつき人の顔を識別できない「相貌失認(そうぼうしつにん)」を患う担任教師が心を通わせていく様を描いた青春ラブストーリー『青に、ふれる。』。見た目やコンプレックスをめぐる悩みが丁寧に描かれた本作の作者であり、太田母斑の当事者でもある鈴木望さんに、物語に込めた思いについて聞いた。
あらすじ生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。続きを読む