あらすじむかえてしまった吉田茂政権最後の時。終戦の激動を駆け抜けその役目を終える…! 涙は止まらなかった。だがそれは新しい時代の訪れでもあった。時に1955年。巨大な政治のうねりが、角栄たちを巻き込み「怪物」を生み出す…! そして、新たな時代へ若者たちは向かっていく! 真説・田中角栄なりあがり物語! 政治とは何か、現代に生きるすべての人々へ問う。
この物語は、角栄の終生の友である入内島金一氏の語りで始まる。 1話目はふたりの出会いの話。 昭和9年、15歳の角栄は新潟より単身上京。ツテを頼って書生になり勉学に励む予定だったが、なぜか話が通っておらずいきなり頓挫。 しかし、入内島が働く井上工業で働きながら工学校にも通わせてもらえることになるという強運ぶりを発揮。そんな角栄が上京した本当の目的とはもちろん……… 『宰相』になることだッッッッッッッッ!!!!