あらすじ

定年退職後、長谷部進(66歳)は、思わぬ勘違いから風俗店のボーイとして働くことに。ピンクサロン「世界観」の新人ボーイとして、戸惑いつつも徐々に仕事をこなせるようになってきた進。何事にも誠実に向き合う進は、お店の中でも外でも大忙し。風俗嬢のダイエットに付き合ったり、また他の風俗店に果敢に潜入したり。すべては「世界観」を“気持ちいい”お店にするため!! 仕事に向き合いなおす進の気付きと学びに共感続出!! はたらくおじさんの躍進、はじまる!
はたらくすすむ 1巻

定年退職後、妻に先立たれ、茫然とした日々を送る長谷部進。一緒に暮らす娘・美織に煙たがられたことをきっかけに、清掃員のアルバイトに応募するが…、そこは風俗店だった!お金のために裸でイチャつく風俗嬢にはじめは嫌悪感を拭えない進。だが、彼女たちのたくましく生きる姿には、40年間の真面目一徹なサラリーマン人生では得られなかった学びがあった――。定年新人アルバイトのチャレンジ、はじまる!

はたらくすすむ(2)

定年退職後、長谷部進(66歳)は、思わぬ勘違いから風俗店のボーイとして働くことに。ピンクサロン「世界観」の新人ボーイとして、戸惑いつつも徐々に仕事をこなせるようになってきた進。何事にも誠実に向き合う進は、お店の中でも外でも大忙し。風俗嬢のダイエットに付き合ったり、また他の風俗店に果敢に潜入したり。すべては「世界観」を“気持ちいい”お店にするため!! 仕事に向き合いなおす進の気付きと学びに共感続出!! はたらくおじさんの躍進、はじまる!

はたらくすすむ(3)

定年退職後、長谷部進(66歳)は、思わぬ勘違いからピンクサロン「世界観」のボーイとして働くことに。真面目一徹で生きてきた進は、慣れない夜の世界に戸惑いつつも、その仕事ぶりから徐々に周りに信頼されていく。今夜も「世界観」で繰り広げられる様々な人間模様に、進が誠実に向き合います。本当の自分とのギャップに悩むキャストの背中を押したり、一線を越えようとする客や、AV出演への悪質な引き抜きからキャストを守ったり。すべては、「世界観」を少しでも“気持ちいい”お店にするため!かわいたのもしい66歳新人ボーイのセカンドキャリアに、思わず心が熱くなる。はたらくおじさん、今が全盛期!

はたらくすすむ(4)

定年退職後、長谷部進(66歳)は、思わぬ勘違いからピンクサロン「世界観」のボーイとして働くことに。真面目一徹で生きてきた進は、慣れない夜の世界に戸惑いつつも、その仕事ぶりから徐々に周りに信頼されていく。今夜も「世界観」で繰り広げられる様々な人間模様に、進が誠実に向き合います。本当の自分とのギャップに悩むキャストの背中を押したり、一線を越えようとする客や、AV出演への悪質な引き抜きからキャストを守ったり。すべては、「世界観」を少しでも“気持ちいい”お店にするため!かわいたのもしい66歳新人ボーイのセカンドキャリアに、思わず心が熱くなる。はたらくおじさん、今が全盛期!

はたらくすすむ

66歳のおじさんが面接に行ったらピンサロ店で即採用だった

はたらくすすむ 安堂ミキオ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

コミティア行ったとき新刊が出ていたら買っていた漫画がいつのまにか商業誌で連載していたので購入。 これはよかった! 定年後、妻を亡くし四十九日後も悲嘆に暮れる進さん(66歳)は、新しくスタートを切ろうと清掃の仕事を見つけるが、行ってみたらそこはピンサロのお店だった。 風俗には行ったこともなかったが、覚悟を決めそこで働くことにした進さんは、若い嬢たちとの交流の中で風俗というフィルターを通して今までサラリーマン一筋40年では得られなかった学びを日々獲得していく。 たまに生々しい描写もあるが基本的には楽しくポップな描き方で話は進んでいく。 彼女たちはたくましく仕事をして生きているのだ、と仕事に携わる人間として向き合って描いている。 この漫画で、すすむさんのスタンスが妙に面白いなと思うのは、愛した妻を亡くしたから悲しんでいるのではなく、妻を愛していたが冷めてしまい幸せにしてあげられなかった自分への不甲斐なさで泣いている点だ。 そこに自覚がない。 自分に足りなかったものはなんなのか、とあくまで自分に理由を求めている。 実はこの考え方って独りよがりでそこに相手がいない。 これが問題だ。 ここで効いてくるのが第一話の妻のセリフ「私をただのマネキンだと思ってるのよね」。 すすむさんは自分にしか興味が無いのか、偏見に捕らわれてしまっているだけなのか。 この意味をすすむさんが本当の意味で分かるのはおそらくまだ先だろうが、この言葉をきっかけに知ろうと前へ進み始める。 妻しか女を知らなかった真面目な男が、66歳にして開放的なピンサロ嬢たちと触れ合い、ガチガチに決めた自分ルールを自覚しぶっ壊した先にこそ、妻を亡くした本当の悲しみがあるのかもしれない。 早く続きを読みたい。