あらすじ周囲から男っぽく見られている女子大生・由樹。自分を女だと認めるために、日々、誰にも言えない秘密の儀式を行って過ごしていた――。そんな彼女の周囲に変化が表れた。女装趣味を持つ佳人が、「女友達」として由樹に急接近をはかれば、男を見下す未果子は、由樹に純粋な「少年性」を求める。こわばっていた由樹の心が、解放されていく――。
面白いし絵がきれです。話の中に吸い込まれて行って、一度読み始めたら止まらなくなりました! 非行に走る未成年の原因が親・家庭環境であること、自分のアイデンティティが周りと違うせいで殻ができ、ありのままの自分を殺してしまうこと、思春期のたわいない言葉や接し方がまるで本当のその人のような、偽物の人格形成をしてしまうこと、19歳という、大人になる手前に現れる問題に触れ、かつ殻を破れるきっかけや存在は一体どんなものなのかを教えてくれる漫画でした。