周囲から男っぽく見られている女子大生・由樹(ユキ)。彼女は誰にも言えない秘密の儀式を行っていた――。燻り続ける己の欲望に苦悩する日々を送る由樹。一方、同じ大学に通う佳人(カイト)と未果子(ミカコ)の2人も他人には明かせぬ「秘密」を抱えていて――。「ヒメゴト」を持つ3人の19歳が繰り広げる「ヨクボウ」と「セイフク」の物語――。
周囲から男っぽく見られている女子大生・由樹。自分を女だと認めるために、日々、誰にも言えない秘密の儀式を行って過ごしていた――。そんな彼女の周囲に変化が表れた。女装趣味を持つ佳人が、「女友達」として由樹に急接近をはかれば、男を見下す未果子は、由樹に純粋な「少年性」を求める。こわばっていた由樹の心が、解放されていく――。
女らしく振る舞うことが苦手な女子大生・由樹は、周囲からも男っぽく見られていた。「男を見下す」女・未果子は、由樹の穢れない美しさに惹かれる。「女になりたい」男・佳人は、由樹の「女らしさ」に気づき、変身させようとする。男…?女…?膨らみかけた19歳の胸を、誰かがきつく締めつける??
汚れた性欲に溺れる未果子にとって、由樹は心を満たしてくれる唯一の「愛の対象」。女性への変身願望を抱く佳人にとって、由樹はその正体を知る唯一の「女友達」。そして、抑えられない欲求をさらけだす二人の前で、由樹はいまだ「女のカラダ」を持て余して…。「ヒメゴト」を持つ三人の十九歳が繰り広げる「ヨクボウ」と「セイフク」の物語。
男に汚される未果子と女装趣味を持つ佳人。お互いの秘密を握られてしまった二人が、由樹の家の前で鉢合わせ。すると未果子は佳人を連れ出し、あることを告げる。その頃、由樹はいつものように自分を慰めることができず…。十九歳の孤独な自己愛が妖しく、窮屈に絡み合う…。「ヒメゴト」を持つ三人の十九歳が繰り広げる「ヨクボウ」と「セイフク」の物語。
佳人の欲望は「美果子になる」こと。その心が二人に危険な喜びを与えてしまった。その頃、ひとりぼっちの由樹は思いがけない悦楽に目覚めて…大人気!ヨクボウとセイフクの物語、最新刊!!
それぞれの欲望を満たすために、そして隠すために。由樹、美果子、佳人の三人は、お互いから目を離すことができなくなった……。十九歳の夏休み。箱の中は、性の匂いでむせかえる。“ヒメゴト”を持つ三人の十九歳が繰り広げる“ヨクボウ”と“セイフク”の物語。
ありのままの三人を閉じ込めていた制服が穢れる、ちぎれる、奪われる――― 時に抗えないのなら、いっそ、十九歳のまま…… “ヒメゴト”を持つ三人の十九歳が繰り広げる“ヨクボウ”と“セイフク”の物語、ここに完結。
面白いし絵がきれです。話の中に吸い込まれて行って、一度読み始めたら止まらなくなりました! 非行に走る未成年の原因が親・家庭環境であること、自分のアイデンティティが周りと違うせいで殻ができ、ありのままの自分を殺してしまうこと、思春期のたわいない言葉や接し方がまるで本当のその人のような、偽物の人格形成をしてしまうこと、19歳という、大人になる手前に現れる問題に触れ、かつ殻を破れるきっかけや存在は一体どんなものなのかを教えてくれる漫画でした。
自分へのご褒美に一気読みした……読んでよかったですありがとうございます。もう言葉にできないくらい胸がいっぱい。人生は何度だってやり直せるんだなぁと素直に思えた。できるなら、中二病こじらせて悪堕ちしそーになってた頃に読みたかった……(←もう手遅れ
「男キャラ」の呪いから逃げられないヨシキの、救世主になりそうな女装男子の佳人と、佳人同様「若さと美しさの期限」に異様に執着する未果子による、グチャグチャににごちゃごちゃな複雑すぎる三角関係! にもかかわらず、読んでて全然イライラしない不思議。 若さゆえの、実態のない不安や焦燥感がつきまとう重くて暗い空気と、欲望のままにやりたい事やってる開放的で明るい空気のバランスがものすごく良い。
面白いし絵がきれです。話の中に吸い込まれて行って、一度読み始めたら止まらなくなりました! 非行に走る未成年の原因が親・家庭環境であること、自分のアイデンティティが周りと違うせいで殻ができ、ありのままの自分を殺してしまうこと、思春期のたわいない言葉や接し方がまるで本当のその人のような、偽物の人格形成をしてしまうこと、19歳という、大人になる手前に現れる問題に触れ、かつ殻を破れるきっかけや存在は一体どんなものなのかを教えてくれる漫画でした。