あらすじ

チワワンオープンへの出場をかけて、畑中プロと勝負することになった草太。出場が内定していたはずの畑中は、心中穏やかではないながらも堅実なプレーで勝機をうかがう。一方、18アンダーを目指す草太は、谷田部と太子が必死で作った攻略メモを無視して大暴走!
黄金のラフ ~草太のスタンス~ 1巻

草太のバイト先に突然押し掛けてきた谷田部は、草太を練習場に連れ出す。谷田部の狙いは、自分と組めば勝てるということを草太にわからせることだった。バイトに付き合わされていた太子も巻き込んで、彼らは前日のツアーでの最終ホールをイメージした特訓を始める。

黄金のラフ ~草太のスタンス~ 2巻

チワワンオープンへの出場をかけて、畑中プロと勝負することになった草太。出場が内定していたはずの畑中は、心中穏やかではないながらも堅実なプレーで勝機をうかがう。一方、18アンダーを目指す草太は、谷田部と太子が必死で作った攻略メモを無視して大暴走!

黄金のラフ ~草太のスタンス~ 3巻

チワワンオープン出場をかけた勝負は、最終ホールを残して2打のビハインド。ドライバーを折ってしまった草太にとって、絶体絶命のピンチだ。イーグルをとれなければ負け…この状況に、飛ばし屋の草太が燃えないワケがない!そこで思いついちゃった秘策とは…?

黄金のラフ ~草太のスタンス~ 4巻

ついにやってきた、「チームきりたんぽ」のデビュー戦。絶好調のまま突っ走り、なんと初日を終わって単独首位!だが、上位を走る相手を引きずり下ろすのが得意という、同組の超クセ者・田岡が本領発揮!!案の定、草太は彼の嫌がらせ攻撃にアツくなり…。

黄金のラフ ~草太のスタンス~ 5巻

チワワンオープン予選。現在、予選通過ラインを下回っている草太は、残り2ホールで3打も縮めなければならない。全力でスコアを縮め、この1パットを決めれば予選通過……というところで、ライン上にスパイク跡が!それでも構わず草太が打った渾身の一打は……?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(6)

チワワンオープン最終日を迎え、なんと草太たちは最終組に!同じ組には、日本一のトッププロ・マイト竿崎と、アマゴルフ界のプリンス・花咲司。こんな大スターと大観衆の見てる前で、草太が燃えないワケがない!さて、注目の第1打は…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(7)

キャディの太子が逃亡して以来、スコアを落としっぱなしの草太。対して竿崎と花咲は、どちらも譲らず堂々とした戦いぶりを続けている。気がつけば、ふたりとは残り7ホールで8打差…早く帰ってきてくれ、スーパー農民キャディ・太子!!

黄金のラフ ~草太のスタンス~(8)

キャディの太子が復帰して反撃開始…のはずが、草太の第2打は池の淵から、しかもグリーン方向には打てそうもない地点だ。そんな状況で草太が選んだリカバリー方法は、なんと全力での左打ち!ピンチを経験した数は誰よりも多い(!)草太の非常識ショットが炸裂する…!!

黄金のラフ ~草太のスタンス~(9)

チワワンオープン最終18番ホールのティショット。優勝を争う草太は、果敢に林越えを狙っていく。木の枝に接触したものの、ボールは林を越え、あわやガケ下転落という位置でストップ。続く花咲は、完璧なショットでフェアウェイど真ん中へ。そしてマイトは、草太を真似した予告ショットで同じく林越えを狙い…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(10)

今期最後のマンデートーナメント突破に向け、再調整を行う“チームきりたんぽ”。これまでに獲得した賞金も残りわずかとなり、次のトーナメントで決勝に進めなければ、軍資金は底をつく。そんな時、チワワンオープンで戦った天才ルーキー・花咲が、自分の出場する大会に草太を推薦しようと申し出てきた。それを聞いた草太は…。

黄金のラフ ~草太のスタンス~(11)

アメリカ南部フォートスミスを目指し、300ドルで買ったオンボロ車を走らせる「チームきりたんぽ」。3週間前のこと、マンデートーナメントで失格し途方にくれる草太たちに、同じ試合に出場したアメリカの選手が声をかけてきた。今季はもう出場できる試合がないことを聞いた彼は、3人にアメリカ・ネイションワイドツアーの運営本部長を紹介し、アメリカへ渡ることを勧める。

黄金のラフ ~草太のスタンス~(12)

ネイションワイド本選出場を目指し、マンデーに挑戦中の「チームきりたんぽ」。トップと7打差で迎えた11番H、草太のティショットは見事ワンオンし、バーディを決めて6打差とする。12、13番でも連続バーディを奪い、迎えた14番。セカンドショットを打つ途中で、側の池から突然ワニが出現し、動揺した草太の打球はトンでもない場所へ…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(13)

ネイションワイド本選第1日目、パー5の3番ホール。草太のティショットは、不可能と思われた林越えに成功し、絶好のイーグルチャンス。続く2打目も、バンカーや池のある難しいサイドを敢えて狙い、見事2オンさせる。強気で攻める草太ゴルフに刺激された同じ組のエクレア、サバランも、意地のショットでグリーンにのせてきて…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(14)

ネイションワイド3日目本戦、パー4の3番ホール。スクープを狙うカメラマン・JR田辺の陰謀によって、隣りコースのラフからとなってしまった草太の第2打。だが、自分の危機的状況を認識していない(できない?)草太は、無謀にもこの位置から林越えでグリーンオンを狙う!!草太のショットの行方は…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(15)

ネイションワイド3日目本戦、パー3の17番ホール。いぶし銀のプレイをみせるシャンベル、自信を取り戻したマリボーを横目に、アドレナリン過剰分泌気味の草太は、肝心のバーディーパットを外してしまう!!そして迎えた最終ホール。果たして白熱のラストスパート合戦の行方は…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(16)

ネイションワイド本戦最終日。1・2番ホールで、バンカーからの天才的なチップインを立て続けに決めてみせたファクソンだが、3番ホールのティショットは、どスライスがかかって林へまっしぐら。幸運にも、ボールは木に当たりフェアウェイへ戻ってきたのだが、なぜかそれを見たファクソンはがっくりと肩を落として…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(17)

最終日6番ホール。現在、トップを走っている「チームきりたんぽ」だが、2打差で追いかけてくる後続のマイクやファクソンらのことを考えると、ここは最低でもバーディーが欲しいところ。ツーオンを狙って、ティーショットをぶっぱなす草太に、マイクは飛距離で張り合おうとするが…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(18)

417ヤードのミドルホールで、まさかのワンオンを成功させた草太たち。トップと4打差の彼らは、ここでイーグルを決めようと勢いづくが、現在首位のファクソンは、このホールをバーディで決めれば優勝がほぼ決定する状況。迎えたファクソンの第3打、直接カップインを狙った、得意のバンカーショットの行方は…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(19)

ネイションワイドツアーの最終日最終ホール。優勝に向けて最大のチャンスを得たハナサンの2打目は、まさかのチョロ。谷田部が鋭く感じ取っていた、彼のスイングに対する違和感とはなんだったのか?そして、ライバルふたりのミスにより、草太たちにもチャンスが訪れるのだが…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(20)

草太を追ってきた花咲に続き、マイト竿崎までが米国に上陸!役者が揃い、あとは舞台が整うのを待つばかりだが…ネイションワイドツアーの初戦を2位タイの好成績で終えた草太たちは、その後なんと予選落ち。借金の利息は膨らみ、次の試合すらままならない状態に…。そんななか、落ち込む3人のもとに田所社長から電話がかかってきて…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(21)

PGAツアー予選最終ホール。草太のセカンドショットは、ラフどころか植え込みの中から…。掻き出すしかないかと思いきや、トラブルショットばかりを打ってきた草太はむしろ意欲を燃やしだす。このバカに人生を握られてる太子と谷田部は、心臓バクバクで見守るが…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(22)

スイングの乱れから男の一番大事なところを挟んでしまい、急所を腫れ上がらせながらの最終ホール。ぜひともイーグルを取りたいところだが、第1打はバンカーに…。予選突破は絶望的かと思われたが、草太はあくまでピンを狙う!トラブルショットばかりを経験してきた草太、腫れたまんまで打つ運命のショットは…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(23)

PGAツアー、トヨンダオープン本戦3日目。草太は3ホールで3バーディと、ありえないくらい絶好調。とどまるところを知らない草太は、間違いなく調子に乗っていた。それに触発されてか、日本ゴルフ界を代表するプレーヤーである同組のマイト竿崎も調子を上げてきて…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(24)

パターは折れ、ドライバーで打ったパットもバンカーへ。そんな大ピンチの中、太子のコース読み能力が一気に覚醒した!打つべきボールの軌道が立体映像で見えるという、とんでもなくありがたい状態に!!あとは、草太がそのとおりに打ちさえすれば良いのだが…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(25)

PGAツアーでの草太たちの活躍を見て、あわてて現地へ飛ぶ「モンキーローン」の社長たち。しかしなぜか機内では社長の福耳が注目を浴びてしまい…?一方、当の草太たちは、明日の最終日に備えて鋭気を養うはずが、ステーキを食べ過ぎてグロッキー状態となっていて…!?

黄金のラフ ~草太のスタンス~(26)

▼第1話/世界標準のゴルフ▼第2話/オレに付いて来い▼第3話/しぶとい日本人▼第4話/ミスしても王者▼第5話/膠着状態▼第6話/ガッシュを避けろ!!▼第7話/崖下かよォ!!▼第8話/すべらないでけろ▼第9話/なんでここに!?▼第1話/世界標準のゴルフ▼第2話/オレに付いて来い▼第3話/しぶとい日本人▼第4話/ミスしても王者▼第5話/膠着状態▼第6話/ガッシュを避けろ!!▼第7話/崖下かよォ!!▼第8話/すべらないでけろ▼第9話/なんでここに!?●主な登場人物/藤本草太(潜在能力は抜群だが、脳みそゼロのプロゴルファー。頭の中は常にバーディ狙いなので、ツアーでは全然勝てない。現在試合を求め米国へ)、谷田部光一(身長150センチの超小型プロゴルファー。理論は完璧だが、体がついていかない。プロを断念し、草太のコーチとなる)、太子治(農家育ちのプロゴルファー。コース読みは得意だが、プレッシャーにとてつもなく弱い。プロを辞め、草太のキャディに)●あらすじ/世界王者ムーベスの正確無比なショットは、まさに世界一のゴルフ。対する日本の王者・マイトと、日本一のバカ・草太は、なじりあいながらプレー中。相手のショットをけなし、外せ外せと念を送り…。しかし、猪突猛進なだけの草太とは違い、マイトには作戦があるようで…!?(第1話)●本巻の特徴/ツアー最終日最終組で、草太たちはアメリカの王者ムーベス&ニッポンの王者マイト竿崎と回ることに。序盤から飛ばしまくるムーベスに対し、まずは草太とマイトの暴走ぶりが全米の度肝を抜く…!?●その他の登場人物/JR田辺(カメラマン。謎な行動が多い)、田所社長(草太の所属する「モンキーローン」の社長)、竿崎昇司(日本ゴルフ界に君臨するトッププロ。通称・マイト竿崎)、花咲司(ジュニア育ちのエリートゴルファー。なぜか草太にライバル心を燃やす)、ムーベス・ジェラウン(世界ランキング1位のゲロッパ)

黄金のラフ ~草太のスタンス~(27)

▼第1話/きりたんぽ勢ぞろい▼第2話/サルまねクレバー▼第3話/ロフト角自由自在▼第4話/ラインを教える?▼第5話/もう一人の日本人▼第6話/日米神経戦?▼第7話/震える自信▼第8話/すごいぜ兄貴!!▼第9話/ダブルパンチ!!●主な登場人物/藤本草太(潜在能力は抜群だが、脳みそゼロのプロゴルファー。頭の中は常にバーディ狙いなので、ツアーでは全然勝てない。現在試合を求め米国へ)、谷田部光一(身長150センチの超小型プロゴルファー。理論は完璧だが、体がついていかない。プロを断念し、草太のコーチとなる)、太子治(農家育ちのプロゴルファー。コース読みは得意だが、プレッシャーにとてつもなく弱い。プロを辞め、草太のキャディに)●あらすじ/日本からはるばる駆けつけたモンキーローンの社長たちが、やっと試合場に到着。応援団もそろったところで、気合いの入る草太だったが…!?(第1話)●本巻の特徴/PGAツアー・トヨンダオープン最終日最終組、現在トップのムーベスとは4打差の草太。日米王者を相手に、反撃の猛チャージを開始!!●その他の登場人物/JR田辺(カメラマン。謎な行動が多い)、田所社長(草太の所属する「モンキーローン」の社長)、竿崎昇司(日本ゴルフ界に君臨するトッププロ。通称・マイト竿崎)、花咲司(ジュニア育ちのエリートゴルファー。なぜか草太にライバル心を燃やす)、ムーベス・ジェラウン(世界ランキング1位のゲロッパ)

黄金のラフ ~草太のスタンス~(28)

▼第1話/単独1位!!▼第2話/漁夫の利▼第3話/魔の左傾斜▼第4話/エンジョイ!!▼第5話/腹芸ミラクル!!▼第6話/大当たり!!▼第7話/ロックオン!?▼第8話/超ゾーン▼第9話/股裂け…!?●主な登場人物/藤本草太(潜在能力は抜群だが、脳みそゼロのプロゴルファー。頭の中は常にバーディ狙いなので、ツアーでは全然勝てない。現在試合を求め米国へ)、谷田部光一(身長150センチの超小型プロゴルファー。理論は完璧だが、体がついていかない。プロを断念し、草太のコーチとなる)、太子治(農家育ちのプロゴルファー。コース読みは得意だが、プレッシャーにとてつもなく弱い。プロを辞め、草太のキャディに)●あらすじ/あの草太が単独1位!!全世界が注目するPGAツアーで、しかも日米王者を従えて……そう考えるだけで、キャディの太子は震えが止まらない。誰でもプレッシャーを感じるこんな場面なのに、当の草太はバカまっしぐらでノープロブレム状態!!でも、ホントに大丈夫…!?(第1話)●本巻の特徴/トヨンダオープン11番ホールを終え、日米のトッププレーヤーを抑えてまさかの単独1位!!イケイケの草太だが、はたして…!?●その他の登場人物/JR田辺(カメラマン。謎な行動が多い)、田所社長(草太の所属する「モンキーローン」の社長)、竿崎昇司(日本ゴルフ界に君臨するトッププロ。通称・マイト竿崎)、花咲司(ジュニア育ちのエリートゴルファー。なぜか草太にライバル心を燃やす)、ムーベス・ジェラウン(世界ランキング1位のゲロッパ)

黄金のラフ ~草太のスタンス~(29)

●主な登場人物/藤本草太。26歳。潜在能力は抜群のプロゴルファー。5試合連続予選落ち中だったが、チームきりたんぽ結成後、初試合で10位入賞。現在、試合を求め米国へ。太子治。29歳。農家育ちの遅咲きのプロゴルファー。プレッシャーに弱く、選手としては大成しなかった。プロをやめ、草太のキャディに。谷田部光一。27歳。身長150センチの超小型プロゴルファー。理論は完璧だが、体がついていかない。プロを断念、草太のコーチに。●あらすじ/勝てないプロが団結した、藤本草太&チームきりたんぽは、ただ今PGAレギュラーツアー、トヨンダオープンに出場中。3日目を2位でフィニッシュし、最終日は最終組で世界王者、ムーベス・ジェラウンと、日本の絶対王者、マイト竿崎とともにラウンド中。しかも、なんと13番ホールを終えて、ムーベス、マイトを抑え、単独トップという快挙!!ところが、絶好調すぎることに、思わぬ落とし穴が…!!悲願の優勝の行方は、はたして…?●本巻の特徴/全米騒然!チームきりたんぽが、PGAツアーでトーナメント・リーダーに…!!●その他の登場人物/ムーベス・ジェラウン。世界ランキング1位のプロゴルファー。マイト竿崎。日本国内で絶対王者のプロゴルファー。

黄金のラフ ~草太のスタンス~(30)

●主な登場人物/藤本草太。26歳。潜在能力は抜群のプロゴルファー。5試合連続予選落ち中だったが、チームきりたんぽ結成後、初試合で10位入賞。現在、試合を求め米国へ。太子治。29歳。農家育ちの遅咲きのプロゴルファー。プレッシャーに弱く、選手としては大成しなかった。プロをやめ、草太のキャディに。谷田部光一。27歳。身長150センチの超小型プロゴルファー。理論は完璧だが、体がついていかない。プロを断念、草太のコーチに。●あらすじ/勝てないプロが団結した、藤本草太&チームきりたんぽは、ただ今PGAレギュラーツアー、トヨンダオープンに出場中。絶好調の超ゾーン状態で、なんと最終日最終組で、世界王者、ムーベス・ジェラウンと、日本の絶対王者、マイト竿崎とともにラウンドしている!!一度はトップにまで躍り出るも、現在16番ホールを終えトップと2打差3位。17番ショートホールではティショットが、大オーバー!!絶体絶命のピンチに…!?●本巻の特徴/チームきりたんぽが、PGAツアーで大暴れ!現在、トップと2打差3位!逆転優勝なるのか!?●その他の登場人物/ムーベス・ジェラウン。世界ランキング1位のプロゴルファー。マイト竿崎。日本国内で絶対王者のプロゴルファー。

黄金のラフ ~草太のスタンス~

見ているだけで元気がもらえる、そこぬけのバカ。藤本草太。

黄金のラフ ~草太のスタンス~ なかいま強
名無し

一言にバカといっても、松竹梅と様々なレベルがございます。ちょっとしたバカ、うんざりするようなバカ、極めつけのバカ……。実生活では本当に勘弁してほしい所ですが、漫画に出てくるバカからは元気を貰えそうな気がします。『黄金のラフ ~草太のスタンス~』の主人公、藤本草太はそんな、見ているだけで元気がもらえる、そこぬけのバカなのです。  藤本草太は抜群の身体能力を持つバカ。池のなかにあろうが、グリーン方向に木が生えていようが、どんな状況でもバーディー、イーグルを目指すアグレッシブすぎるゴルフのため、全く勝てません。そんな草太に目をつけたのが、同じく全く勝てないプロゴルファー、谷田部光一と太子治の二人。谷田部光一は、完璧なスイング理論を持ちながら、自分の小さな体格ではそれを発揮できません。コース戦略やグリーンの芝を読むことにかけては誰にも負けない太子治は、ノミの心臓でそれをいかせないでいました。自分たち一人では全く勝てないかもしれないけれど、3人合わされば勝てるようになるかもしれないと思った、谷田部と太子の2人は草太を強引に誘い、世にも珍しいゴルフチーム「チームきりたんぽ」を設立します。谷田部が草太のスイングを完璧にし、実際のコース戦略は太子がたて、実際にクラブを振るのは草太という形です。  それぞれの突出した能力を合わせれば一人前以上になるかと思いきや、草太の突き抜けたバカっぷりのために、スコアは極端な乱高下を描き、それに合わせてジェットコースターのようにブンブン振り回されるストーリー展開がこの作品の魅力です。  この無茶目なストーリーを楽しく読めるのは、極端に個性的キャラクターがいるからです。ゴルフエリートの道を歩み、向かう所敵無しなのに、なぜか草太のことが気になってしょうがない花咲司。国内最強のゴルファーで、品性はお下劣なマイト竿崎。見た目はどうみてもジェームズ・ブラウンな、世界ランキング1位のムーベス・ジェラウン。どのキャラクターもクセは強いものの、なぜか愛着が湧いてくるのが不思議です。  中でも特に良いキャラクターがキャディの太子治。いじけっぽく弱気なのに、草太のバカに影響されて開き直り、急に強気になったりします。試合中の草太のショットに怒ったり泣いたり、一緒に踊ったり…それが妙に可愛いのです。  そうです。この漫画の魅力はゴルファーとキャディの掛け合いにもあります。実際プレイする人間と、彼らに道筋を示す人間。単純に二人三脚ではないところに、人間関係の面白みがあります。  奇跡のイーグルが出た次の回は崖下寸前からのショットに…。かと思えば、なんでもないところで一気にスコアを落としたり…。わかっていてもドキドキするし、ワクワクするし、感動する…。決してゴルフの王道ではないけれど、漫画の超王道なような気がします。