あらすじ

空手なめるな、忍者野郎!廃部寸前の忍術部部室にて、とんでもないドジを踏んだ小日向海流(こひなた・みのる)。お詫びの印にハイパー怪しげな「忍術修行」を課せられるのだが……!?ハタ迷惑な手裏剣野郎に、第二空手部主将・南のトンファー術が冴(さ)え渡る!野郎どもの危険きわまる肉体美&破天荒GAGで腹筋崩壊(!?)一直線!!
空手小公子 小日向海流 1巻

怪物(マッチョ)だらけの学園に、“空手小公子”が拳を突く――!!「スポーツ一流、偏差値四流」……いわゆるひとつのバカ学校、東京近郊の嶺南(れいなん)大学。イジメのせいでオリンピックの夢を絶たれたベイビーフェイスの体操競技者=小日向海流(こひなた・みのる)は、ケンカ空手の使い手=武藤竜二に惹(ひ)かれたことから、なぜだか第二空手部に入部する!!ハンパねぇ学園下克上のド真ん中!!あらゆる格闘技&武道を極めた、猛者(もさ)が出現!!海流の“天才”が花開く、格闘コメディ一直線!!

空手小公子 小日向海流 2巻

「俺に空手を、いや、ケンカを教えてください!」――小公子、ついに覚醒(かくせい)す!!嶺南(れいなん)大学の権力組織=武道&格闘技系体育会「百武会(ひゃくぶかい)」。この巨大勢力に唯一抵抗する「第二空手部“潰し”」のXデーがささやかれる中、入部したての小日向海流(こひなた・みのる)は、空手の魅力にハマっていた。よき友、そしてよき青春……。しかしその穏やかな日々は、“ある暴力”に打ち砕かれる。場面、流転!!海流の“武の才能”が、燃えさかる……!!

空手小公子 小日向海流 3巻

決戦の時は来た!あとは……度胸あるのみ!!第二空手部新人部員・小日向海流(こひなた・みのる)vs.剣道部主将・間宮貴一(まみや・きいち)!!――あえなく病院送りとなった親友を取り戻すため、ケンカ空手の達人・武藤と、テコンドー部主将・黄(こう)の地獄特訓を受けた海流。友情に突き動かされて、ついに決死の道場破りを敢行!しかし剣道部主将の竹刀(しない)が、海流の体を容赦なく打ち砕き……!?たとえ「無謀な挑戦」と言われようとも、海流の闘志はたぎりゆくのみ!

空手小公子 小日向海流(4)

次なる敵は……ブラジリアン柔術使いのド変態!?超マッチョ系体育大学、嶺南(れいなん)大学。女子大生とて腕に覚えある猛者(もさ)ばかりの学園で、下着盗難事件が連続発生。小日向海流(こひなた・みのる)の幼なじみ・七奈(なな)も拉致(らち)の危機に遭うが、それはのちに横行する「覆面レイプ事件(注:ガチムチ男狙い)」の序章に過ぎなかった!そして大変まずいことに、第二空手部の“狂犬”・武藤センパイが「容疑者」に!激怒の武藤が、“ケンカ空手”を封印できる……わけ、ないじゃないっ!

空手小公子 小日向海流(5)

白熱!!沖縄合宿編!浜辺に現れた、謎の沖縄美少女の正体は!?空手発祥の地・沖縄で、連日猛稽古(けいこ)にはげむ嶺南(れいなん)大学第二空手部、のはずなのだが……!?「伝説の琉球唐手家・安仁屋宗八(あにや・そうはち)との遭遇!」「首里城で米兵とトラブル!」「自信を失った1年・葉山の退部宣言!?」――ノンストップな試練の中で、小日向海流(こひなた・みのる)の夏は深まりゆく!!

空手小公子 小日向海流(6)

超危険遭遇――地下世界の王《キング》=ケビン!沖縄合宿でのつら~い稽古(けいこ)を終えた、第二空手部の1年生たち。残りの自由時間を楽しく過ごす……はずなのに、アクシデントがてんこもり!ブラジリアン柔術使い=ペドロ(注:ハードゲイ)がキッツい愛の実力行使!!葉山とリカちゃん、稽古の末にいいムード!?武藤に伝説の達人が!?そしてブロンド美女の策略で、地下闘技場《クラブ》に連行された海流(みのる)たちには、ブラックすぎるファイトの予感……!

空手小公子 小日向海流(7)

空手なめるな、忍者野郎!廃部寸前の忍術部部室にて、とんでもないドジを踏んだ小日向海流(こひなた・みのる)。お詫びの印にハイパー怪しげな「忍術修行」を課せられるのだが……!?ハタ迷惑な手裏剣野郎に、第二空手部主将・南のトンファー術が冴(さ)え渡る!野郎どもの危険きわまる肉体美&破天荒GAGで腹筋崩壊(!?)一直線!!

空手小公子 小日向海流(8)

最強のバイオレンス空手=鏑木(かぶらぎ)流空手全国大会、激闘予選トーナメント!!軽量級には、嶺南(れいなん)大学第二空手部から、小日向(こひなた)、間宮(まみや)が参戦。学内では親友として研鑽(けんさん)を積む仲だが、今日の間宮からは“非情の優勝宣言”が飛び出した!!そして「たかがタレント」と見くびられていたリュウ・オオスギも、上段廻し蹴りによるパーフェクトな“一本”勝利!ただならぬ実力が、拮抗(きっこう)する――!

空手小公子 小日向海流(9)

日向海流(こひなた・みのる)、決勝進出!ベスト4入りを果たし、全国大会への出場が決定した海流。狙うはもちろん「予選優勝」!!決勝戦で拳(こぶし)を合わせる強敵は、もう一つの準決勝戦の勝者なのだが……。「優勝候補=寺西vs.アクションスター=リュウ・オオスギ」というBIGカード、みごと這い上がれる強者とは!?最強のバイオレンス空手=鏑木(かぶらぎ)流空手に、勝敗を超えた“好敵手(ライバル)”が出現する!!

空手小公子 小日向海流(10)

伊吹(いぶき)の兄=K・O・Sファイター伊吹悟留(さとる)に秘められた真実とは……!?嶺南(れいなん)大学第二空手部の退部を決意した先輩・伊吹に対し、小日向(こひなた)は大胆にも真剣勝負を申し出る。「伊吹さん……あなたに勝ちたい!!」――小日向の“空手家としての魂の叫び”が、伊吹の“兄と同じプロの道を目指す衝動”に呼応して……熱い闘志がいま、ぶつかり合う!!

空手小公子 小日向海流(11)

最強空手軍団からの刺客襲来!!!!最強のバイオレンス空手=鏑木(かぶらぎ)流全国大会、本選!!小日向(こひなた)が出場する軽量級、武藤が出場する無差別級――それぞれの階級に、講壇会館館長率いるK・O・Sから最強の刺客がやってくる。過激さゆえマイナー流派に甘んじてきた鏑木流に、ド派手なプロが居並ぶ理由……それはなんと、第二空手部の規格外ケンカ王者=「武藤潰し」のためだというが……!?

空手小公子 小日向海流(12)

最強のバイオレンス空手=鏑木(かぶらぎ)流の頂点に立つのは、誰だ!!!!無差別級王者・武藤の“首”を狙う、最強プロ集団=K・O・S軍団か?はたまた、山籠(やまごも)りキノコパワーで生まれ変わった、第二空手部主将・南か……!?小日向(こひなた)の出場する軽量級も、ド波瀾(はらん)連続の大混戦!!人気俳優=リュウ・オオスギの「顔面」を守ってほしいと、片ヤオ(=片方の八百長)を持ちかけられた王者・濱田(はまだ)の決断は……!?

空手小公子 小日向海流(13)

タフガイたちの泣き所、それはイボ痔(じ)と愛娘!!最強のバイオレンス空手=鏑木(かぶらぎ)流の全国大会、軽量級トーナメント決勝は連覇の懸かった濱田(はまだ)vs.小日向(こひなた)に決定!!そしてプロ格闘技界やマスコミが注目する無差別級では、ある意外な人物が「台風の目」に!“ケンカ空手の王者”=武藤に立ち向かうのは、“泥仕合の帝王”=キノコパワー南か?それとも“K・O・Sの刺客”=怪物ベルトランか……!?

空手小公子 小日向海流(14)

「怪物ベルトランvs.野獣武藤」――完全決着!!!!無差別級決勝進出をかけた、獣(けもの)同士の壮絶な闘い!互いに繰り出した最後の一撃、そこに立っている男が優勝に王手をかける……!!そして軽量級王者を決める大一番は、「濱田(はまだ)カオルvs.小日向海流(こひなた・みのる)」!!秒殺スナイパーと呼ばれる“連覇の王者”濱田に、初出場&初優勝を狙う“緑帯”小日向が挑む!

空手小公子 小日向海流(15)

全身が砕け散ろうとも、最後の1秒まで魂を燃やせ!!最強のバイオレンス空手=鏑木(かぶらぎ)流、全国大会軽量級決勝戦。「“秒殺スナイパー”濱田(はまだ)カオルvs.“初出場の緑帯”小日向海流(こひなた・みのる)」!!濱田の非情な攻撃に、小日向の肉体は崩壊寸前……。それでも、もう自分には絶対負けない!!己の歩んだ道がある、己の信じた技があるッ!!一方、無差別級もついに決勝戦へ。「ケンカ王者・武藤vs.空手家の鑑(かがみ)・里見」……制するのはどちらだ!?

空手小公子 小日向海流(16)

無差別級決勝戦、勝負あり。真の勝者は……!?最強のバイオレンス空手=鏑木(かぶらぎ)流の“頂上”を決める大一番。野性ムキ出しのド突き合いは、ついに最後の時を迎える。すでに両者の肉体は崩壊寸前、大観衆が見守る中、あまりにも壮絶な結末が待っていた……!!そして、第二空手部に“転機”来(きた)る!!就活ダメダメ&お先真っ暗な(実は4年生の)主将・南が、ななんと「格闘AV男優」にご内定……!?

空手小公子 小日向海流(17)

未知なる「総合空手」の世界に……新生空手部、初陣!!南の引退からほどなくして、間宮(まみや)新主将率いる「鏑木(かぶらぎ)流空手同好会」、いよいよ他流派の大会に殴り込み!相手は天才少年=今井遊斗(ゆうと)とアクション俳優=リュウ・オオスギを擁(よう)する総合空手団体「士龍館(しりゅうかん)」!!初の総合ルールによる団体戦、そしてさらにレベルを上げたライバルたちに、小日向(こひなた)の秘策とは……!?

空手小公子 小日向海流(18)

TEAM嶺南(れいなん)、格闘技の聖地に立つ!!!!総合ルールもなんのそのっ。5対5団体対抗戦、開始!!天才・小日向(こひなた)、新主将・間宮(まみや)、ヘタレ返上(予定)・葉山、忍者マン・才蔵(さいぞう)、ルーキー・タケ……。未知のリングに5人が挑む!注目の先鋒(せんぽう)戦、士龍館(しりゅうかん)チームの一番手に、いきなり“あの男”が登場して……!?

空手小公子 小日向海流(19)

天才か、ヘタレか!?TEAM嶺南(れいなん)・中堅(ちゅうけん)葉山健太郎、奇跡の一撃……なるか!?パワーもスピードも度胸もない。そんな男がついに反撃!葉山の才能は目覚めつつあるのだが……この“一撃”のせいで、対戦相手・守山(もりやま)の理性もフッ飛んだ――!?燃えろ5対5団体戦!葉山よ、もう負けられないっ!!

空手小公子 小日向海流(20)

愛する妹を守るため、ブラジル忍者に“死”あるのみ!!狂犬と化したジライヤの猛攻に、TEAM嶺南(れいなん)の“忍者”才蔵(さいぞう)、絶体絶命!決死の覚悟で反撃に出る才蔵だが、ついに解禁される「高倉流奥義」が正攻法なわけ……ないじゃない(忍者だし!!)!!5対5団体戦は、もつれにもつれて超展開へ!!禁断の最終究極奥義、その封印が今、解かれる!!!!

空手小公子 小日向海流(21)

蹴ってみせるぜ下段蹴り!耐えてみせるぜ痔(じ)の痛み!!!!たとえ就活に失敗しようとも、手取り月給=2万5000円のビンボー指導員であろうとも……これぞ空手家・南の生きざま、なのだ!!!!本気のパワーが(なぜか)GAGに転化しまくる、そんな南のムキムキバトルとド感動!やります、みせます、「南vs.マキンバ」!!

空手小公子 小日向海流(22)

僕にとっての空手は……武藤竜二《この人》なんだ!!――南のための“大荒れ(!?)追いコン”も終わり、元・第二空手部の伊吹(いぶき)がリュウ・オオスギを伴(ともな)って渡欧する頃、空手同好会のメンバーは昇段試験に臨(のぞ)んでいた。「型」審査に続く、「10人組手」。黒帯を懸(か)けた小日向(こひなた)の最終対戦相手は……武者修行から急遽(きゅうきょ)帰国した、「憧れのケンカ王者」=武藤だった!!

空手小公子 小日向海流(23)

小日向(こひなた)、プロ移籍――!?嶺南(れいなん)大学、春の勧誘シーズン真っ盛り。新人獲得に燃える鏑木(かぶらぎ)流空手同好会だが、入部したのは格闘オタクのメガネ男子と、ロシアの金髪美女(ただしオカマちゃん)のみ!不安にあおられる鏑木流だが、本当の激震はここからである。なんと小日向に「講壇会館への移籍話」&「プロ格闘技K・O・Sへの出場オファー」が!!しかも日本チャンプの濱田(はまだ)が、小日向のトレーナーに立候補……!?

空手小公子 小日向海流(24)

「K・O・Sドミネーター」大会直前――。取材ラッシュに揉(も)まれる出場選手の中、テレビ映えするベビー・フェイスを買われた小日向(こひなた)。冠(かん)するキャッチフレーズは、その名も「空手小公子」!!!!日本チャンプ・濱田(はまだ)のシゴキは苛烈(かれつ)さを増し、やがては鏑木(かぶらぎ)流空手の仲間たちも「人間サンドバッグ」を志願……。仲間の熱き想いに支えられ、男・小日向、一歩も退けない本気《ガチ》に挑む!!!!

空手小公子 小日向海流(25)

立ち上がれ、鮮血の空手小公子!!これがプロの洗礼、これがK・O・S、これが「ヒジ有りドミネーター・ルール」!!スカンダラッキーのヒジ打ちにより、小日向(こひなた)流血。「戦闘不能」と誰もが思う瞬間……それでも精神(こころ)は折れてない!!そして――あの「野獣」が、戦慄(せんりつ)のK・O・Sデビューを果たす!!お待たせしました!!空手大暴君=武藤竜二、見参!!

空手小公子 小日向海流(26)

神に選ばれし者の階級《クラス》――これが超《スーパー》ヘビー級のド突き合いだ!!!!「ケンカ空手の大暴君=武藤竜二vs.“悪魔の右”そして世界の9冠王=ジェラルド・ロップマン」戦!!なんと武藤には「戦略ゼロ」!?殴って、殴って、殴りまくる……互い譲らぬ剛腕(ごうわん)ファイトには、壮絶な結末が待っていた!!そして傷だらけの小日向(こひなた)の前に、“あの”ムエタイ絶対王者が姿を現して……!?

空手小公子 小日向海流(27)

ムエタイの絶対王者、サーマート。過去、伊吹(いぶき)の兄を葬った男――。この恐るべき「氷の頂点」を倒すため、小日向(こひなた)、伊吹ら空手家たちの挑戦は続く。そして今……彼らの先陣を切り、中量級日本最強・濱田(はまだ)カオルが世界一《てっぺん》に挑む!!引退を懸けたリングの上で、濱田はいまだかつてない闘魂を燃やす。しかし絶対王者・サーマートの理性は、“あの事故”を回避することのみに注がれていた……!!

空手小公子 小日向海流(28)

頂点《てっぺん》、決まる。「日本最強=濱田(はまだ)カオルvs.ムエタイ絶対王者=サーマート」!!空手屋・濱田の必殺技たる「海老チリパンチ」、炸裂(さくれつ)!!氷の表情を崩さぬ絶対王者・サーマート、“忌(い)まわしき過去”の封印を解くのか……!?そして「試合決着」の一瞬前、誰もが予想しえない展開が――!!プロの生き様を貫き通す、これが男の燃え方や!!

空手小公子 小日向海流(29)

南が浮気?こじれて破局?け……結婚っ!?空手家・南&なぎなた嬢・希(のぞみ)。剛腕(ごうわん)武道家カップルに、まさかのスキャンダル大発生。希の激怒に火をつけたのは――また「あいつ」かっ!!一方、新人トーナメント「ジェネシス」優勝を目標に、小日向海流(こひなた・みのる)は稽古(けいこ)にはげむ。そして鏑木(かぶらぎ)流空手の仲間たちも、それぞれの目標を胸に抱いていた……!

空手小公子 小日向海流(30)

格闘新時代へ!!格闘界の次世代ファイター8人が挑む、新時代への“創世記(ジェネシス)”始動!中量級頂上を目指し、新人トーナメント「ジェネシス」に出場する小日向(こひなた)&南。日本王者=濱田(はまだ)カオルを味方につけた小日向は、前代未聞のトレーニングに没頭!そして南のトレーナー=マイ・ペンライ先生は……うれし恥ずかし怪しさいっぱい☆猛特訓で生まれ変わったふたりが今、「世界」へ向けて歩み出す!

空手小公子 小日向海流

空手小公子 小日向海流

空手小公子 小日向海流 馬場康誌
さいろく
さいろく

小日向海流 格闘技はお好きですか?なんか聞いたことあるキャッチですが…格闘技というと空手、柔道、ムエタイ、コマンド・サンボ、柔術、レスリング、テコンドー、マーシャル・アーツ、ボクシングと様々なジャンルや流派がありまよね。主役である小日向海流はもちろん空手ベースです。しかしこの作品には実に多種多様な、一人一人がしっかり印象付くような名脇役たちが出てきます。中でも実在の人物をモチーフとしたキャラたちが生き生きと描かれているところに着目して欲しいですね。私はプロレス好きでして、先日武道館にて故・三沢光晴氏の追悼興行に行って参りました。と、ここで三沢さんの話を書いてたのでは文字数が足りないので省きます…が、その三沢さんそっくりのキャラも出てきます。34巻なんかでは某インディ団体のエースにそっくりなプロレスラー・田伏隼との試合が描かれていますが、この田伏のキャラクターが実にイイ!他にも魔●斗氏やレ・バ●ナなど、素晴らしいキャラたちがオリジナルキャラたちとうま~く絡んでます。無論、面白い漫画を構成するに必要な要素は全て揃ってますので、安心してお読み頂ける作品ではないかと。あ、女の子もカワイイですよ!

空手小公子 小日向海流

一人の男の成長〜あらゆる格闘技を添えて〜

空手小公子 小日向海流 馬場康誌
たか
たか

 読んだ途端に「戦いてぇ...! 巻藁(まきわら)突きてぇ...!」と、男性ホルモンとアドレナリンの分泌が止まらなくなる漫画。残念ながら巻藁は用意できないので、iTunesでEye of the Tigerをポチって外を走りました、押忍!  物語は体操でオリンピックを目指していたカワイイ顔の主人公・小日向(とヒロイン) が先輩たちに襲われていたところを、楽しそうに人を殴るヤベー男に助けられるところから始まります。助けてもらったあとに、小日向もなぜかそいつに顔面を殴られます(すでに1話から展開がヤバくて最高)。 見た目も中身も爽やかな小日向が、さまざまな格闘技とその個性的な使い手に出会い、血と汗と涙を流しながら本物の空手家となっていく熱い漫画です。  この漫画の何がすごいって、敵も味方もみんな強烈な個性を持っているのに、読んでいて現実の人間のように自然と受け入れられるところがすごい。アメリカ人(青森弁)、男好きブラジリアン柔術使い(♂)、そして忍者。現代が舞台で忍者を扱いきれるというだけで、この漫画のすごさがわかるってものです。  また空手がメインでありながら、薙刀、剣道、柔道、テコンドー、ムエタイ、ボクシングと、あらゆる格闘技が出てくるところもたまりません。小日向の通う大学には100以上の武道・格闘技の部活で作る「百部会」なる超かっこいい組織が存在し、物語の序盤を盛り上げてくれます。  格闘技に全く興味がなくても、登場人物たちの血と汗と涙(文字通り)の努力を目の当たりにし、気づくと夢中で50巻読み切ってしまうメチャクチャ熱い作品です。何かに燃える気持ちを取り戻したいとき、ダイエットのモチベーションを高めたいとき、男性ホルモンが急に必要になとき、ぜひ読んでください! 押忍、失礼します! 〜以下、この漫画の好きなところ〜 ・出てくる女の子がみんな違ったタイプでみんなかわいい ・2000年代前半の懐かしい社会描写(ex.携帯電話) ・主人公に立ちはだかる最強の先輩たちと過去の因縁 ・雑魚ポジションから一人前に成長する同級生 ・巻藁(まきわら)を素手で1000回突く超熱い修行 ・ハチャメチャな大学生活 ・きれいな顔の爽やか主人公が容赦なくボコボコにされる ・最初から絵が上手いのに、後半でもっと洗練される