あらすじ彼女は過激にいじめられたい。要求はただ1つ。「死ぬまで私をいじめ続けろ。」 いじめっ子たちの覚醒を解くため仲島が見出した唯一の希望は、田中の「一斉浄化」。しかし、作戦遂行中に白咲と共に巨大な落とし穴にはまり、まさかの窮地に陥る。無線も繋がらない深い穴底、鉄で覆われた壁、そして横には白咲。絶体絶命の中、仲島が見つけた不可能を可能にする脱出法とは?――さらには、突然の雨が幼き日の記憶を呼び覚ます。白咲に重なる少女との出会い。今、秘められた過去の扉が開く。
いじめというテーマをセンシティブに扱っている要素もあるけれど、物語の本質は完全にホラー。テイストとしては「外れたみんなの頭のネジ」に近い。ただ、非現実的な存在を出しているわけではなく、現実世界で実現可能なギリギリのラインでありえない状況が描かれているので、純粋なホラー作品よりも没入感がある。残虐表現もけっこうあるので万人にはオススメできないけど、サイコスリラー系の作品が好きな方なら手にとってみて頂きたい。 ところで、私は最初Yahoo!ニュースで見かけてこの作品を知ったのですが、記事が完全に1話のネタバレを含む内容。調べてみると講談社の公式ページのあらすじも同様のネタバレありの模様(マンバのあらすじはそちらからの引用)。 えっ、1話で読者を惹きつけるためのこの仕掛けなんじゃないの?その証拠にマガポケのあらすじはちゃんとネタバレなしだぞ!「無能なナナ」のことをもう忘れたのか! ということで興味を持った方は最低でも1話はあらすじを読まずに読んでください。 1巻まで読了