あらすじ彼女は過激にいじめられたい。要求はただ1つ。「死ぬまで私をいじめ続けろ。」 決定打に欠けた最終演説は終わり、仲島の勝利はもはや風前の灯火。もう無理だと諦めかけたその時、候補者・吹石から想像を超えた提案を受ける。「私の票をすべて仲島くんに託す」。徳光の悪政を取り除くためだったら自らの勝利を諦めても構わないと言うのだ。吹石がくれた最後の希望。票の移譲書類を提出したい仲島と、提出を阻止したい徳光。この勝負を制す者が、選挙戦を制す──!
いじめというテーマをセンシティブに扱っている要素もあるけれど、物語の本質は完全にホラー。テイストとしては「外れたみんなの頭のネジ」に近い。ただ、非現実的な存在を出しているわけではなく、現実世界で実現可能なギリギリのラインでありえない状況が描かれているので、純粋なホラー作品よりも没入感がある。残虐表現もけっこうあるので万人にはオススメできないけど、サイコスリラー系の作品が好きな方なら手にとってみて頂きたい。 ところで、私は最初Yahoo!ニュースで見かけてこの作品を知ったのですが、記事が完全に1話のネタバレを含む内容。調べてみると講談社の公式ページのあらすじも同様のネタバレありの模様(マンバのあらすじはそちらからの引用)。 えっ、1話で読者を惹きつけるためのこの仕掛けなんじゃないの?その証拠にマガポケのあらすじはちゃんとネタバレなしだぞ!「無能なナナ」のことをもう忘れたのか! ということで興味を持った方は最低でも1話はあらすじを読まずに読んでください。 1巻まで読了