あらすじ彼女は過激にいじめられたい。要求はただ1つ。「死ぬまで私をいじめ続けろ。」 長く過激な選挙戦を終えて仲島が決意したのは白咲からの脱却だった。一度と言わず二度も失敗した希望への道。そう何度も同じ轍を踏むものか。まずは謎に包まれた彼女の過去を知るべく、徳光と共に調査旅行に向かう。知りたいのは、彼女の中学で起きた凄惨な殺人事件。怪しい数学教師に親友だという女子高生、そしてこちらを窺う不穏な存在。それは、触れてはならないパンドラの箱なのか──。
いじめというテーマをセンシティブに扱っている要素もあるけれど、物語の本質は完全にホラー。テイストとしては「外れたみんなの頭のネジ」に近い。ただ、非現実的な存在を出しているわけではなく、現実世界で実現可能なギリギリのラインでありえない状況が描かれているので、純粋なホラー作品よりも没入感がある。残虐表現もけっこうあるので万人にはオススメできないけど、サイコスリラー系の作品が好きな方なら手にとってみて頂きたい。 ところで、私は最初Yahoo!ニュースで見かけてこの作品を知ったのですが、記事が完全に1話のネタバレを含む内容。調べてみると講談社の公式ページのあらすじも同様のネタバレありの模様(マンバのあらすじはそちらからの引用)。 えっ、1話で読者を惹きつけるためのこの仕掛けなんじゃないの?その証拠にマガポケのあらすじはちゃんとネタバレなしだぞ!「無能なナナ」のことをもう忘れたのか! ということで興味を持った方は最低でも1話はあらすじを読まずに読んでください。 1巻まで読了