「ようこそ蓮王院家へ、僕の運命のひとーー」宿曜占星術・蓮王院家。平安時代から続き、歴代政財界の大物も鑑定に訪れる名家に、アルバイトとして入ることになった女子大学生・一宮小春は、この家のミステリアスな当主・蓮王院空雅に心惹かれていく。一方、彼女こそが運命の『雪だるま(=蓮王院家の花嫁)』と知りながら、押しの弱い性格が災いして距離を縮められない優男・空雅。互いに想いが募れば募るほど様々な障壁が立ちふさがる(!?)もどかしい『運命の恋』の行方は…?
あんここと唐木田安子は野菜作りが趣味の高校1年生。ガラスの一角獣をクリスタと名づけ大切にしていたが、ある日粉々になってしまう。がっくりするあんこの前に現れたのは一角獣の王子・オーキスだった。訳あって異世界――花園【フローラルガーデン】から逃げてきたオーキスは、あんこに「神聖乙女」の力があると気づく。しばらく奇妙な共同生活を送る二人だったが、ある日追手に見つかり、あんこは花園に召喚されてしまう。転移した先に広がるのは一面の雪景色。常春のはずの王国は、冬の世界と化していた。しかもその原因は、オーキスが「時の鍵」を盗んだからだと言われていて──!?
【単行本限定!書き下ろしカラーイラスト付き】美しき略奪者が狙うのは、秀吉が愛した三つの小面――。羽山香の元に、幼い頃生き別れた兄・勇から送られてきたのは、羽山家が代々守ってきた、古い能面を保管する金庫の鍵。勇の友人・桂は、勇が失踪したこと、そして鍵を狙う人物が現われるだろうことを香に告げる。その人物・阿久津忍は、香の暮らす女子寮や学校などを徐々に侵食し、柔和な教師のふりをしながら、影では残忍に香を追いつめていく。伝説に魅入られ、欲望のまま暴走する美しき男の狂気を描いたピカレスクミステリー。
突然の事故で不慮の死を迎えた涼子の前に現われた、黄金色の瞳を持つ謎の男は言った。「私と契約すれば、48時間生き返ることができる」愛する人と最期の時間を過ごすため、男の提案を受け入れた涼子だったが、生き返った矢先、最愛の恋人の裏切りを知り……。こんなことなら、生き返らないほうがよかった! 残り48時間、涼子の選択は……?
椎隆子コミックス未収録作品集第2弾! ――ピアノは最も完成された楽器である。弦や管楽器が自分で音色を作らなければならないのに対し、ピアノは鍵を押すだけで完璧な音を放つ。だがそれは、常に音を管理する調律師というマイスターが存在するから可能なのである――。心に傷を負い深い闇に精神を支配された美貌のピアニスト、ハルトムート・ゴットシャルトを「負」の演奏から救うため、「ハルモニア・マイスター」前園が音叉を振るう! 美しき音楽ミステリー開幕! 他、椎隆子初期作品『ハートにファイヤー!』、雑誌のみ掲載単行本未収録の予告カットや未公開イラストなど、ファン垂涎のお宝満載!! 著者自らの解説付き!!
“巫祝(ふしゅく)”とは国の大覡(おおみこ)。その“歌咏(うた)”は小鳥のように天高く響き渡り、その“祈り”は大地に豊穣と平安をもたらすという――。誇り高きセト族の戦士ラトナは、一族の魂“月天(ソーマデーヴァ)の書”を黒社会(チャイニーズマフィア)から守る為、大僧院を訪れた。黒社会から受けた傷で瀕死の状態だった所を“うたごえ”に救われる。それは、人々を癒す特別な力を持つ巫祝、シャシャの歌咏だった――。二人の少年の出会いは偶然か必然か? その力により黒社会に狙われるシャシャを、ラトナは守る事が出来るのか――。椎隆子が魅せる、グランドエスノファンタジー第1巻!!
椎隆子コミックス未収録作品集第1弾! “彼”は、『赤髪の古文書荒らし』と呼ばれていた――。イラン考古学博物館。とある新月の晩、何者かが侵入した。通称『赤髪の古文書荒らし』と呼ばれる泥棒。“彼”は世界各地の美術館や博物館に盗みに入るが古文書だけを荒らして何も盗まない。何故ならば、“彼”の目当てはただ一つ、“月天の書”のみだから――…。そんなある日、“彼”は盗みに入った先で、東洋人の学芸員、カルナと出会う。ひょんな経緯からカルナと同居することになった“彼”は、自分の本名は「クローダ・チャンドラ・ティラカ」だと名乗る。その名前にはある秘密があった――…。『月巫祝のシャシャ』へと続く始まりの物語!
自由奔放で気まぐれでわがまま、そして女と見紛うかのような派手な容姿の遊び人、松屋敷あいね。彼はなんと、日本有数の資産家、松屋敷財閥総帥の第二後継者だった!! その彼と同居するハメになったイトコの高校生、浜島ともえ。あいねはやたらと構ってくるけど真面目なともえにとっては振り回されていい迷惑。高校を卒業するまでの辛抱! と思っているともえだが、実はあいねにはある思惑と、ともえが知らない秘密があった。漫画家生活32年の作者が20歳の時に発売されたデビュー単行本を満を持して電子化!! 最終巻には作者が『花とゆめ』~『LaLa』時代の思い出と作品解説を綴ったあとがきを掲載。特に『麒麟』の秘話はファン必見です!
女たらしで有名な作曲家、加賀美幸綺と彼の幼なじみでハーフでゲイのロック歌手パティが同居しているマンションに、ある日転がり込んできた謎の美少年、雅。彼は作曲家で音楽プロデューサーとしても有名な白石政則の情人だった! なのに何故か白石は雅を加賀美に預け、ニューヨークに旅立ってしまい…。加賀美とパティと雅、三人のイケメンの奇妙な同居生活が始まる! 芸能業界を舞台にハデな男たちが繰り広げるハデな恋愛模様。都会の夜は色鮮やかできらびやかだけど、寂しくて…。著者のデビューのきっかけとなった作品、『黒い瞳は永遠に』も収録。
私立聖ミッシェル女子学園高等部に通う真砂は、そのピアノの腕を見込まれて演劇部の公演の伴奏を引き受ける事になった。礼拝堂で練習をしていると、突然、音が反響して世界が歪んだ感覚が! しかしその事に気付いたのは真砂ともう一人、緑の目を持つ少年、藤ノ宮リャーンだけ…。そしてその直後から、真砂の周りで怪異な現象が起き始める。「知ってる? 狂ったピアノはこの世の秩序を乱すって…」ミステリアスロマン『ハルモニア・マイスター』始め、『Some Like It Hot』『COUNTDOWN・パートナー』『素敵にスキーで天国』の異色4作品を収録。
西暦2000年、東京。中学2年の藤尾小巻は、意識の中で度々地球崩壊の映像を見るようになった。そんな折り、小巻の前に青嶋春日と名乗る謎の男が現れ、「お前の仲間だ」と告げる。時を同じくして、海外に行っていた父が二年ぶりに帰国。その晩小巻は父が惨殺される夢を見る。目が覚めると父が血まみれで倒れており、その場にいた見知らぬ男達から「鍵の在り処を知らないか?」と尋ねられる。全てが謎に包まれ、自分に何が起きているのか解らぬまま、小巻は父を失い、正体不明の“敵”と対峙してく――。ノストラダムスが告げた終末の予言の向こう側にあるものは――…!? 大世紀末伝第1巻登場!! ※読み切り「恋することのもどかしさ」併録。
団体向け旅館の若女将・ななこは、ライバルである高級リゾートホテルのオーナー・ジローのことが大嫌い。それなのに、母の命令で、ジローの下で修業することに!?彼は毎晩お客様であるマダムたちといちゃいちゃしているくせに、ななこにも迫ってくる…その本心は?(57P)(この作品はウェブ・マガジン:LoveSilkyVol.20に収録されています。重複購入にご注意ください。)
お父さんは言った。半年後、春になったら必ず戻ると…。でも、もうすぐ夏も終わるのにお父さんは帰って来ない…。ここは“月宮”。お母さんの荘園。この世界はお父さんがもともと居た世界じゃない。お父さんは“人間”で、人間の世界からここへやって来た。そしてお母さんと出会って恋をして、オレができたんだ。でもオレは人間とこの世界の住人の混血だから、目の前にお母さんがいてもその姿は見えないし気配を感じることも出来ないんだ…。お父さんが帰って来なかったら、オレこの世界でずっと一人だよ…。そんなオレの前に、ある日現れた“ラトナ”。ラトナは月宮と対立する竜宮の若き竜王だった。何故かラトナはオレの事を気に入って…。
ドイツ人のパパと2人暮らしのハーフの中学生、ゆきな・マリオン・リヒターは身長が普通の女の子より高いのが悩み。本当は171cmあるのに逆サバを読んで169cmと言い張っている。それ以外は至って普通…な筈だったのに、ある日突然、ゆきなの部屋に空から不思議な男の子が落ちてきた!!彼は自分の事を人間界に修行に来た“天狗”だと言うけれど…。彼の名前は天心。普段はちっちゃくてぷにぷにしていて大福みたいなとっても可愛い男の子なので、アダ名は“てんてん”。だけどてんてんにはある秘密があった…。ファンタジック天狗コメディ、開幕!!
麒麟送子――これを持つ者が西ヨーロッパ史上に君臨する名家リーン家の正統な後継者とみなされる。二條季益(にじょうすえます)は現当主エリザベートの三女、ミレーユの息子。三女の息子でありながら麒麟送子を与えられた事により、王国の独占を狙う長女ソフィアに命を狙われ追われる身となる。そんな季益の前に現れた玄澤多聞(くろさわたもん)という謎の男。ミレーユから季益を守るよう託されたというこの男と季益は暮らし始めるが…。次々に襲い掛かってくる刺客と対峙する内、当人も気づかないまま徐々に能力を覚醒させていく季益。敵か味方か解らない謎めいた人物、シスリー・アシュトンの出現…。謎が謎を呼び事態は混迷を極めていく。一体麒麟送子とは何なのか?リーン一族とは?そして麒麟送子に“選ばれた”季益を守る“四家”とは――?今なお復刊を待ち望む熱烈な支持者が多く存在する90年代の名作少女コミック、電子書籍にて遂に復活!!
赤道直下の小さな島国“象の子孫(イビヤ)”。陰謀を企む何者かに命を狙われた大公爵バール・プルンダは、安住の地を求め、来日した。同じ頃、イビヤの「近衛師団(ターラカラジャ)」は女王陛下の命を受け、密かに日本に集結していた。互いの顔を知らない彼らは、大公爵護衛の任務のもと、それぞれ行動を開始。蛇使い、毒薬使いなど数々の危険を乗り越え、その存在を確認し始めた近衛師団(ターラカラジャ)だったが…!?世界選りすぐりの美少年5人が大活躍!その1人、(一応)主人公のレイア・ムーアは自分が近衛師団(ターラカラジャ)の一員だということを隠して叔父であるバール・プルンダ公の日本の家に居候しつつ任務の遂行に務めるが、ワガママな叔父さんや協調性のない仲間たちに振り回されて全然上手く行かない!!こんなんで本当に叔父さんを無事イビヤに連れ帰る事ができるのか!?
平凡な高校生・弥美の前に現れた謎の男、シーン。二人は記憶を遡る。不死の一族のさだめの中、生まれるはずのなかった双子の行方は…。ミステリアス・ロマネスク!今、運命が回り始める―――!!世界の闇に生きる、不老不死の一族――。彼らは、人間を食料とし、母体に利用して新生することによって永遠の時を生きてきた。その絶対的な長、シーンは、新生の道具であるはずの人間――佳代子を愛してしまう。彼女もまた、シーンを愛するがゆえ、道具としての存在を拒み、愛の証として双子を産み、死んでいく。双子の一人は日本人夫婦に“弥美”と名付けられ、引き取られていった。16年後、不完全体のままの長に、弥美を食べさせ完全体とするべく、一族は動き始める。が、シーンは一族の存続を呪うかのように、それをためらうのだった。そして車の事故に巻き込まれた彼は、炎の中に姿を消した――。