お父さんは言った。半年後、春になったら必ず戻ると…。でも、もうすぐ夏も終わるのにお父さんは帰って来ない…。ここは“月宮”。お母さんの荘園。この世界はお父さんがもともと居た世界じゃない。お父さんは“人間”で、人間の世界からここへやって来た。そしてお母さんと出会って恋をして、オレができたんだ。でもオレは人間とこの世界の住人の混血だから、目の前にお母さんがいてもその姿は見えないし気配を感じることも出来ないんだ…。お父さんが帰って来なかったら、オレこの世界でずっと一人だよ…。そんなオレの前に、ある日現れた“ラトナ”。ラトナは月宮と対立する竜宮の若き竜王だった。何故かラトナはオレの事を気に入って…。
突然の事故で不慮の死を迎えた涼子の前に現われた、黄金色の瞳を持つ謎の男は言った。「私と契約すれば、48時間生き返ることができる」愛する人と最期の時間を過ごすため、男の提案を受け入れた涼子だったが、生き返った矢先、最愛の恋人の裏切りを知り……。こんなことなら、生き返らないほうがよかった! 残り48時間、涼子の選択は……?