義とは何か、愛とは何か──。「鬼」「人斬り」と畏れられ、新選組で一番強かったと言われた男・吉村貫一郎──。愛する者のために守銭奴と罵られ、愛する者のために人を斬り続けた武士の生涯が今、語られる…!浅田次郎&ながやす巧の両巨匠が贈る、魂を震わす新たな「新選組」伝説!!
新米医師の三郎は、札幌のススキノ繁華街で1人の男と出会った。かつて大学病院でその有能さから将来を嘱望されながらも突然姿を消した、国分徹郎が帰ってきたのだ。2年前に身を引いたある事情と再び向き合う国分の姿に、三郎は壮烈なる医師の生き様を見ることとなる。新宿の裏町に小さな診療所を構え、街の住人から「熊先生」と慕われる国分の過去を描く序章「雪の終わり」ほか、心震わせるヒューマンドラマ全9編を収録。
スキー客で賑う蓼科高原スキー場。大財閥の一人娘・早乙女愛は両親と共に別荘に滞在していた。初めてのスキーに夢中の愛は、危険なスロープでスピードを上げたスキーを止められず、大事故寸前。危機一髪でスキー小屋の番人の息子・太賀誠に助けられた。しかし、誠は愛のスキー板で額に大ケガを負ってしまう。その後8年が経ち、中学3年生になった愛は、誠と運命の再会を果たす!
感動の直木賞受賞作を漫画化 やさしい涙がとまらない かつて炭鉱の町として栄えたが、今はさびれたローカル線の終点となった幌舞(ほろまい)駅。駅長の乙松(おとまつ)は、幼子を亡くした日も、妻と死別した夜も、独り駅を守り続けた。定年と廃線を間近に、実直な老鉄道員に起きる愛と感動の奇蹟! 涙なしには読めない浅田次郎の直木賞受賞短編2作を、名匠ながやす巧が完全漫画化。 完成された劇画版「鉄道員」「ラブ・レター」は、まさしく圧巻であった。作品を拝見して、私の芸術観が覆った。冒頭にある幌舞駅の夜の情景。神ですらこれほど美しい風景は容易に造れぬであろう。 ――浅田次郎 小説「鉄道員」「ラブ・レター」。このふたつの作品から伝わってくる感動こそ、長い間僕が漫画で描きたいと求め続けてきたテーマだったのです。漫画化出来た事は、生涯の記念になりました。 ――ながやす巧
百文もらえばどんな人助けでもやる。 人呼んで牙走り百文。 弱きを助け強きを挫く、江戸時代ヒーロー活劇!
無一文で日本中を放浪する“自由業”の青年・猪戸純平(ししど・じゅんぺい)の活躍を描いたヒューマンドラマ。ぶらりぶらぶらと日本各地を渡り歩く男・猪戸純平は、無銭飲食と疑われて警察に捕まり、詐欺師扱いされていた桑田駒子(くわた・こまこ)と出会う。その後、隠し持っていた全財産を駒子に取られた純平は、彼女を追いかけて駅に行った時、幼い兄妹・武男(たけお)とマリ子(まりこ)を拾うハメになって……!?
核戦争で汚染された地球を逃れて生き残った人類は、地球を望む衛星軌道上に住居をかまえた。――7年後、巨大な爆弾を使用して汚染された地球の北半球を冷却し、南半球を居住可能な状態にすることを推進するエポックと、これ以上、地球を傷つけることに反対する、マザー・アースの両派に分かれ対立した。だが、推進強行派により巨大爆弾が使用されると、爆弾の影響が引くのを待たず、地球へ脱走する者が後を絶たなかった。そして、サーラと呼ばれる女性も子供たちを連れ、地球へ向かおうとしていたが…。
原作・梶原一騎、漫画・ながやす巧の不朽の名作「愛と誠」が【完全版】となって50年ぶりに復活! 過去に発売されたコミックスにはない、雑誌掲載時の荘厳華麗な扉絵を完全収録。幼少期に蓼科高原のスキー場で太賀誠に命を救われた早乙女愛。中学3年生になり、蓼科高原で誠と再会すると、誠は地元の愚連隊のリーダーになっていた。ブルジョアの愛は誠を更生させようと父親に頼みこみ、東京の名門高校に入学させたものの、誠の素行の悪さは収まることなく…。昭和の最高傑作をぜひこの機会に!
北海道・襟裳岬。半農半漁の貧しい生活を送る漁村で生まれた一夫、18歳。そして一つ年下の洋子。その人は昔、海の底の真珠だった。その人は昔、山の谷の白百合だった。その人は昔、夜空の星の輝きだった。でも、その人は、もう今はいない…。一夫と洋子は親の反対を押し切り、二人で東京に出て生きていこうと決心するが…。
青森の漁村で育った気丈な少女・磯村リツ(いそむら・りつ)が、過酷な運命に翻弄されながらも成長していく青春大河ロマン。明治二十九年に三陸地方を襲った大津波の原因である海の魔王・鯤(こん)を、親子三代にわたる宿敵として探し続ける老漁師・仁兵衛(にへい)。そして昭和50年、夢枕に立った父親から鯤の出現を知らされた仁兵衛は、孫娘のリツとともに海へ……!?
愛は平和ではない。愛は戦いである。幼い早乙女愛は、蓼科高原スキー場でスキーに夢中になるあまり、危険なスロープに入り込んでしまうが、大賀誠という少年の身を挺した行動により救われた。しかしその時、誠は愛のスキー板で額に大ケガを負ってしまう…。――8年後。美人で秀才、そしてスポーツ万能な乙女に成長した愛は、中学の同級生と夏の蓼科高原にキャンプにやって来ていた。だが、そこで起こった出来事が、愛の運命を大きく変えることになる!!※『<新装版>愛と誠』は『愛と誠』制作時に傷んでいた原稿を修復したものとなります。『愛と誠』の物語に変更はありません。ご購入の際にはご注意ください。