【1〜4巻】 子供時代、愛ちゃんが蓼科高原でスキーをしていて事故りそうになったのを命懸けで助けた誠の額には大きな傷が出来てしまいました。その傷がきっかけで一家離散の憂き目に遭ったことで誠は不良になってしまいます。成長して再会した誠がグレてしまったことに責任を感じた愛ちゃんは更生させようと奮闘するのです。 あしたのジョーの矢吹丈もなかなかの不良でしたが、誠はさらに悪い奴ですね。命の恩人を信じたい愛ちゃんはボロボロになりながらも更生のチャンスを与え続けますが、誠はいつも裏切るし愛ちゃんの家柄までも利用しようとするんですよね。でもその「ここまでやるのか…!」の衝撃がいつも癖になるのでページをめくる手が止まりません。愛ちゃんがどんな仕打ちにあってもへこたれない芯の強さと変わらない可愛さを両立させているところに梶原一騎とながやす巧のマリアージュを感じました。 とはいえ完全版だとまだ4巻までしか出ていないので、まだまだ語り切ることが出来ません。7月から旧尾崎テオドラ邸で行われる原画展に合わせて読み始めたのに会期中までに全巻刊行されるんだろうか…。そして4巻までだと真の主役は岩清水なんじゃないかと思うくらい存在感がすごいけど、彼はこの先も活躍してくれるのか?!
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 二十年ぐらい完結を待ったかいがあった。巻数が進むごとに色々な伏線が回収され本当に良い終わり方でマンガを読む時間としては最高だった。ただどれだけ原作に忠実かは不明。 ・特に好きなところは? 居酒屋『角屋』の親父回と斉藤一回が特に好き。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 新撰組などに詳しかったりするとより楽しめると思いますがこのマンガの前には些細なことかもと思うくらいいいマンガだった。
うっかり電車の中で読んでしまい周りにバレないようにこっそり泣くのが大変でした。主人公の鉄道屋の乙松さんを映画では高倉健が演じていましたが、高倉健よりもながやす巧先生が描いた乙松さんの方がかっこいい。これはマジで!ただホームに立ってるシーンで泣けてくる。ちょうど寒くなってきて今年も終わりだなって今の時期に読むのにぴったりでした。(一緒に収録されてるラブ・レターは女の人が美人すぎて共感できなかった…)
一話完結で読みやすい。主人公は大学病院で助教授になれる程の腕を持っている医者だけど、とある理由で過去を捨てて、今は新宿のゴールデン街で診療所を営んでいる。ほとんどお金にはならないけれど、訳ありの街の人々から「熊先生」と呼ばれ慕われている…というお話です。あまりオペシーンもないですし本格的な医療漫画とは少し違いますが、ヒューマンドラマとして患者との心の交流と医者としての葛藤の両方が描かれています。読んでいるとだんだん熊先生が阿部寛にしか見えなくなってきました。すごく似てません?
高校生くらいに時に読んでも十分面白かったが今読むと違った感じで面白い。昔は主人公の国分徹郎がすごい年上に感じたが今は同年代になっているとか色々あるけど一番は自分のやりたいことをやりたいようにやっているかという点で考えてしまった。史村翔は「サンクチュアリ」や「右向け左!」が有名だと思うがなんというかこういう浪花節っぽい原作の方が好きかな。
浅田次郎の短編小説「鉄道員」「ラブ・レター」の2作品を、ながやす巧先生が漫画化して1冊にまとめた作品。 究極的に美しい表現、真に迫った人物描写により、原作や映画以上の感動があります。(小説版は良くも悪くも、いつもの浅田次郎節で読んでしまって、そこまでの感動はなかったのと、映画版はもちろん良い映画なのですが、高倉健さんの存在感が強すぎるのと、広末が苦手だったのでちょっと…) 巻末あとがきにて、浅田次郎氏から作品への惜しみない賞賛が送られており、「芸術観が覆った。神ですらこれほど美しい風景は容易に造れぬであろう。」と芸術性の高さを論じています。また、「後世に残るとすれば漫画作品の方であろう」とまで言わしめてしまうから凄い。そして後年、「壬生義士伝」でもタッグを組むことになります。 電子書籍になっていない為、読むなら手に入りやすい文庫本を買うのが良いですが、できることなら単行本サイズで読みたい作品です。
新撰組とか微塵も興味ないんですけど読んでみたらけっこう面白いですね。 原作に忠実らしいので、原作の方も読んでみたくなりました。
1972年の週刊少年サンデーに掲載されていた劇画ヒーローもの。 主人公は「牙走り百文」と名乗り、困った人を助ける代わりに百文を貰って生活している青年で、 よく乞食に間違われるほどみすぼらしい風貌をしている。 カムイ伝のように、農民の虐げられ方がえげつない時代設定になっており、そんな時代に牙走りはとある信念によって困った人を助けるため全国を放浪している。 牙走り自身は温厚な人間ではあるものの、人助けの最中にどうしても盗賊や悪い商人が湧いて出てくるので戦闘は避けられない。 剣術はかなりの腕前なので、大抵の荒事は乗り切れるが、人を守り切れずに死なせてしまうケースも多い。この世の残酷さに苦悩し続ける主人公。。 ちなみに牙走りは剣術のみならずDIYも得意。 持ち前の器用さと機転によって、生活道具や武器を作り出す。 「いすぱにあの投石機」なんてものまで自作してしまう謎のスキルまで持っている。 後半では、少しずつ牙走りの出自の謎が明かされていくのだが、ここが一番面白かったりする。
【1〜4巻】 子供時代、愛ちゃんが蓼科高原でスキーをしていて事故りそうになったのを命懸けで助けた誠の額には大きな傷が出来てしまいました。その傷がきっかけで一家離散の憂き目に遭ったことで誠は不良になってしまいます。成長して再会した誠がグレてしまったことに責任を感じた愛ちゃんは更生させようと奮闘するのです。 あしたのジョーの矢吹丈もなかなかの不良でしたが、誠はさらに悪い奴ですね。命の恩人を信じたい愛ちゃんはボロボロになりながらも更生のチャンスを与え続けますが、誠はいつも裏切るし愛ちゃんの家柄までも利用しようとするんですよね。でもその「ここまでやるのか…!」の衝撃がいつも癖になるのでページをめくる手が止まりません。愛ちゃんがどんな仕打ちにあってもへこたれない芯の強さと変わらない可愛さを両立させているところに梶原一騎とながやす巧のマリアージュを感じました。 とはいえ完全版だとまだ4巻までしか出ていないので、まだまだ語り切ることが出来ません。7月から旧尾崎テオドラ邸で行われる原画展に合わせて読み始めたのに会期中までに全巻刊行されるんだろうか…。そして4巻までだと真の主役は岩清水なんじゃないかと思うくらい存在感がすごいけど、彼はこの先も活躍してくれるのか?!