清野とおる先生凄いなあと思いました。あと100年くらいしたら理解できるかもしれないし、できないかもしれない。でも面白いか面白くないかで言ったら面白かったです。 ハトババアに絡んだせいでお腹に人面瘡ができてしまった少年・水樹シゲルが人面瘡をどうにかしようと奔走したり、同じく人面瘡ができた幼なじみ・面子と恋愛したりするお話です。 とにかく凄い勢いとハイテンションで話は進んでいきますが、何ひとつ解決しないしハトババアも後半全然でてこなくてとりあえず凄いです。ラストなんかもう投げっぱなしバッドエンドです。凄い。 この作品がヤンジャンで連載されていたというのも凄い。 人生に疲れたときに読むといいと思います。いい感じにどうでもよくなるし何故か体温が上がりました。 面白いか面白くないかで言ったら面白いし、好きか嫌いかで言ったら割と好きです。
清野とおる先生が行ったことない知らない街を探索する作品。 地図を見ながら知らない街がこんなにあるんだ!とワクワクするのがもう素敵。漫画の題材という意味合いが強いんだろうけど、知らない人や知らない街にワクワクして突撃できるのうらやましい。これができたら人生絶対楽しくなるんだろうな。 さすがに慣れ親しんだ赤羽ほどディープな人や場所には出会ってない印象だけども、無理矢理見つけてるわけじゃないのにおもしろい人や物に出くわすのがさすが。才能。 うさぎ増殖事件を思い出してホームレスのテント突撃しまくるのが最高。 外出自粛でハリのない休日を過ごしてしまいがちですが、散歩がてら通ったことのない道を歩いたりするのも楽しいかもしれないなと思いました。 大繁殖するうさぎや3本足のサリーに出会えるかもしれないし。
自分の理解を超えた話を聞くのは楽しい。なんでなんで?って聞きまくった挙げ句の果てに全然理解できねえ!ってなるのもまた一興。 とは言え、失礼にあたるような質問はなかなかできないもの。 そこで我らが清野先生。 おこだわり人を超えるほどのハイテンションで無邪気になんでなんで?と聞きまくり、剃刀のような切れ味でツッコミまくり、読み終わるころには理解できねえ!でもやってみてえ!とこちらのテンションも爆上がり。 ポテサラ舐めて金麦飲むのは実際やりました。最高です。棒倒しはしてないけど。 トマト汁で芋焼酎割りたいし、ベランドもしたい。さけるチーズさきたい。 日々の生活に追われていると、なんかいいことないかなあ…みたいな気持ちに陥ることもありますが、世界はこんなに楽しいことで満ち溢れているんだなあとなんだかワクワクしてきます。食事も睡眠も帰宅もすべて楽しもうと思えばもっと楽しくなるのですね…! ありがとう清野先生、ありがとうおこだわり人。 エスビーがセックス&ブレイクの略だなんて知らなかったなあ
私的に密かに静かに拘って楽しんでいる趣味や嗜好。 そういう趣味を持っている人は、オタクだの根暗だの 世間からは批判もされがちだが、 モラルに反さず周りに迷惑をかけない趣味であれば 本来なら許容されてよいことだろう。 誰が何を好きで何にこだわりを持とうが、 周りの人間は、そういうことには触れないでおけばいいこと。 黙認とか見守る・・というのも高飛車になってしまうし、 そしらぬそぶりをする、くらいが世間の、大人の、 正しい対応だろう。 だが、他人が何かに拘っているなら、それを知りたいと 思うのもまた当然の感情。 まして「これだけは拘らずにいられない」 「実は凄く楽しい」という世界があるらしいとなれば、 実態を知らずにはいられなくなるのもまた人間の心理。 そうはいっても、教えてと迫るのも野暮。それも真理。 作者の清野先生は、その辺の欲望がおさえられない。 だから中途半端に相手を気遣ったりしない。 野暮だよ俺は野暮!ゲスの勘ぐりで聞きたいんだよ、 話せよ、お前のこだわりについて!と真正面から叫ぶ。 自分が知りたがりの野次馬だと確信犯として堂々と、 その「おこだわり」俺にもくれよ!と怒鳴るのだ。 御教授下さい、みたいに下手に出ない。 それどころじゃなくツッコミを入れ捲る。 その「おこだわり」が理解不能ならディスり捲って罵倒する。 そのあげく、彼ら彼女らの孤高にして至福の拘りに圧倒され、 泣いて帰って自宅で自分も「おこだわり」を試し検証する。 ある意味、漢(おとこ)だぜ清野先生。 私なんかは「ツナ缶」「アイスミルク」くらいなら 共感できる範囲だし「ポテサラと金麦」あたりは 肯定して尊重して自分も試してみたくなる。 「白湯」とかになると軽く皮肉なツッコミを入れるくらいか。 しかし「ベランドしちゃう」人とか「帰る」人の話なんか聞いたら 戸惑い無反応になるのがせいぜいだろう。 とてもじゃないが清野先生みたいにツッコメない。 しかし清野先生は私とは違う。 興味があることでも無駄にモラルを意識して聞けない、 あきれても失礼だからとツッコメない、 常識外の話には言葉を失って会話が止まる、 そんな私のような小市民に成り代わって、清野先生は 果敢にも相手の「おこだわり」に踏み込み、 聞きたいことを聞き、ツッコミ、打ちのめされてくれる。 もう一度言わせて貰う。漢(おとこ)だぜ、清野先生。 現実の「おこだわり人」との対談時には、 相手にそれほどには真正面からツッコンでも いないでしょうけれど、心の中ではテンション高く ツッコミまくっているんでしょうね(笑)。 インタビュアーとしてもストーリーテラーとしても、 そして「おこだわり人」を発見する臭覚がある人としても、 凄い人だと思います、清野先生。
東京都北区赤羽を読んで、清野先生の好奇心ハンパねぇなあと思いましたがハンパねえどころじゃないですね。 心霊スポットを酒のつまみにするなんて狂気の沙汰。好奇心バグってる!! 心霊エピソードを取材し、そこに赴くというのは実録・検証系の漫画や雑誌でもやっていることだと思うのですが、清野先生は全部興味本位というか「ほんとにそんなことあるんだー!すごーい!」みたいな無邪気さで突撃していくので思わず笑ってしまう。 好奇心が止められないんだろうなあ、と不思議なことに不謹慎さも感じない。あまりにも無邪気で楽しそうで微笑ましくてうっかりやってみたいなんて思ってしまったり…絶対やらないけど。 とは言え掲載されている心霊写真めちゃくちゃこわいです。ワンカップに写る顔めちゃくちゃこわい…。 ツレヅレハナコ先生の料理美味しそう。ボルサリーノ関さんの料理も美味しそう。
赤羽に住みたい。アクセスいいし居酒屋たくさんあるし公園あるしユニクロあるし最近綺麗な団地できてるし住みたい。 という表面的な赤羽ではなく、より赤羽のディープでホットなところを目指して突き進んでいく清野先生が素敵です。 やべえ奴とかやべえスポットに出くわしたときに楽しめるのがまず凄い。さらに踏み込んで相手の懐に飛び込み、その人の人生や歴史を紐解いていく。凄い。 漫画家だから取材みたいな感じなのかな?とも思うけど、清野先生の人柄なんだろうな…そりゃ壇蜜も惚れるわ… ジョージさんや赤い老人はかっこいいし、ペイティさんは可愛い。ちからのご夫妻のエピソードはなんやかんやで愛に満ちている。 笑いながら読んだ後、心の中にやさしくなりたいが流れます。なんか妙にあったかい気持ちになるんだなあ。 ほんとはペイティさんの曲が流れるといいんだけど聴いたことないからな
家とか集合住宅など「人間がいる場所」でも少し見方を変えるだけで急に恐ろしいものに見えるのが面白い。かくいう私も怪談話は他人事であれば大好物ですが、現地に赴いてそこで酒を飲もうなんて発想はこの方にしかできないでしょう。ところどころで酒の宣伝のようなものを入れてくるのはなぜ?笑 “なにか”が写ってる写真がカバーそでなどに載ってるのですが、写真として一番衝撃的だったのが公園で半裸で腕立て伏せをするじじいです。こういう奇跡があるから清野漫画はやめられない。
清野とおるさんは元々好きだけど、「怪談×清野とおる」はめちゃくちゃ正解だと思う。 怪談もちゃんと取材対象から聞いた本物だし、現場に行って、古地図も調べて、地域の情報も調べたりしていて素晴らしい。そこに酒を飲むという業が清野とおるさんの業というか日課がまざってきているのがまたいい。 撮れてる写真もカバー裏にちゃんとカラーで載ってて嬉しい。 各話のあとに備考というかプチ情報が詳細に書かれてるのもめちゃくちゃ好き。
ひどいですね。たまにはいつもと全然違うやつ読んでみようとして振り切っちゃった…。絵はうまいと思うのでもったいないと思ってしまったけど、小・中学生男子には人気あるだろうなぁ~このセンス。
頭がおかしくなりそうな短編集で、笑いをこらえるのに必死だった。掲載されなかった(できなかった?)お蔵入りのマンガも読んでみたい。清野さんの絵が嫌いじゃなく、とんがった漫画を読みたい人におすすめ。
清野とおる先生凄いなあと思いました。あと100年くらいしたら理解できるかもしれないし、できないかもしれない。でも面白いか面白くないかで言ったら面白かったです。 ハトババアに絡んだせいでお腹に人面瘡ができてしまった少年・水樹シゲルが人面瘡をどうにかしようと奔走したり、同じく人面瘡ができた幼なじみ・面子と恋愛したりするお話です。 とにかく凄い勢いとハイテンションで話は進んでいきますが、何ひとつ解決しないしハトババアも後半全然でてこなくてとりあえず凄いです。ラストなんかもう投げっぱなしバッドエンドです。凄い。 この作品がヤンジャンで連載されていたというのも凄い。 人生に疲れたときに読むといいと思います。いい感じにどうでもよくなるし何故か体温が上がりました。 面白いか面白くないかで言ったら面白いし、好きか嫌いかで言ったら割と好きです。