昭和30年――北海道・夕張炭鉱に向かう男たちがいた…喧嘩屋の花田鉄次と同じく喧嘩屋の源。二人が夕張炭鉱に向かう理由は賭けゴロで金儲けの為である【賭けゴロ】とは、気性の荒い抗夫などの間で行われる金を賭けたケンカの事。しかし、喧嘩屋(プロ)が金目的で参加することはご法度…バレればすぐさま処断されるのである。喧嘩屋・花田鉄次の日に日に増す危険相手や危険なリングなど喧嘩屋の生き様を描いたストーリー作品!!
あの山も…あの田んぼも…みんなオレん家のものだった。でも借金のカタに取られちまった…。だからオレは取り戻すんだ!! プロゴルファーになって…!! 3年前、そう固く誓ったのは国府健(こくふ・けん)。決意通りのプロゴルファーには辛うじてなれたものの、予選敗退が続き自信を失いかけていた。そんな時、とある田舎のゴルフコースに気分転換も兼ねて参戦。その強烈なショット・抜群のコントロールに周囲から歓声が上がるが、現場に居合わせた村長だけは健の弱点を見抜いていた…!? 賞レース未勝利で無名だった男が、強豪たちを抑えてチャンピオンに輝くまでの軌跡を描くゴルフ漫画。
「おいら、プロゴルファーになりたかとです! ロールスロイスに乗りたかとです! JCBのゴールドカード持ちたかとです!」プロゴルファー・中津信長の前に突然現れた太っちょ少年・山鹿一発(やまが いっぱつ)は宣言する。ゴルフよりも相撲部屋の方が向いてそうな体型である一発の願いを無謀だと断る信長。しかし気絶した際に何でも言う事をきいてしまうという信長の悪い癖を利用し、ちゃっかり弟子入りを果たす一発。翌日、カントリークラブの朝礼で「信長プロを5年で追い抜きますたい。俺のライバルはジャンボ尾崎ばい!」と言い放ちメンバーからも顰蹙を買ってしまう…。
「それは、日本と日本人にとってもっとも暑い夏だった……」1945年8月――。生きる事に向かってすべての人間が必死だった時代、ただ一人だけ流れに逆行するかのように生とは反対の死へ向かい彷徨する男がいた。その名は日向二郎、白刃と共に生きた男の壮絶な生き様を描いた衝撃の問題作。
入院先の病院の隣の空きベッドに、怖~いやくざ屋サンがやって来た!中学二年生の少年の平穏な入院生活は突如としてブチ壊される。少年をアゴで使い、患者相手に競馬で荒稼ぎし、病室に女を連れ込んでスキ放題、夜な夜な病室を抜け出しやりたい放題。ようやく退院してオサラバ出来たと思ったら、今度は隣の家に住みついて…?!となりの超お騒がせ迷惑住人・世良公則に青春振り回されっぱなしでドツボな少年の、極道×学童ギャグ・コメディ。
若き日の過ちの象徴でもある血のしみ込んだ鳶口で作ったパターを持ち、プロゴルファー青木の指導により徹底的に鍛え上げられた能鳶職集団、鳶二番組若頭・木場マサ。一方、アメリカのプロゴルファーであるアーノルド・パーマーが設立したジュニアゴルファー養成学校、パーマーゴルフスクールで学んだエリートプロゴルファーであり国内有数の名門ゴルフ場をいくつも経営する会社・鷲羽国土開発の御曹司、鷲羽鷹之助。この二人が背負った宿命はグリーン上での熾烈な戦いであった。だが戦いの末、マサは……。己の全てを賭けたプロゴルファー達の戦いを描いた本格派プロゴルフ漫画!
それは日本と日本人にとって最も暑い夏だった。そして、列島の空陸海のすべてを、暴力が支配していた――昭和二十年。千葉憲兵隊木更津分隊。大迫大尉に呼び出された男、日向軍曹。大尉の命令は、捕虜収容所から二名の捕虜を「取り調べ」のために連行する、というものだった。が、日向軍曹にはその本当の意味がわかっていた。ここでは米兵捕虜を試し斬りの的にしていたのだ…。日向は命令通り、やせ衰えた米兵捕虜を裏山へと連行していく。全てが狂ってしまった、この国の刃を携えて…。
日本一の極道を目指す松田天・17歳。憧れの兄貴分・上方会組員の百足の錦三に取り入ろうと、家出娘の夏を差し出すが、錦三の姐さんに見つかり失敗。やむなく夏とポン引きを始めたが、今度は上方会と敵対関係にある大市組の若衆に見つかってボコボコにされてしまった。やっと天が上方会組員になると、錦三が病的な女狂いが原因で大市組の配下に切られてしまう。上方会と大市組は全面戦争に突入した。初の出入りで、錦三とともに大市組組長の妾宅に殴りこんだ天は、自分のドジで大市の命を取り損ねるが…。
武田の裏切り者に拾われ育った一八は、非力のため強くなりたいと願い、氷魚厳鬼という得体の知れぬ男に剣を教わることに……!
戦争の傷跡を色濃く残す終戦直後の日本。親。兄弟など頼れるものがいない戦災孤児たちは生きるためにグループを結成し、その日暮らしの生活をしていた。そんな時、グループのリーダー“ガキ”はトラブルに巻き込まれていた少女を助け、仲間に迎え入れた。徐々に少女の影響により変化していくガキ。人を傷つけても物を奪うという過激な行動でさえもとるようになったガキだが、ある日、突然、少女が事故にあってしまい……。映画化された「ダボシャツの天」の政岡としやの表題作「悪たれ」を含む描き下ろし日本の高度成長期のヒューマニズムを描いた短編集!
プロゴルファー歴20年のベテラン選手・後白河馬之介(ごしらかわうまのすけ)。かつては日本最大のビッグタイトル「日本オープン」も獲り破竹の勢いで、その豪快なプレイから「爆弾馬」の異名が付いた程だったのだが…。それから10年、若手選手に次々と抜かれて行き、その爆弾は全て不発弾に終わる日々。このままではいけないと再起を図る馬之介だったが……!? 豪快で自由奔放な馬之介がかつての栄光を取り戻そうと奮闘するヒューマン・ゴルフコミック!
女ってのはなぁ、泣きミソ(泣き虫)だかんネ。小っちゃな壷に哀しい想い出がいっぱいつまってんの…さ。スターを目指して東京へ上京した娘・ウロ。だが夢破れて生まれ故郷の日吉村へ舞い戻ってきた。傷心で帰ってきた義娘を温かく迎えた交番勤務巡査の義父。無職で毎日ブラついてばかりのウロだったが義父に言われ、芸能人養成学校を開く事を決意する!そんな中、義父の上司で不良警官の上北沢巡査が彼女に一目惚れしてしまい、そして……。片田舎で巻き起こる日常の騒動と人の温かさを描いたヒューマンドラマホームコメディコミック!
トルコの客引き・モーやんは、ある日天日会の下っ端から入手したピンクフィルムを観ていたところ映画界への夢が再燃。手始めにフィルムをコピーし海賊版を売って一儲けしてしまった。当然カンカンに怒った天日会に追い詰められるも、間一髪の所をトルコの客として来ていた映画監督・深情欣二郎に助けられる。「お前、映画好きか?」深情のこの一言により、モーやんは助監督として夢だった映画の世界へ飛び込んでゆく。単なるトルコの客引きだった一人の青年がひょんな事から映像の世界へ飛び込み、お色気映画の制作を通じて成長してゆくヒューマンストーリー。
昭和十二年七月七日、七夕の夜に端を発した日中戦争は八月には上海にも飛び火し海軍は南京・上海を九州、台湾から海洋爆撃した。これに対して中国側も総動員令を下した。日本軍は十二月に入り中国の首都・南京を占領したが、戦争は終わるどころかいよいよ全面戦争に突入していった……。海軍少尉である比下浦は、国のため、天皇陛下のため、国家改造、そのような事柄には一切興味がないと言い切る変わった男だった。父から譲り受けた日本刀を手にした比下浦は父を斬り、そして……。
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昭和二十八年八月十五日、日本がポツダム宣言を受理し無条件降伏をしたため、戦後闇市時代が幕を開ける。戦後の闇市社会を彷徨う一匹狼の元帝国軍予備士官・日輪大陸は、死に場所を求めながら生きていた。やがて新橋を中心に、闇市を取り仕切る南部坂組との抗争の中、南部坂組用心棒で元帰還兵・毛呂狂次郎と出会う。互いに死に場所を求めていた二人は死闘を繰り返し、やがて自分を取り巻く混沌とした時代への叛逆の絆で固く結ばれていく。血と暴力に彩られた闇市の螺旋社会を走る二匹の狼の行方は……?
野球好きの青年・舞次郎は昭和49年、長嶋茂雄の引退を機に、深情梅吉親分の誘いでダフ屋の世界へ飛び込んだ。「ダフ屋と世間では言うが、御札を売ってるんだ。良い芝居を見たくても見られない連中に俺たちの手で見てもらう。その代わり、つまらねぇ芝居をお見せしちゃ札屋の看板外さなきゃなんねぇぞ」親方の言葉に惚れた舞次郎は、暴力団に目を付けられながらもダフ屋の仕事に真っ直ぐ打ち込んでいく。そんな中、野球場にちょこちょこ現れる美少女・麗に恋をした舞次郎は……!? ダフ屋という裏の仕事にスポットを当てた異色作!
江戸時代から気っ風の良さが町に染みわたっているような土地柄。そんな中央区の八丁堀にある警視庁京橋警察署に、一人の凄腕刑事がいた! 「殺し」「放火」「誘拐」なんでも御座れの「強行班」を束ねる江戸前の係長刑事「小桜 清二郎」だ。そんな小桜に昇進の話が届くが、本人は浮かない表情。何故なら現場仕事にこそ遣り甲斐を感じていたからだ。その後退職を決意し、生活を楽しんでいた小桜だったが……? のちに起きたとある事件を切っ掛けに、元・凄腕デカ小桜の闇の捜査係長としての活動が始まる!! 男・小桜清二郎のヒューマンドラマ作品!
昼下がりの豪華なマンション。届け物ですと偽って強引に女の部屋に乗り込んだのは、銀座警察署の花形・刑事課の若手のホープ、犬美弥(いぬみや)良。隠れていたヤクザの殺人犯を難なくひっ捕らえ、ゆうゆうと署に戻った犬美弥を待っていたのは、突然の辞令!? しかも本庁直接の意向によって、あろうことか防犯係「家事相談」担当だという。警察中から「ジジ捨て山」と陰口を叩かれているいわくつきの部署なのだ。なんで大活躍中のこの俺が……? しかし着任のため防犯係の部屋に来た犬美弥は、その「ジジ捨て山」の驚くべき現場を知るのだった……!! バイオレンス劇画の達人・政岡としやの傑作アクション活劇!
刑務所から5年ぶりに出てきた大阪、丸大一家のヤクザ、原爆マサ。女を利用したり、他の組に詐欺まがいの悪事を働くこともあるが、義理と人情に厚く昔かたぎの任侠道を貫いている。しかし5年ぶりのヤクザ社会では金が最優先事項となり、そのギャップにとまどう。時代遅れのヤクザとなってしまったマサは、必然的に周囲との衝突も多くなり、トラブルには事欠かなくなるが、持ち前の機転の早さと度胸でくぐり抜けていく。古きよき昭和ヤクザマンガの隠れた秀作!!
戦争が終わって半年目、昭和21年―― 秩序も警察力も食料もあらゆるものが不足していた時代に、闇市に行けばそこには…何かがあった。その「何か」を求めて飢えた人々が群れ集った。財閥は解体し中小商工業者も統制下で打ちひしがれていた。したがって闇市の支配者は日本経済の支配者でもあった。闇市の中でも一等地中の一等地、新橋を仕切る竹田組、その親分である竹田重吉は泣く子も黙る武闘派でありながら度量が大きく誰にも認められる傑物であった。竹田にひと目でほれ込んだ学生の堀田は、子分にしてほしいと竹田の元を訪れる…任侠と血煙立ち昇るバイオレンス・ロマンの傑作!
二時間前に処刑されたハズの男が、一転して闇社会の悪を裁く仕事人に…!? 関東重犯罪刑務所に捕えられ、独房の中で死刑を待つ男・本堂武。米軍キャンプを襲い給料を強奪、挙句の果てに五人の人間を殺した超危険人物の彼に、刑務所所長がある任務を依頼した。それは横浜に本拠を置く大組織「銀星会」の若きドン・小暮了次郎を生きたまま捕獲、そしてある「モノ」を奪い取れというもので、成功すれば本堂は解放されるという。戦後はじまって以来最も危険な死刑囚が昔の仲間と共に永久の自由を追い求めるハードボイルド・アクション!
港警察署・強行犯二係。ここは日本有数の荒くれ刑事が集まる部署。次々と巻き起こる凶悪犯罪に立ち向かうため、一筋縄ではいかない男たちが目を光らせていた。しかし、なにもない日は昼間から違法風俗にうつつを抜かしては手帳をちらつかせて代金を払わず、ヤクザの事務所に押し入っては逮捕を匂わせ高級寿司をおごらせる…まさに外道! ある日、警察官による殺人事件が起こり、犯人探しに指名された二係・霧坂刑事たち。所長は言う。「犯人は同僚である警察官だ。挙げれば全国数万の職員から君らは鬼だと後ろ指を指されることになる。挙げられなければ左遷だ。つまりお前らは捨て駒だ!」いいだろう、捨て駒には捨て駒のやり方があらあ!! はみ出し者刑事たちの、メチャクチャながらも熱い矜持を描いた刑事ドラマの傑作!
プロが目指すゴルフがまばゆく輝く金色ならば、アマチュアのそれは渋く味わい深い銀色であるべきなのかもしれない。そんなゴルフを生涯貫いた男がいる。それが中部銀次郎だ。1960年、18歳で日本アマ初出場、62年初優勝し、その後は通算6勝を挙げアマチュアの至宝とたたえられる中部。そのゴルフスピリットをコミックで読み解く。中部のゴルフの足跡をたどる中で、我々はアマチュアゴルフのあるべき姿をもう一度学び直すことができるかもしれない。なぜなら、ゴルフの上達にかかせないものは技術でも道具でもない、心の鍛錬に尽きるからだ。読めば読むほどに中部銀次郎の凛としたたたずまいが、私たちの胸に迫ってくる。