神戸が異様な緊張に包まれていた。警察、政治家、そしてヤクザまでが手を組み、外国人を片っ端から捕まえては甲子園球場に集める…… 一体これはどういう事態なのか?! それは情報… 確かな筋からの情報があったからだった。「外国人マフィアが今日、神戸に紛れ込む」と。一度地下に潜られたら、見つけ出すのは困難。それならば、との水際作戦だったが、日本の組織という組織が結集しても、マフィアを見つけ出すことはできなかった。しかし…!? 神戸を舞台に、悪が、暴力が、嵐を巻き起こす! バイオレンス劇画の傑作長編!!
仕事と恋人を一度に失った哀れな男が、ひょんな事からプロの詐欺師に!? 二双商事に勤める犬丸鋭人はある日突然上司からクビを言い渡され、自暴自棄になり入ったパチンコ店ではペテンに引っ掛かり、挙句の果てには信頼していた元同僚に恋人を奪われ…。人生に絶望し電車に身を投げようとした鋭人は間一髪、関西弁の謎の青年・サブに救われる。鋭人は彼から、一緒にスキマ師(詐欺師の別名)をやらないかと持ち掛けられて…!? 「詐欺を働く時の三要素は70%の度胸、20%の戦略、そして10%の運やで!」
少年刑務所出身の松田天はとあるコーヒー屋に腕貸しの広告をはって3日めになるものの、依頼がなく困っていた。そんなとき、ストーカー男に困っているというべっぴんな女性から依頼が来る。相手は自分の嫌いな裁判官ときき、恨みのある天は大いに燃える。周りはこの依頼者には裏がありそうで怪しいと言うが、天は「先に頼んできたほうの味方や。どっちが良い悪いかなど関係ない」と言い捨てる。そしていよいよ指定されたホテルに潜入し、成功するが…。
大阪の裏社会で拳銃や組長の生首など、非合法であっても売れるものなら何でも売る万屋十一(よろずや といち)。ときには命もかける闇から闇への裏商売の中で、ダッチワイフ職人、戦争体験軍人など様々な死や人生とすれ違っていく…
全ての邪念を取り払い剣道の道を究めようとする男と、そんな堅物な男を振り向かせようとする女。人は欲望にどこまで打ち勝つことが出来るのか!?表題作「黒い紋」含む短編7作品収録。
入院先の病院で知り合ったやくざ屋さんは、何と隣家の住人だった!ご近所のお邪魔虫極道・世良公則と一人の少年との奇妙な触れ合い・交情を描く、摩訶不思議な大人のメルヘン。
「木場の若大将」と呼ばれる鳶職人の孫・纏政次(マサ)と、パーマー・ゴルフ・スクールで学んだ御曹司・鷲羽鷹之介(イーグル)。共にプロテストでトップ合格を果たし二人には、永遠のライバルとしての宿命が待ち受けていた。ゴルフ界の表舞台を歩むイーグルに対し、マサは……。
戦後間もない新橋では闇市の縄張りをめぐって、昔から露天を仕切ってきた竹田組と華僑の新興勢力との争いが激化していた。一方、“般若の竹”こと竹田組組長・竹田重吉に惚れた“大学の政”こと東京大学の学生・堀田誠は盃をかわし子分となる。だがその矢先、以前から竹田のことが面白くなかった組の古参・“蛇の目の鉄”の裏切りにより、竹田は殺されてしまう。これを機に竹田組と華僑の全面戦争へ突入。親分の仇をとるため、政は鉄を斬りに向かう。宮本幹也の「残侠都市」をベースに描かれたピカレスクロマン。
事件が起きたのは昭和5X年1月22日。この日の大阪は重い雲が垂れこめ雪が落ちやんだりしていた。そんな寒い日汚れきった泥の川におんなの片腕が浮かんで…!?
伝説の時代劇ヒーロー、「丹下左膳」が漫画界の巨匠、小池一夫を原作に迎えついに漫画化! 作画には卓越した画力を誇る、政岡としやが華麗に描く! 右目には大きな刀傷、右腕は切り落とされている隻眼隻腕の剣士「丹下左膳」。猫のように素早い身のこなしで敵を討つ! 何故彼は右目と右腕を失ったのか? そんなサゼンの若き日の激闘ストーリー、第1巻! (全9話を収録)
大阪の郊外にある私立誠志学院に型破りな新入生・山本千代の介が入学してきた。人並みはずれた腕力の持ち主だが、彼には弱点があった…!?
大阪刑務所の前で出会ったプロゴルファー・八車九三とタケ。押しかけ弟子入りをしたタケを連れてプロゴルファートーナメントに出場するのだが…!?
“原作・東史郎&作画・政岡としや”の劇画時代を築いた巨星が放つスーパー伝奇時代劇!明治になる30年ほど前の江戸末期。斬り取られた腕が武士を絞殺する惨劇や赤子が突然人を食い殺すなどの奇々怪々な事件が頻繁に起こった。これが世にいう「妖鬼」と呼ばれる異能の輩の仕業か!?この尋常ならざる事態にあわてた幕府は、それらの妖鬼を抹殺するために一人の剣士に密命を与えた。剣士の名は桜木右近。天地流の達人というだけでなく、彼には摩訶不思議な術を操る特異な能力があった――。
釜谷中学の花森蝶太郎、猪木キヨシ、鹿島ミノルの3人は猪鹿蝶のばかっ花と呼ばれる落ちこぼれだが、正義感は人一倍強い。ある日、男子生徒の憧れの的である、桐子先生の家に招待された蝶太郎たち3人は、先生の恋人で、ボクサーの里見洋一に敵愾心を燃やす。その帰り道、桐子先生はただの遊び相手だという里見の言葉を聞いた蝶太郎は、里見に襲いかかり…!?