女子高生のモモ、サキ、ナナの美少女三人娘の正体はカッパ! 彼女たちが住んでいる東京奥多摩のずーっと奥にある深多摩河童村は、三千年続くカッパの里。しかし、この里は男がいなくなってから17年経ち、一族は絶滅の危機に瀕していた!? 処女の三人娘は、長老の命令で人間の男を捕まえてくることに。お色気と人情の異色純愛コミック!
漫画の原点ともいうべき表現方法を版画に取り入れた連版画。下駄をはいた猫、元気いっぱいな小学一年生、町全体が見渡せる高台にある特等席、尾根からシャボン玉めがけて飛ぶ猫、キノコを傘がわりにする蝶、水溜まりを友達と一緒に覗くと、そこには水に映った太陽が…。ほのぼのと心が安らぐ畑中ワールド!
全てを捨て、人生の再出発のため東京から女男子島へとやって来た海洋生物学者の風祭翔、30歳。島を仕切る女ボスの海野福、その娘で怖いもの知らずの女子高生・幸。そして、エロ床と呼ばれる散髪屋の愛、幸の弟でバンタム級北九州チャンプの高校生・譲など、個性豊かな島民たちが、海や性をおおらかに満喫している女男子島で、風祭の新生活がスタートする!!
ある土曜日の夕方、一郎少年の家に『面倒な裁判をするので、明日、おいでください』という山猫からのハガキが届いた。翌朝、朝ごはんを食べ、一人で谷川に沿った道を上流に向かって進む一郎は、途中で出会った栗の木や、笛ふきの滝、白いキノコの変な楽隊に山猫を見なかったかと聞くが…。宮沢賢治の世界を木版画で描いた、個性あふれる作品です。
亀のタクシー、波の上の傘、カニ同士のジャンケン、魚と競争する少年、空飛ぶトビウオの勇姿など、水の音、匂い、肌触りをできるだけ確かめつつ、水の楽しさ、怖さ、面白さを描き、彫っているという作者・畑中純。すべての物語は、あるつながりをもった数枚の絵で表現することができる。漫画の原点というべき表現方法を版画に取り入れた物語。
絶世の美女が仮面を取ると、そこには醜い老婆の顔が…。木陰でガリバーの本を読みながら寝てしまった少年を運ぶ蟻の群れ…。陶器を焼く窯の中から白骨が…。大邸宅の玄関には行儀よく脱いだ馬の馬蹄が…。など、見る人を摩訶不思議な世界へと誘う、巨匠・畑中純の一コママンガ作品集。
北九州は小倉の山村、水沢村では、ダム建設を巡って反対運動が起きていた。大学時代に水沢村を訪れ、村に魅せられてしまった鮎は、自分も何か役に立ちたいと、会社を辞めてまで行動を起こすが…。ダム建設の補償金で水沢村を蘇らせると豪語する畑田市議や、謎の男・清人、水沢村に嫁いだ幼馴染の龍子らが繰り広げる、人情と性と涙と笑いの青春コミック。畑中ワールドの最高傑作!!
大多摩村役場、観光課課長の夢川丹作(ゆめのぼんさく)と土木課課長の多古甚八(たこじんぱち)は、お互い友達がいないこともあり大の仲良し。しかしある日、凡作は、多古の娘・政子から、多古が血を吐いて倒れ、医者からもって1年と宣告されたことを聞いて…!?
この女なら命を捨ててもいいと思った妻が家出してしまい、彼女を探し求めて、日本国中を旅する男の中の男・愛野力。旅の恥はかき捨てとばかり、東京・奥多摩、伊豆・松崎、山口・秋吉台、岩手・小岩井農場、北海道・知床…など、様々な場所で現地の女性たちと仲良くなり、男の強さを発揮!豪快で心優しきロマンチストの力が今日も炸裂する!!
夏休みに、父親の実家である山奥の村に遊びに来ていた日ノ本ケンとサチの兄妹が、近くを流れる紫川でハヤを捕まえて遊んでいると、突然、鱗一枚が顔の大きさほどある巨大な鯉が現れる!あまりの大きさに驚くが、祖母から、それは川の主・鯉太郎だと聞かされる。村にオバケがいることに感動した二人は、その夜…!?キツネの嫁入り、座敷童子、山姥、鯉太郎、河童…数々のオバケたちとの出会いを描いた、ひと夏の冒険譚が始まる!
畑中純のライフワークともいえる『まんだら屋の良太』。『まんだら屋の良太』が、九州・九鬼谷温泉の旅館“まんだら屋”の一人息子、良太を主人公に描かれるのに対し、本作では『まんだら屋の良太』のヒロイン、秋川月子の視点から描かれる。秋川月子は、福岡県立小倉城南高等学校に通う女子高生。実家は、豊前・九鬼谷温泉の夕月荘を営んでいる。ある日、女将見習いとして年上の日向ひみこが夕月荘に現れる。月子にとって遠い親戚筋にあたるひみこは、実家が霧島でホテルを経営しており、その女将見習いとして夕月荘に来たのだった。九鬼谷温泉を完全に掌握しようと考えるひみこに、月子は自分も女将修行に入り夕月荘のポスト女将を競い合うと言い出す。温泉街に集う個性豊かな人間たちを中心とした、色欲全開でおくる泣き笑い人情ドラマ。
昭和20年8月、終戦間近の福岡県の玄界灘に浮かぶ孤島、神対島。この島に10歳になる少年、足立三郎丸がいた。終戦を迎え、敗戦国となった日本で、海女として働く母親と強くたくましく生き、そして、度胸と愛嬌で成長していく一人の男の物語!
神奈川県大多摩市にある梨園の息子で、高校1年の百成百八。彼は、周囲を見渡せる大多摩城と呼ばれる屋敷に住む、大城家の夫人・満子に童貞を捧げる。高校の先輩や同級生に大城夫人との仲を疑われて逃げ回るが、銭湯・玉乃湯の娘・温子は、百八が男らしくなったと感じ、大城夫人との仲を見抜かれてしまって…!?