時は戦国…。天下の運命を決すると言われる大坂城の抜け穴の絵図面をめぐって、日本中の忍者が血なまぐさい闘争を繰り広げていた!! ………というテーマで、人気漫画家10人が競作!! 「冒険王」1964年新年特大号(1月号)から10月号にわたって掲載された伝説の連作を一冊に!!
コードネームはM・M!(ミラクル・マイティ!)エムエムとは、この物語の主人公牧村三太のコードネームだ。最初のMはミラクル、次のMはマイティの頭文字である――。大脳が異常発達する奇病により生まれながら超能力を覚醒させた少年が、無敵の肉体と自ら開発した戦闘機エムエムマシン、スーパーカーモンスーン、強力なインパクトガンといったウェポンで平和を脅かす様々な組織から、たった一人で世界を守り抜く!海洋SFのスペシャリスト小沢さとるが1965年に「少年サンデー」「少年マガジン」の2大少年誌を股にかけて連載し、少年達の夢と想像力を刺激したスパイアクションの金字塔が、連載時の全てを収録、描きおろしカバーの完全版で甦る!!
小沢さとるワールドから2人のSFヒーローが揃い踏み!!不朽の海洋SFコミック『サブマリン707』『青の6号』を描いた小沢さとるが月刊誌「少年画報」に1966年から1967年にかけ発表した幻のヒーロー作品、それが『ハントムX』と『スキップレッド』だ。本書はその貴重な2作品を同時収録した初の単行本である。―ハントムX―三百年前地球に流れ着いた異星人ハントム族は忍者のような特殊体質と科学力をもって地底に王国を建設。いよいよ地上侵略に乗り出すのだったが、同じハントム族の若者カゲリらは正義のため一族を裏切り地球人の味方となる。紙面狭しと繰り広げられる超忍術バトルに注目だ!―スキップレッド―核ミサイルを搭載したアメリカの新兵器アトム戦車が秘密結社ハーケンクロイツ団に奪われた。戦車奪還と世界の危機を救うべく大助少年はサイボーグスーツ”メックウェア”を身にまとったスキップレッドとなり強大な陰謀に立ち向かう!”
百発百中!悪いヤツらは絶対に見逃さない、無敵のスパイチーム“サイピート”が大暴れ!!サイボーグ手術により強大な能力を得た青年パイロットが“勇気”頭脳“力”を結集。正義のスパイチーム“サイピート”が誕生する! 『007』『0011ナポレオンソロ』のヒットを受けスパイブームに沸く 1965年――。『青の6号』など一度耳にしたら忘れられないタイトルを生み出すことに定評のある小沢さとるがこれまた突き刺さるようなタイトル『サイピート』を発表した。(本書まえがきにて小沢本人がタイトルの意外な由来を明かしているので必見。)講談社の月刊少年誌「ぼくら」に登場した本作は、著者の代表作のひとつ『エムエム三太』を彷彿とさせるSFスパイアクションと正義を愛する大人と少年の心の交流を描いた意欲作である。なお、今回の初単行本化は連載時の誌面を再現した完全版でお届けする。
1975年より発売されたロボットプラモデルシリーズ『ロボダッチ』。今なおファンの心に残る表情豊かな可愛らしいロボットたちのデザインは『青の6号』『サブマリン707』の小沢さとる先生が担当。そのコミカルな表情を浮かべるユニークなキャラクターたちは、少年少女の心をトリコにした。ロボットのような、生き物のような少年少女の友達『ロボダッチ』!今回の刊行では100ページを超える新作描きおろしや当時の資料も蔵だし大放出。
海洋冒険+ロボットバトル!さあ、小沢ワールドの深淵へ旅立とう!!海洋SFコミックの先駆者小沢さとるによる『海底戦隊』は、1960年8月から約2年半にわたり「少年ブック」に連載された。それまで少女物や時代物を単発で描きながら造船技師を志していた小沢にとって初の長期連載作品であり、1962年に発表する『少年台風』とと もに、代表作『サブマリン707』『青の6号』の礎になった作品なのだ。その内容は、強力なロボット兵器で世界征服を企むテロ組織マフイ団とそれに立ち向かう健太郎少年の息詰まる攻防を描いている。ロボット物に海洋知識を加えた革新的作品で、次々と登場するロボットや兵器は荒唐無稽ではなく、当時の科学水準からでも近未来に実現可能と感じさせるリアリティがあるから流石だ。特に陸海空を縦横無尽に疾走する脳波操縦メカ、ライナーの水圧や空気抵抗を考慮した真円のデザインはハイセンスで今見ても秀逸と言えるだろう。なお、今回の単行本全3巻は連載時の全話と扉と読切を収録した完全版である。
SF・サスペンス・戦記・カーレース稀代のストーリーテラーが放つ珠玉の9作品、すべてが単行本初収録。《解説》1963年、不朽の海洋コミック『サブマリン707』を発表し、往時の少年たちの心に夢と情熱の種を植えつけた小沢さとる――。 本書は、小沢にとって文字通り右腕であった増田眞吾を失い707 の連載にひとまずの区切りをつけ、漫画家としての活動を一時休止するまでの5年間に発表された作品の中から、これまで単行本に収録されることのなかった読切作を厳選した短編集である。 SF、サスペンス、戦記、カーレースと収録の全9作はバラエティに富んでいるが、全ての物語の背景に共通して漂う、哀愁と叙情性は 707では少年たちに伝え切れなかった要素であるような気がしてならない。
不朽の海洋SFコミック『707』『青6』誕生の源泉となった革新的作品が初の単行本化!月刊漫画誌「少年」に昭和37年1月号から2年半もの長期にわたり連載された『少年台風』は、宇宙開発時代に必要不可欠な人材の育成機関を有する巨大原子力空母「台風」の乗員に選ばれた少年、山川三太と風間大助の友情と冒険を描いた海洋青春巨編である。 描き手は『サブマリン707』『青の6号』といった海洋SFコミックのパイオニア小沢さとる。当時、筆を折りエンジニアとして生きることを希望していた作者が、最後に空母を描きたいという理由からスタートさせた連載であったが、本作は「少年サンデー」編集部の目にとまり、『サブマリン707』を同誌に連載するきっかけとなるのだった。 「僕の人生を決めた因縁の作品」と作者自身が振り返るとおり、『少年台風』には後に発表する『サブマリン707』『エムエム三太』『青の6号』といった名作のエッセンスが散見できることから、小沢ワールドにとってまさにエポックメイキングな作品と言えるだろう。 なお、本書(全3巻)は全エピソード、全扉絵、読切4話、「少年キング」連載のセルフリメイク版を収録した完全版である。いつの時代も決して色褪せることのない作品群の源泉を心ゆくまで堪能いただきたい。
『サブマリン707』ともども小沢さとる氏を潜水艦漫画の第一人者とした代表作『青の6号』。1967年から「週刊少年サンデー」で連載された本作は、世界各国から集められた潜水艦の多国籍軍がテロ組織に立ち向かうというストーリーとカッコいい潜水艦の緊迫感ある“ドックファイト”が読者の心をつかんだ。現代の国際テロ問題を先取りしたようなリアルさとエンターテイメントを融合させたSF海洋戦記であり、その人気は現代にも及び「サンデー」連載から30年の時を経て、アニメ化やゲーム化をされている。今回は、その再ブーム化と時を同じくして描き下ろされた『青の6号AO6』を復刻。本作品はアニメ版やゲーム版とストーリーが異なり、30年前の「少年サンデー」版をもとにリ・イマジネーション(再構築)された『新・青6』ともいうべき作品である。また小沢先生よりお借りした本作のネーム(下書き原稿)と現在執筆中の新作『青の6号』(『新・新・青6』?)のネームを特別収録。世紀を越えたシーウォーズがアナタを待つ!!
1967年「週刊少年サンデー」誌上に発表されるや、たちまち子どもたちの心を鷲掴みした『青の6号』。世界経済の破綻を目論むテロ組織と、海洋の平和を守る多国籍組織との戦いを描いた先進的ストーリーは、漫画界に留まることなく波及。気鋭のクリエイターらによって近年アニメ化も成されている。本書は、これまで発行された単行本ではカットされていた扉絵と図解を加え、可能な限り連載当時の誌面を再現。さらには、プロトタイプとなった『読切版青6』と著者自ら制作秘話を明かす読物などを新たに収録した初の完全版である。伊賀艦長、ギルフォード、ベルグ、敵味方関係なくカッコイイ潜艦乗りの生き様。コーバックの美しいフォルム。無敵の生物兵器赤ハゲ……。世に登場してから半世紀近くたった今も、小沢さとるの企みよって手に汗握らされていることに、あなたは気がつくだろう。
元々、一本の豪刀として戦国の血を吸った業物を名工関の孫六が、二振りに打ち分けたと伝えられる、妖刀乾雲と坤竜――。離れれば互いに求めあい、持つ者に災いをもたらすこの二本の妖刀を巡り、独眼隻腕の剣士丹下左膳、柳生七忍を率いる柳生源三郎、怪僧泰軒、謎の素浪人闇太郎らが大江戸を舞台に峻烈な争奪戦を繰り広げるノンストップアクション!本書は、1967年から「少年キング」誌上にて連載された林不忘原作の時代劇小説『丹下左膳 乾雲坤竜の巻』のコミカライズ版全話を扉絵も含め完全収録している。(同時期に松山英太郎が主演したTV版丹下がTBS系列にて放映されている。)描き手は『サブマリン707』など数々の海洋SF漫画を手がけた才人小沢さとる。オリジナルキャラの登場によるシナリオのアレンジや、片手片目である左膳の強さにリアリティを持たせるなど小沢流が散見できる内容となっている。そして、最大の見所は時代劇屈指のスーパーヒーロー、丹下左膳を強さと弱さを併せ持った人間味溢れる男に描きあげた事だろう。