※ネタバレを含むクチコミです。
何の変哲もない日常風景が舞台であっても、殺人のような大きな事件ではなく今もどこかで起きているようなありふれたことを題材にしても、面白いミステリーは描けるという良いお手本のような作品です。 同じバス停から通園する子供を持つ、月村家・西井家・雪田家・高見家の4家族がメインメンバー。ある日、母親たち4人が話し込んでいる隙に子供たちの誰かが高級車に傷をつけてしまいます。一体誰がやったのか? 犯人はわからないまま高額の賠償金を支払わねばならなくなり、それまで仲の良かった4人はその事件をきっかけに諍いが起きたり距離を取ったりすることになり、生活が変わっていきます。 七夕の短冊に「ひとをけしたい」と書いたライムくん。 社宅で起きたボヤ騒ぎ。 続発する自転車のサドル損壊事件。 ある真相を知る人物の存在。 不穏さを煽るできごとが次々と起こりながら、物語は実にサスペンスフルに駆動していきます。 かわいらしい絵柄ながら、人間社会における歪みが表出したキャラクターたちのリアルさが見事です。特に、断片的な情報しか得ていないにも関わらず、真実を知った気になって誰かを断罪しようとしたり、それによって更に当事者を傷つける結果を生んだりしてしまう人間。そして、それに対してほとんど罪悪感などあるわけもないという。現実でも仮想空間でもありふれた人間の在りようですが、非常に恐ろしいです。 ママ友や子育ての闇の部分が、うまい具合にサスペンスの雰囲気と溶け合っています。それでも、醜い部分だけではなく人間の良い面も描かれているところは一抹の救いです。 すべての謎は、最終的に綺麗に氷解します。そこで一旦スッキリはするのですが、その更に奥底にあるものに対して考え始めるとまた大きな難題の壁が立ちはだかるような気分です。1冊完結のミステリーマンガとしては非常にお薦めです。
旦那さんのモラハラ発言は、本当に心が痛みました。 テレビでもよく話題になる、「主婦は楽でいい」「俺の稼ぎ」「俺は外で頑張ってる」まさに、この話です。 でも、子供がいる時点で大変。 ただでさえ、未就学児の子育て中は外との接触が少なくなり孤立しがちなのに夫に否定され続けたら耐えられなくて当たり前です。 お互い知らないから分からない、でも話も聞いてくれない旦那さんに腹が立つ~! 「お互いに話を聞く」って凄く大事なことだと痛感させられるマンガです。
夫の発言もかなりのモラハラで酷いが、妻も妻で自分勝手でワガママで考えが幼稚です。 私は妻側だけど、夫の言っていることの方が全部理解できます。 夫を悪者のように書いているが、家族を背負って働くということは、どんなに負担の大きいことか、妻は理解してないし、感謝してないところがイライラします。 つわりがぁーとか言って、さっさと仕事辞めてるし、旦那に甘えて頼ってきたくせに、夫を悪者にして意味わかんない。 専業主婦のくせに、家事が出来ないというのも、甘えとしか思えない。 フルタイムで働いて子育てするとか今時、普通にみんなやってることなのに、専業主婦のくせに家事をちゃんと出来ない自分を棚にあげて被害者面な主人公にイライラします。
タイトルどおり、平凡な主婦である主人公が浮気され、探偵など活用し旦那とそして不倫相手と戦うという話。 もっとドロドロしているかと思ったら、どっこい、たんたんと処理が進む感じが「あ、ホントの不倫っぽい」と感じさせてくれます。 探偵の活用方法、探偵の動きかた、不倫相手への対応、そして処理の仕方・・・などなど、知見に基づいたものが目白押しで読んでいて興味深い内容が多かったです。 特に、誓約書や公正証書というものの存在意義などしっかりと記載されてあって、エッセイというよりは実践的なHowto本に近い感じです。 また、浮気した旦那や不倫相手の行動のあるある。つまり1回謝ったくらいでは悪いと思ってないから何度も繰り返す的なところ。 人間の心理面なんかもきちんと説明があって、なおのこと誓約書って大事なんだなと気付かされます。 「夫の扶養からぬけだしたい」の著者さんだけに、エッセイの妙味するすると読める感じは残しつつも、非常に学ぶことの多い作品でした。 あ、学ぶとかいって、別に、自分が浮気しているされているとかではないっすよ。 そういう方にぜひ、この本が参考になるかと思います。 (あまり、そういう状況になって欲しくないですが・・・)
※ネタバレを含むクチコミです。